リムナンテス のバックアップ(No.9)

リムナンテス(Limnanthes)はリムナンテス科リムナンテス属の一年草。
原産地はアメリカ西海岸。7種が属している。
属名はギリシャ語で「沼の花」という意味で、その名の通り沼地に自生している。
見た目が似た植物としてネモフィラ(ルリカラクサ)があるがあちらはムラサキ科の植物で全くの別物。
英語では"Meadowform"(牧場の泡)といい、牧場の一面に咲いたリムナンテスが白い泡のように見えるためこう呼ばれる。

園芸植物として流通しているのはLimnanthes douglasiiが中心で、
外側が白、内側が黄色という花の配色から「ポーチドエッグプラント(目玉焼き草)」と呼ばれる。
別名では同じ意味のフライドエッグフラワーもある。
簡便のためポーチドエッグを「目玉焼き」と訳したが、正確にはこれは生卵を湯に割り落として茹でたもので、目玉焼きとは異なる。エッグベネディクトには欠かせない。
フライドエッグは我々のよく知る目玉焼きそのものだが、バリエーションとしてたっぷりの油で生卵を揚げるレシピ（ディープフライドエッグ）などもある。

Limnanthes albaは米国で油糧植物として品種改良が盛んに行われ、現在バイオマス技術研究の対象。
なお、油糧植物としてはアブラナ科（NZNさんも属する）が有名だが植物油ではなく化粧薬品のメドウフォーム油としての用途が多い。
遺伝子操作の対象としてメチャクチャ研究されている。

どこで使い方を習った？
説明書を読んだのよ！

無反動砲、あるいはロケットランチャー、はたまたバズーカ。兵士が携行可能な小型の火砲達。
現実にて戦場を征く兵士達がトーチカや敵車両を突破するために放つのはもちろんの事
フィクションの世界では蛇の名を持つ伝説の傭兵に、戦いしか知らない怒りのアフガン男
巻き込まれた一般キャビンアテンダントや時を繰り返す魔法少女まで、
様々な人達がド派手にぶっ放しド派手に人やメカや怪物を吹き飛ばすロマン武装。

一般的に「砲」と言うものは、炸薬を搭載し超高速で飛翔する大きな「弾」と、撃ち出すための「筒」によって構成される。
書き始めると本当にキリがなくなるので詳細は省くが、撃ち出す弾種や用途によりその種類や呼び名は多岐にわたる。
一般的に使用目的を分けると、

・対人、軟対象
炸薬の爆発、爆発時の衝撃波と高熱、高速飛来する破片により人体を傷つける榴弾。
リンやナパーム、テルミット反応により木造の構築物や人を焼く焼夷弾。

・対車両、建築物
成形炸薬弾や徹甲弾と呼ばれるモノ。
仕組みを死ぬほどかいつまんで説明すると、爆発の衝撃を収束させることによって発生する凄まじい貫通力と、
一時的に金属が圧力で瞬間的に液状化する際に生まれる物凄い貫通力というダブルの貫通力により、暑い装甲板や壁等を貫く。

と、大まかに「柔らかい対象」と「硬い対象」に向けたものに分類される。

よくこれらはバズーカのあだ名で呼ばれる事もあるが、実はバズーカは携行式の砲の愛称ではなく、
厳密にはアメリカのM1ロケットランチャーの事を指す。
まあ、創作の世界じゃほぼこういう火砲=バズーカみたいなモンなのであんま気にしなくていいよ。
ちなみに、バズーカはもともと楽器の名前。金管楽器の一種で、この楽器と形が似ているためバズーカの愛称がついた。

バズーカと呼ばれがちな兵器達を簡単に整理してみると、こんな感じ。

• 無反動砲
  炸薬のエネルギーで砲弾を発射する、つまり馬鹿でかい銃。砲の前後が開放されており、爆風を後方に逃がすことで発射時の反動を相殺する。
• ロケットランチャー
  ロケット弾を発射する装置。通常の砲弾と違い、炸薬を使わず自力で推進するため、ロケットモーターや安定翼を備えている。要するに馬鹿でかいロケット花火。
• グレネードランチャー
  グレネード（擲弾）を発射する装置。擲弾筒。無反動砲と同様炸薬により発射するが、小銃に取り付けられる程度に小型で低反動。
  対戦車擲弾を発射するような大型のものは、むしろ無反動砲やロケットランチャーに近い機構を持つことが多い。
• バズーカ
  再三申し上げるように、ロケットランチャーの一種。本来固有名詞であり、こういうカテゴリがあるわけではない。「バルカン」とかと同じだね。
• RPG-7
  ロシアの対戦車兵器。無反動砲の原理でロケット弾を射出した後、ロケットモーターに点火し加速するという面倒な方式をとる。こういう複合的なものがあるのも混同の一因かと。

それにしても時限爆弾だのグレネードだの可変ハンマーだのガトリングだのレーザーブレードだの
ビームガンだのパイルバンカーだのドリルだのチェーンソーだの
世界観は剣と魔法のファンタジー世界なのに、近代どころかSFの領域に足を突っ込んでいる春庭の武器方面の技術力とは一体……