スイセン のバックアップ(No.57)

• スキル発動率と迎撃回数が連動する攻防一体型のアタッカー

• 迎撃に関与するアビリティは「[討伐終了まで]自身がスキルを2回発動するたび、「100％の確率で迎撃3倍」を付与」と「回避率上昇」、「弱点属性ダメージ上昇」の3つだが、高難易度ステージは1,2戦のみのことが多い上、敵が先制攻撃や命中率上昇を持っていたり、無属性であったり、1戦のみかつターン制限を持つことがあるため、有効なステージはそれなりに限定される。

• 敵の命中バフの小さい「VS楽園の創始者」や、中長期戦を強いられ1体以上撃破で命中バフがなくなる「VS英雄ジニア」、道中戦が多く最終ボスが回避率とガッツ持ちの「VS月輪の来訪者」等、迎撃の有効な高難易度ステージは存在している。

• 挑発を持たず、回避率も50%と被弾しやすいため、タンクにはあまり向いていない。特に回避PTでは攻撃力やスキル発動率を大きく上昇させるバッファーが限られており、その多くは被攻撃や回避成功が条件であるため、誰を挑発させるかが問題になる。

• 回避率と「[5人]スキル発動率上昇2倍」を両方持つのは、現在メコノプシスしかいない。2022年8月にストレプトカーパス(水着)が実装されました。

• 攻撃力上昇やクリティカル率を持たないこととスキル発動率の兼ね合いがボトルネックになってダメージが伸びないことがあり、相性のいい特定のキャラクターを所持しているかによってポテンシャルを引き出せるかが大きく左右される。

• 一般的に、被攻撃を条件にスキル発動率を上昇させるキャラは回復タイプや防御タイプの補助を必要としており、高難易度ステージではそれらが複数いなければ耐え切れないことが多い。現環境では攻撃力やクリティカル率が不足しがちだが、それらの補助を必要とする分支援タイプの純バッファーを編成する枠が減ってしまう。

• そちらの挑発に攻撃を吸われるため、敵の通常攻撃や単体・複数回スキルをスイセンの迎撃の対象に取ることができない。

• 現環境で特に有力な支援タイプの多くが「与ダメージ上昇」を持つのに対し、「ボスダメージ上昇」や「HP参照の与ダメージ」等を持つバッファーが不足していることもスイセン自身の連撃ダメージが伸び悩む要因の一つになる。

• 例：クコ(七華の花騎士)、ハナモモ(ハロウィン)、ハシバミ、ドラセナ、キンレンカ(イースター)

• 連撃に乗る乗算とスキル発動率上昇を両方備える単体スキルの攻撃タイプはかなり限られており、バッファーとしてのスイセンは連撃付与以外のアビリティを持たない。また、現環境で有力なバッファーは[攻撃タイプ1人]を対象指定するものが多い。

• スイセンの約3ヶ月後に実装されたスイカズラとの互換性が高い。

• 「再行動率100％＋迎撃＋連撃＋迎撃発生アビリティ（回避率、特殊回避、等）＋迎撃ダメージ（弱点属性、クリティカル）＋連撃ダメージ（弱点属性、ボスダメージ、与ダメージ、等）」
  と、この2人の基本構成は一致している。

• アビリティが類似しているため、スイセン用に組んだパーティーはそのまま彼女をスイカズラに交換してもたいてい問題なく機能する。その逆は編成コンセプトやクリティカル率の関係でうまくいかないことも多い。

• あちらは「[自身]連撃20%」、迎撃20倍と特殊回避2回を持つ代わりに回避率0%、乗算も弱点属性ダメージ上昇と与ダメージ上昇ではなくクリティカル確定とボスダメージ上昇、1ターン目にスキル確定など、スイセンの欠点である編成難易度と火力の問題をクリアしており、活躍の場が広がっている。

• スイカズラの迎撃は主に回数制限のある特殊回避に依存しており、命中率上昇を持つ敵には決められた回数しか発動できないのに対して、「[自身]回避率上昇:50％」を持つスイセンは命中デバフと組み合わせることで命中率上昇バフを持つ敵にも対応できることが差別化の焦点となる。

