リカステ のバックアップ(No.14)

リカステ(Lycaste)はラン科の属のひとつ。園芸では洋ランとして扱われ、略号は"Lyc."を用いる。
着生または地生で、卵型に肥大したバルブを持ち、その上に国産の蘭であるエビネのような幅広の見事な葉を広げる。
均整の取れた正三角形を描いて咲く花が最大の特徴で、ミツビシランとも呼ばれる。大きな３枚の萼片が３方向に広がり、その中心にやや小さな３枚の花弁が並ぶ。
生産量は極めて少なく、一般流通は極稀。入手経路は洋ラン専門業者などに限られるものの、その美しさから根強いファンも多い。

中南米を原産とし、約３０種の原種が確認されている。標高1500m前後の高地に分布するものが多い。
洋ランとして栽培される種としては、低地に分布し、落葉性で黄色系の花を多数つけるアロマティカ(Lyc. aromatica)や、
高地に分布し、常緑性で白～薄紫色の花径15cmほどにもなる大輪を咲かせるスキンネリ(Lyc. skinneri)などの交配種が比較的普及している。イラストはスキンネリ系っぽい？
スキンネリの白花変異種(Lyc. skinneri var.alba)はグアテマラの国花に指定されており、「白い修道女」を意味する「モンハ・ブランカ(Monja Blanca)」の愛称を持つ。
どういうわけか、日本ではリカステの育種が盛んであり、特にスキンネリ系の改良と栽培には世界トップクラスの技術とノウハウを有している。

スキンネリなど一部のリカステは、熱帯高地に広がる雲霧林と呼ばれる、一年を通して冷涼湿潤な気候が保たれる、特異な環境に自生する。
こうした環境には他にもマスデバリア、オドントグロッサム、ディサなどといったラン科の植物が自生しており、
彼女たちは熱帯原産の洋ランであるにも関わらず、夏場の高温を嫌うという大した捻くれ者である。
こうしたパンクなラン達は「クールオーキッド」と通称され、栽培がクッッッッッソ難しいことで有名である。
クール系の夏季における日中の適温は、種によってまちまちだが、概ね２０～３０℃の間とされることが多い。
また、いくらクール系といっても、寒さには多少強い程度。５℃ぐらいまでは耐えるが、１０℃以上に保つと花つきがよくなる。室内なら問題ないと思われる。
リカステの場合、夏の日中は２５℃以下が適温とされる。当たり前のように３０℃を超える日本の低地部においては、中々無茶な要求である。
朝夕に株全体にかけるように水をやり、風通しの良い半日陰に置き、打ち水の原理で涼ませてやるのが一般的な対策である。扇風機による強制送風なども手。
なお、クール愛好家の中には、冷房完備のハウスや、冷蔵ショーケース（牛乳とか売ってる四角い縦長のアレだ）などで育てたり、
ミスト発生機を利用したり、山の上まで避暑させたりなどなど、お花の育て方としておよそ考えられぬような手段を駆使してまで、ランを愛でようとする人たちもいる。
そんなクールオーキッドだが、近年は品種改良のお陰でだいぶ育てやすくなった種も多く、リカステもまた例外ではない。
クール系に挑戦してみたい酔狂な団長は、まずはなるべく育てやすい品種から少しずつコツを掴んでいくと良いだろう。

　ライトボウ・クロスボウ・弩（ど。おおゆみ）
サフランにつづいて「クロスボウ」
厳密な区分は定義されていないが、サフランのような大型をヘビーボウ、小型をライトボウと呼ぶ
弓矢の中では一番取り扱いが簡単ではあるが、開発・量産・メンテナンスは難しかった
中国・ギリシャが起源だが、運用思想から戦績まで最後まで中国の優位性が崩れていなかっただろう珍しい兵器。（地形因子から最後まで中国は弩の進化は必要だっただけとも）
あまりにも猛威を奮ったので結果的には欧州ではローマ教皇が禁止するほど（1139年第2ラテラン公会議）
日本では普及しなかったが、理由は①士道　②運用思想の欠如　③技術不足　④地形　など様々な意見がある
飛距離については、弩が優れる。矢の材質などの問題もあるが力学構造から追随を許さない