メイゲツカエデ のバックアップ(No.9)

和名：ハウチワカエデ（羽団扇楓）科目：ムクロジ目ムクロジ科（カエデ属）

学名：Acer japonicum　別名：メイゲツカエデ

秋に良く見かける樹木で、同じ株に両性花と雄花が生える雄性同株の落葉高木。
ちなみに、日本にしか生えていない日本固有種。
よりポピュラーなイロハモミジと比べると、葉が大ぶりで丸っこく、切れ込みが鈍いのが特徴。
ハウチワカエデとも呼ばれるのは、葉の形を天狗の羽団扇にたとえたものである。
やや標高の高いところに多く自生しているため、紅葉狩りで山や渓谷に行くと会えることが多い。

さて、よく言われる【モミジとカエデの違い】について追記で解説。

分類上は　ムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属 の木の総称をカエデと呼んでいる。

海外での表記はモミジもカエデも同じカエデ属植物(Maple)と言う扱いになる。

現在は、カエデを「楓」と書き表す事が多いが、元々はカエデの事ではなく、
マンサク科フウ属（学名: Liquidambar）を『楓』と書き表されていた。
実際、葉の形が似ている事から漢字『楓』の訓読みをカエデと慣用してた経緯もあるのだが・・・
植物学的には、カエデは葉が対生、フウは互生であり、異なる植物となる。
カエデ科の漢字は「槭」を用いていたが常用漢字ではないために『楓』に置き換えられたという事情があったりする。

なお、カエデ属植物以外でも、様々な樹木の紅葉を総称して　モミジ　と呼ぶ事がある。

紅葉狩りのモミジ(紅葉)や童謡での紅葉　が　まさにそれ。

ちなみにモミジを『椛』と書かれる事があるが　間違いではない。
(この漢字を【カバ】と読んだ場合、別のカバノキ属を指している事になるので要注意)