• 同じ編成では、弱点属性のある敵に対するスイカズラの実際の迎撃ダメージはクリティカル発生したスイセンの迎撃回数2～3.5回分程度になることが多い。そのため、毎ターンスキルが発動して討伐全体で4ターン以上かかる時の迎撃火力は最終的にこちらが上回る。

ハナモモ(ハロウィン)

• [参戦]スキル発動率上昇1.0-2.0倍、属性付与（打）、[参戦]与ダメ上昇80%
• スキル発動率上昇1.36倍2人を含む支援タイプ4人のPTではスキル発動率2.52倍となり、スキルレベルMaxのスイセンのスキル発動率は95.76%となる。
• アビリティの説明文には書かれていないが、支援タイプの人数によって変化するスキル発動率上昇アビリティのみ、戦闘開始時に参戦している支援タイプへの「スキル発動率上昇:1.2倍」のアビリティ付与として実装されており、戦闘開始時点で支援タイプが脱落しているとスキル発動率が低下するという欠点がある。
  • 3連戦目以降でスイセンにアビリティ付与が多重にかかってしまうバグ（現在は修正済み）によって判明した。

リンゴ(ジューンブライド)

• スキル発動率上昇1.2/1.6倍、クリ率/クリダメ上昇30%、攻撃力上昇0-100%、確定ガッツ付与1回
• リンゴ(ジューンブライド)とスキル発動率上昇1.36倍×2人+1.2倍×1人で2.52倍になる。

アザミ(水着)

• 被弾後スキル発動率2倍
• 吸収スキルを持参し、多くの防御関連バフを持つため、他の復讐ユニットより落ちにくい。

キンレンカ(イースター)

• [参戦]防壁30%、[自身]挑発(小)、防御発動回数に応じて、スキル発動率上昇2倍、与ダメ上昇50%、防御力上昇65%
• PT5人の累計防御発動数をトリガーにするアビリティはキンレンカ自身が脱落していても発動するため、攻撃の激しい高難易度ステージで重宝する。

ブルーベル

• スキル発動率上昇1.45倍、敵全体の攻撃力低下50%、敵全体の防御力低下20%

ドラセナ

• スキル発動率上昇1.2倍、攻撃力上昇145-195%、与ダメ上昇70%、弱点ダメ30%、属性付与（打、突、魔）

ラベンダー(ジューンブライド)

• ボス戦時攻撃力上昇30%、クリ率/クリダメ上昇30%、ボスダメ上昇0-30%、敵1体に挑発と被ダメ上昇30%を付与

ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)

• スキル発動率上昇1.28-1.36倍、攻撃力上昇0-150%、スキルダメージ上昇0-150%、HP保護、特殊回避付与2回

カルダミネ・リラタ(ハロウィン)

• スキル発動率上昇1.28-1.36倍、[参戦]攻撃力上昇200%、[参戦]スキルダメージ上昇80%、ボスダメ上昇20%、確定ガッツ付与2回、無効化1回

ハシバミ

• スキル発動率上昇1.28-1.36倍、[参戦]攻撃力上昇20-180%、[参戦]与ダメ上昇0-80%

ヒツジグサ(ジューンブライド)

• 攻撃力上昇15-45%、防御力上昇20-60%、防御力の25%を攻撃力に変換、クリ率上昇20%、吸収付与

クコ

• 攻撃力上昇20-110%、クリ率上昇25%、クリダメ上昇40%、無効化1回

シャクヤク(ハロウィン)

• 攻撃力上昇20-80%、クリ率上昇30%、クリダメ上昇45%、敵全体の攻撃力低下30%

ネムノキ(七華の花騎士)

• スキル発動率上昇1.28-1.36倍、攻撃力上昇20-60%、防御力上昇40%、被攻撃3回ごとにHP保護追加30%、被攻撃5回ごとに無効化1回付与、確定ガッツ付与1回
• 編成次第では一人で攻撃デバフやスキルデバフの枠を置き換えることができる。

