フリージア のバックアップ(No.10)

Ah 青い空めがけて 咲き誇るよ 切望のフリージア

キジカクシ目アヤメ科フリージア属の多年草の総称。半寒耐性の球根植物。
一般には学名Freesia refractaものを指す。和名は「菖蒲水仙」「浅黄水仙」「香雪蘭」「アサギズイセン」など。
名の由来は原種を発見した植物学者の親友の名前から。

原産地は南アフリカだが、オランダで品種改良が進み100種以上の園芸品種が存在する。
夏の間はネギやラッキョウに似た球根のみを土の中で眠らせ、秋頃に芽を出し始める。
開花時期の春が近づくと鋭い剣の様な形の葉が立ち上がり、色とりどりの花を一気に咲かせる。
穂状に咲く鮮やかな花からはとても甘い芳香を漂わせ、目と鼻の両方を楽しませてくれる。「香雪蘭」の名前にも納得。
その後は地上部分はすぐに枯れ、春に咲き誇る夢を見ながら地中で再び眠りにつく。

アフリカ原産な事もあり、寒さには弱い。
霜の降りない地方では露地植えが可能だが、関東地方から北にかけては霜除けが必要になってくる。

日本では、毎年3月の春分の日から4月上旬まで「フリージアまつり」が
行われてる事で有名である。

花言葉はフリージアの色によって異なる。下記に挙げておく。

• 白･･･あどけなさ
• 黄･･･無邪気
• 赤･･･純潔
• 紫･･･あこがれ
• 淡紫･･･感受性

ガトリングガン
1861年にアメリカの発明家リチャード・ジョーダン・ガトリングによって開発された最初期の機関砲。
複数の銃身を円状に束ねた外見が特徴的な銃器である。

銃身が複数あるが、これらの銃身から一斉に弾を撃ち出すのではない。
弾を発射するのは1か所であり、銃身を回転させながら交代で発射するのである。
銃身1本あたりの発熱や負荷が小さいため、金属加工技術などの未熟な時代でも連射が行いやすかったのだ。
一方、どうしても機構が大型かつ複雑になるため携帯性や整備性が悪く、取り回しも悪いため突発事態には対応しづらいという欠点がある。

単銃身の機関砲が実用化される前の時代には多くの国で活躍し、日本でも戊辰戦争や西南戦争で使われた記録がある。
しかし、技術の発達によって単銃身の機関砲が実用化・普及してくると、大型で取り回しの悪いガトリングガンは旧時代の兵器と化し、一度はその姿を消すこととなった。

ガトリングガンが再び日の目を浴びるようになったのは、航空機の発達がある。
航空機の機銃には当初から単銃身の機関砲が使われていたが、射線や命中率、威力などの観点で問題が大きく、各国で試行錯誤が続いていた。
そんな中、アメリカが博物館に転がっていた骨董品のガトリングガンを改造して搭載してみたところ、これが大当たり。予想を遙かに上回る発射速度と集弾性を見せたのだ。
こうしてガトリングガンは、航空機用の空対空兵器として再び脚光を浴びた。この時期に開発されたのが、後にガトリングガンの代名詞となったゼネラル・エレクトリック社製のM61「バルカン」である。

その後「ミサイル万能論」（ミサイルの普及・高性能化により、航空機に機銃は不要になるという理論）が蔓延したため再度搭載されなくなるものの、ベトナム戦争の様々な戦訓からミサイル万能論が机上の空論に過ぎないと証明されると、ガトリングガンは再び空対空兵器としての地位を取り戻した。
その後は戦闘機のみならず、戦闘ヘリや車両用の対地火器として、あるいは艦船などの対空火器として、ガトリングガンは様々な形で改良を続け、今日に至るまで使われ続けている。
（もっとも、構造上の問題として銃身の回転開始から発射までの間に僅かなタイムラグが存在することや、大型で複雑な機構から、単銃身の機関砲を使うケースもある）
有名なガトリングガンには前述の「M61バルカン」、歩兵用の「M134ミニガン」、30ミリ径の対戦車用「GAU-8アヴェンジャー」、艦艇用近接防御火器システム（CIWS）の代表格「ファランクス」などがある。

なお、日本では「バルカン」と呼称されることもあるが、前述のようにバルカンというのはガトリングガンの1つであるM61の「固有名詞」である（「ウォークマン」や「ピアニカ」のような「商標の普通名称化」である）。
また「チェーンガン」と呼ばれることもあるが、チェーンガンは単銃身機関砲の1種なので、これは完全な誤用である。

その厨二病テイスト溢れる外見から創作物では人気の高い兵器であり、中には人間が携帯して扱うものも存在する。
しかし、実際にはガトリングガンは反動が凄まじいため、到底人間が抱えて撃てるようなシロモノではない。前述のM134ミニガンも歩兵用ではあるが、銃架で固定して使用する重機関砲である。

フリージアが持っているものは実弾タイプではなく、銃身に見えるのはツクシかアスパラガスのような形状の杖のようなものになっている。ここから魔力弾を撃ち出す構造になっているのだろう。
進化後イラストでは各銃身から一斉に発射しているが、前述のように本来はそういう火器ではない。