ネコヤナギ(猫柳)はヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。
学名:Salix gracilistyla
英名:Goat Willow
別名:エノコロヤナギ、カワヤギ(川柳)
原産地:日本、中国、朝鮮半島
俳句では春の季語。
花期は3~4月。
ネコヤナギを含むヤナギ属は雌雄で株が分かれる。
モフモフした花穂から雄花は黄色、雌花は白のおしべが飛び出す。
ハクモクレンと同じく花(花穂)の先は必ず北を向くため、
「コンパスプラント(磁石の木)」と呼ばれている。
耐寒性・耐暑性に優れており、北海道から九州まで、日本中で見られる。
属名の「Salix」はヤナギ属を表しており、
・水辺に多いことからケルト語の「sal(近い)+ lis(水)」
・生長が早いことからラテン語の「salire(跳ぶ)」
等、由来は諸説ある。
本作で使用される「ネコヤナギ」という名前は柳の木にモフモフした猫の尻尾のような花が咲くことに由来する。
別名の「エノコロヤナギ」の「エノコロ」はエノコログサと同じ「犬コロ」。
例によって「モフモフした花 = 犬の尻尾」という発想。
ただし、英名だとエノコログサは「foxtail grass(狐の尻尾草)」だが
ネコヤナギは「Goat Willow」は直訳で「山羊ヤナギ」。
万葉集には「川柳(かはやぎ)」という名前で登場する。
狐ではないようだが、猫なのか犬なのか山羊なのか…
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