コランバイン

ステータスはやや防御よりで体力が若干少な目なタイプ
移動力は600とそこそこ高い。

スキルは超強力な単体攻撃。
この手のスキルのお約束でパーティーの5枠目に配置してトドメの一撃を叩き込むのがいいだろう。
モーションは槍を一閃させた後に一礼、直後にライオンさんに乗ってトドメの一撃を叩き込むというもの。
このとき、どこからともなくスポットライトが当たったり、アルルカンがテントの幕らしきものを引っ張りながら現れるなどサーカス団らしい凝った演出になっている。

一番の売りは、第一アビリティの【戦闘中、1ターン目のパーティメンバーのスキル発動率が1.65倍上昇する】。
もはやお馴染みとなりつつあるが、1TスキルPTに必須となる、強烈な初手限定のスキル発動率アップアビリティである。
また、1.65倍持ちは全体スキルのキャラが多く、単体スキルで1.65倍持ちは珍しいので、単独出現型のボスと戦うのにも向いてる。

開花後には【戦闘中、パーティメンバーのスキルダメージが12%上昇】と【戦闘中、パーティメンバーがボスに対して与えるダメージが12%増加する】という二種類の最終ダメージ増加アビリティ（通称：乗算バフ）が追加される。
第2アビリティの【戦闘中、パーティメンバーの攻撃力が18%上昇】（通称：加算バフ）と合わせて、
個々の増加率はそこまで大きくないが、３種の攻撃系バフを併せ持つのが彼女の最大の特徴。
初手から強烈な一撃で敵のパーティーを殲滅させるのが基本スタイルとなる。

上記のようにアビリティが攻撃特化(特に初手)なので、できればそれを活かせるパーティーを組んであげたいところ。
同様に初手特化で大火力を発揮するシュウメイギク様やウサギノオなどはいい相方になってくれるだろう。

このぶたちゃんは　おかいもの　このぶたちゃんは　おるすばん
このぶたちゃんは　おやつたべ　このぶたちゃんは　おみやげもって
このぶた赤ちゃん　ウィーウィ　ウィーウィウィー　ママのトコへ帰る

コランバイン(Columbine、Aquilegia)はキンポウゲ科オダマキ属の英語での総称。
日本では属名の通りオダマキの名が一般的で、場合によっては学名のカタカナ読みでアキレギアなどと呼ばれることもある。
カタカナ読みではバインだが蔓を意味する「Vine」とは違い「bine」であり、蔓性植物ではない。

例によってキンポウゲ科なので全草が有毒であり、プロトアネモニン(protoanemonin)を持っているので間違っても食べようとしてはいけない。

日本では園芸植物として品種改良された海外産のものや、ミヤマオダマキ(A. flabellata var. pumila)を元にしたものがよく栽培される。
ミヤマオダマキは元々高山性の山野草ではあるが、園芸用に栽培される種は高山性の植物としては育てやすい部類に入る。

花は特徴的な形をしているが、外側の目立つ部分は花弁ではなく萼であり、本来の花弁は内側から少し突き出した筒状の部分。

英名のコランバインは蕾の形が元でイタリア語で「鳩」を意味する「colomba」に由来する。
花言葉の「愚か」はイタリアの仮面即興演劇のコンメディア・デッラルテには
コロンビーナ(Columbina)というあまり賢くない女性用の役があり、この娘と名前が似ているために付けられたらしい。
ちなみにこの娘の役名は劇中で持つ杯が鳩に似ていることに由来するらしく、大本は一応コランバインと同じ。
奇しくも"道化師"アルルカン(ハークレインとも)の恋人役として出ることが多い他、コロンビーナ自体が仮面を付け道化師となることもある。
コランバインの頭のゆるそうなピエロキャラは前述のあまり賢くない・道化師にもなるというコロンビーナの性質を反映しているのかもしれない。

他の呼び名としてはLion's Herb(日本ではライオンソウと訳される)がある。
これはライオンの強さはコランバインの葉を食べているからという話に由来するとされる。
しかし先の通りコランバインは全草が有毒でありライオンが食べるとは思えない。
一応別の説として葉の形がライオンの歯に似ていたことからという説もある。
でも葉の形が似てるってそれタンポポですよね…

なおLion's Herbで画像検索をかけるとたしかにコランバインの画像も出てくるが、どちらかというとレオノチスの方がメインでヒットする。
(レオノチスは実際にハーブとして利用されることがある)

花言葉の内「必ず手に入れる」「勝利」などの力強い響きのものは、このLion's Herbという呼び名から付けられている。

余談となるが、コランバインはアメリカの国花として制定されている。
日本でいう大和のような古称はアメリカにも存在し、コロンブスに発見されたことにちなんでColumbiaと呼ぶので
おそらくはColumbineという名前によって定められたものであろう。
語源をたどるとまったく無関係なものが、語義を無視してひっかけられているのはなかなか味わい深い。

和名のオダマキは花の形状から苧環に由来する。
苧環というのは織物を作るときに使う糸が絡まないように玉状、または環状に巻くときに使う道具。
コランバインの武器の槍の先端も苧環として使えそうな形状ではある。
道具の苧環の苧はイクラサ科のカラムシ(Boehmeria nivea var. nipononivea)のことで、この植物から糸を取り環状にしたので苧環という名がついた。
なおオダマキはあくまでも花の形状がその苧環に似ているだけなので、糸を取るのには使えない。