ワタチョロギ のバックアップ(No.6)

ワタチョロギ(綿千代呂木)とはシソ目シソ科スタキス(イヌゴマ)属の多年草で、学名は"Stachys byzantina"。原産国はイランやトルコなど。
ガーデニング的にはワタチョロギよりラムズイヤーの呼び名の方がメジャーか。
「羊の耳」という英名、そして綿という言葉を含む和名を見てもわかるように、全体に渡ってびっしりと生えた白い産毛が特徴。
植物としての種類こそ違うが、シロタエギクと同じくこの白い産毛によって草全体が薄っすら白くなっており、手触りもフワフワとしている。
低く這うように茎を伸ばしていき、開花時期には立ち上がった茎より可愛らしい紫色の花をいくつも咲かせる。

ハーブの一種ではあるものの楽しみ方は香りではなく、シルバーリーフ(これや先述したシロタエギクの様な白い葉を持つ植物達)を集めたシルバーガーデンの一部といった風に、見た目を活かした楽しみ方が多い。あともふもふしたり。

一部地域で縁起物として食べられることの多いチョロギの名前を持つものの、
あちらがカッコウソウ属なのに対しこちらはスタキス(イヌゴマ)属。微妙に違う。
とはいえ見た目自体はその特徴的な産毛を除いたらかなり似ていたりする。同じシソ科なのもあるか。
「チョロギってなんだ？」という団長も少なくないと思われるので、参考までに画像検索結果。梅酢漬けにした赤いのをよく正月に食べる。珍妙な名前と見た目だが、コリコリしてて中々美味い。
ワタチョロギも一応ハーブということもあって、かつては食用とされたこともあるらしいが、現在では食用に栽培されることはほとんどない。
チョロギのあのネリネリしてるやつは、地下茎が肥大した塊茎という部分だが、ワタチョロギは塊茎でなく、若い葉や茎を食用としたようだ。