ブルーベル

ユキモチソウ昇華

• スキル発動率上昇1.28-1.36倍、敵全体の命中率低下60%、クリ率上昇20%、クリダメ上昇40%、HP保護80%

ハートツリー

• スキル発動率上昇1.28-1.36倍、敵全体の命中率低下60%、攻撃力上昇0-125%

オモイグサ昇華

• スキル発動率上昇1.2倍、敵全体の命中率低下60%、攻撃力/スキルダメ上昇20%、HP50%以上の敵への与ダメ上昇40%（通常の与ダメとは別枠）

バンダ昇華、オミナエシ

• 敵全体の命中率低下、自身も回避率を持つ

ハナモモ(ハロウィン)

• 5人属性付与（打）

ドラセナ、スノードロップ(新春)、ヒツジグサ、ガンライコウ

• 3属性付与。本人が斬・突属性なので同属性かつ2色付与以上の花騎士が候補になる。

ニシキギ、マロニエ

• 属性付与（打・魔）

リーガルリリー

• スキル発動率上昇1.28-1.36倍と「ターン中スキル発動回数に応じて与ダメージ上昇」を持つことから、確定再行動のスイセンとの相性が良い。

ミズタマソウ昇華

ライムギ

切り開く一撃

• [自身]攻撃力上昇40%、[自身]ボスダメ上昇40%

看板娘、誕生？

• [自身]攻撃力上昇35%、[自身]HP40%以上の敵に与ダメ上昇40%

誓いを貴方と

• [自身]挑発、[自身]被攻撃時次ターンスキル発動率上昇1.3倍

南風のいたずら

• [自身]回避率上昇10/10%、[自身]クリダメ上昇5/20%

誰かが好きだったパンの味

• クリ率上昇3/10%、クリダメ上昇10%

晴れの装い

• クリ率上昇5/15%

ジュズダマ
ヒャクニチソウ

①ラベンダー(ジューンブライド)＋ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)＋ネムノキ(七華の花騎士)＋ハナモモ(ハロウィン)＋スイセン

• ハナモモのスキル発動率上昇アビリティのためにスイセン以外の4人を支援タイプに設定すること。
• 高難易度ステージの「VS暗殺者シター」、「VS楽園の創始者」、「VS英雄ジニア」を1PTでクリア可能なPT。
  無限城の第140階層までの127階と134階を除いた全階層をクリアできるものの満点が取れるわけではない。

①’ドラセナ＋リンゴ(ジューンブライド)＋ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)＋ネムノキ(七華の花騎士)＋スイセン

• ①のラベンダー(ジューンブライド)とハナモモ(ハロウィン)を置き換えたもの。「EX上級　古代花騎士ボスラッシュ」を1PTでクリア可能なPT

①スイセン＋(メコノプシスorストレプトカーパス(水着))＋(バンダ昇華orオミナエシ)＋α

• 回避と迎撃を中心にした編成。攻撃力やスキル発動率が不足しやすい。

②リンゴ(ジューンブライド)＋ユキモチソウ昇華＋ドラセナ＋ネムノキ(七華の花騎士)+スイセン

• 高いスキル火力を維持したまま迎撃発生率を高めた半迎撃PT。
  • ステータス(スイセン): 攻撃力+140~280% 与ダメージ+150% クリティカル発生率+50% クリティカルダメージ+70% スキル発動率+2.36~2.52倍 防御力+40% 防壁+30% 確定ガッツ+2 回避率+50% 無効化+ HP保護+180~% +突属性(確定) +打属性(75%) +魔属性(75%)
  • ステータス(敵全体): クリティカル発生率-30% 命中率-60%
• 高難易度ステージの「VS暗殺者シター」、「VS楽園の創始者」、「VS英雄ジニア」、「VS月輪の来訪者」を1PTでクリア可能なPT

①スイセン＋ラベンダー(ジューンブライド)＋ハナモモ(ハロウィン)＋ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)＋リーガルリリー

• 腕試し用編成。
• リーガルリリー以外の4人を支援タイプに設定する。

心臓に咲く 水仙 燃ゆる夜に

スイセン(和名:水仙 英名:Narcissus 学名:Narcissus tazetta)とは、キジカクシ目ヒガンバナ科の多年草。
上述のNarcissus tazetta以外に、ニホンズイセン(学名:Narcissus tazetta var. chinensis)と呼ばれる変種もまとめて「スイセン」と呼ばれる事が多い。

原産地はスペイン、そこから世界中に広がっているポピュラーな観葉植物の1つ。
丸い球根(鱗茎)からヒガンバナ科お馴染みの長い線形の葉を伸ばし、冬から春にかけて白や黄色の目立つ花を咲かせる。
その花からは甘い香りが漂い、見た目だけではなく嗅覚でも楽しませてくれる。

一方で、ヒガンバナ科の例に漏れず毒草。リコリンやガランタミンという様々な毒を含み、口にしようものなら容赦なく命を奪いに来る。
加えてスイセンは非常に誤食・誤飲が多い事で有名。葉だけ見ればギョウジャニンニクやニラ、ネギ類に近い。
畑でニラやネギと間違えて採ってしまい誤食、山で山菜集めしてたらギョウジャニンニクやノビルと間違えて採ってしまい誤食と、とにかくスイセンの誤食による死亡事故が年々報告されている。

日本では、中国で名付けられた漢名の「水仙」を音読みしたスイセンという呼び名で知られる。「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来する。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられたという。
別名に雪中花、雅客。方言ではチチロ、キンデバナ、キンデ、シイセン、ハルダマなどの呼び名がある。

英名及び学名のNarcissus(ナルキッソス)の由来は例によって神話から。
ギリシャ神話ではもはやお馴染みの「何かかわいそうだし転生させてやるわ」フォーマットの話の1つにこんなものがある。
ある所にナルキッソスという美男子がいた。その美貌は男も女も神も人間も関係なく虜にしていた。
しかし、彼はとある理由から愛の神アフロディーテを怒らせてしまい、「彼を愛した者は彼を手に入れることが出来ない」という呪いをかけられていた。
神に呪われた運命故に誰も彼と結ばれる事は無く、不幸の連続や彼自身に愛想をつかされるという形で皆その恋を砕けさせていった。彼も叶わない恋が続いた結果、無感動で非情な人間へと変わっていった。
特に、エーコーという精霊は彼に捨てられた悲しみから彼を呼ぶ声がいつまでも反響しつづけ文字通りの木霊(こだま)と化してしまう程。
そしてエーコーの件に怒った復讐と天罰の神ネメシスは、ただでさえ呪われた彼に新たな呪いをかけた。「誰も愛せないナルキッソスは、もはや自分しか愛せない」と。
ネメシスはナルキッソスを裁く為に鏡面の様に澄んだ泉へと彼を呼び寄せた。

「う～～水分補給水分補給」

今、きれいな水を求めて全力疾走している僕は顔立ちが整いまくったごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば、自分自身が大好きって事かナ……。
そんなわけで山にあるきれいな泉にやって来たのだ。
ふと水面を見ると、水面に一人の若い男が映っていた。

「――ウホッ！いい男…」

こうして、水鏡に映る自分自身に夢中になってしまったナルキッソスは、飢えて死ぬまで己の姿に陶酔し、愛情を抱き、その場に居続けていたという。
或いは自分自身と口づけしようと水に近づき、そのまま泉に落ちて溺死したとも。
彼が死ぬまで、もしくは死ぬ直前までいた丘には一輪の花が咲いていた。
それはなんとも美しい、文字通りナルキッソスの生まれ変わり様なスイセンの花だったという。

こういった話から、自己愛の高い人物の事を「ナルシスト」と呼び、心理学における自己愛の傾向を「ナルシズム」と呼ぶ様になったとか。