ゼラニウム のバックアップ(No.110)

ゼラニウムはフウロソウ科テンジクアオイ属の総称。
花壇や鉢植えの定番植物である、南アフリカを中心に熱帯アフリカ、シリア、オーストラリアなどの広い範囲に約280種が分布している。

「ゼラニウム」という名前はテンジクアオイ属(Pelargonium)ではなくフウロソウ属(Geranium)のことではあるが、これはかつて両属がGeranium属であったため。
現在は再分類により分かれたものの長年慣れ親しまれた名前がそう簡単に変わるはずがなく、結局「ゼラニウム」と「ペラルゴニウム」両方の名で呼ばれることが多い。どっちもフウロソウ科だし間違いではない

ペラルゴニウムという名の由来は古ギリシャ語のコウノトリを表すペラルゴス（πελαργ​​ός [pelargós]）から。
果実に突起があり、コウノトリのくちばしに似ていることに由来する。
ちなみに、ゼラニウムの名の由来はギリシャ語で鶴を表すゼラノス（γέρανος [géranos]もしくはγερανός [geranós]）。
ペラルゴニウムと同じく、果実を鶴の嘴に見立てて付けられている。

余談だが、ゼラニウムを発端とするベラルゴスという言葉の意味の混同が海外で起きている。
鶴とコウノトリはそれぞれツル目とコウノトリ目であり全く異なる種であるものの、見た目がよく似ているため一緒くたにされることがままある。
そういった外見的なこともあり、ペラルゴニウムの名を決める時にドイツの植物学者ディレニウスが、「ゼラニウムがツルから名付けられたので、これの名前は『コウノトリ』にしよう」と提案した。
その後の紹介に文字の混同があった結果、なんやかんや「ペルラゴスは鶴という意味」という認識が広まってしまった、ということらしい。
（参考文献が軒並み英語やドイツ語なんかでしっかりと理解できないため、詳しく分かる方は追記お願いします）

園芸上では混同を避けるため、フウロソウ属のことを「ゲラニウム」と呼んだり、テンジクアオイ属の内一季咲きペラルゴニウム、四季咲きの物をゼラニウムを区別したりしている。
英語圏も呼び方が混同されているのは日本と変わらないようで、両属ひっくるめてGeraniumと呼ぶ場合が多いらしい。
もし個人でしっかりと区別して呼びたければ、和名で呼ぶのが一番だろう。でもそうでなければ呼び方の違いは個人主観なところが大きいのであまり気にしなくてもいい

なお、最も園芸ゼラニウム(及び花騎士のゼラニウム)に近い種はPelargonium Hortorumである。

ゼラニウム全般の花言葉は「尊敬」「信頼」「真の友情」、西洋では「true friendship（真の友情）」「stupidity（愚かさ）」「gentility（育ちの良さ、上流気取り）」
赤いゼラニウム（Red Geranium）は「君ありて幸福」、西洋では「protection（保護）」「preference（優先、好み）」
ピンクのゼラニウム（Pink Geranium）は「決心」「決意」
深紅のゼラニウム（Scarlet Geranium）は「メランコリー（憂うつ）」、西洋では「melancholy（憂うつ）」「consolation（慰め）」「comfort（慰め、癒し）」

性質自体は丈夫で、暑さで枯れることは少ないものの、
30度を超える日が続くと弱ってしまうので、夏場は日陰に入れる等、多少気を使ってあげたほうがよい。

水をやりすぎると根腐れ等を起こすので、土が十分乾くくらいのときにたっぷりやるようにするのがよい。
比較的温暖な地域なら、冬場も暖地ならば屋外で越冬も可能だが、
あまり寒すぎる地域では耐えきれずに枯れてしまうので、室内で寒さをよけるように。

アロマの世界で(豊胸効果もあるという！)ゼラニウムの精油は大変人気がある。
ゼラニウムは特に茎や葉から精油を抽出し、リラックス作用のある重厚感のある甘い芳香を放つ。
ただし、通常の園芸品種のゼラニウムがもつ特有の金属に似たニオイは人によっては不快であることから、より香りを楽しむために改良されたセンティッドゼラニウム(scented-)と呼ばれる栽培種が育てられている。
香りの種類もリンゴ、アプリコット、ユーカリ、ラベンダーなどと花騎士にも存在する名前を持つものが多種多様にあるが、特に人気があるのはバラのような甘い香りがするセンティッドゼラニウムの代表種でもあるローズゼラニウムである。
ハーブとしては鎮静作用や抗炎症作用に優れており、最近では花粉症などのアレルギー症状を抑える働きがあるとして注目されている。
昆虫忌避作用もあり、種の中には蚊取り草や蚊連草、蚊香龍という名前で売られているものもある。
ヨーロッパでは魔よけや厄よけの効果があるともいわれており、昔から窓辺に置く花の定番になっている。

彼女がいる以上、害虫の大群が列挙して押し寄せるようなことは無いはずなのだｇ（うわ、なにすｒ

緊急任務の寸劇でずっとクロユリの心配をしていたので、もしやと思った団長さんも多いのではないでしょうか。
マイページ等のセリフでも団長よりもクロユリのことを気にしているほうが多いんじゃないかというくらい、会話にクロユリの名前が出てくる、クロユリ大好きな子だったり。
でも、そういう関係ではないみたいで残念。むしろ、そういう目で見られていそうと悩んでいる。
別の花騎士のキャラクエストでも仲良くしている姿が目撃されるほど一緒にいる様子。
アビリティもクロユリの初期アビリティをフォローする発動率UPタイプなので、クロユリを所持している団長さんは是非一緒に組んであげてください。

さてそんな二人ですが、「自分と正反対の性格のクロユリ」と自ら言っているように、花本来のゼラニウムとクロユリも真逆の要素があります。
ゼラニウムは上述されているように、“虫除け効果”のある精油として、また品種によってはバラやミカンなど様々な香りを楽しむことができるハーブとしても利用されています。
一方のクロユリは、生物の少ない高山地域で受粉を行いやすくするために“虫を引き付ける”独特の香り(屍臭といわれるほどの強烈な香り)を放っているという特性があります。恐らく、この虫を引き付けるという花の特性もクロユリの『死神』という設定に繋がっているのでしょうがそれは余談なので割愛。
また、ゼラニウムは虫除け効果が転じて、欧州では“厄除け”の花としてポピュラーな贈り物として知られていますが、クロユリは『黒百合伝説』(詳しくはクロユリのページを参照するかググってください)や花言葉の“呪い”が示すように贈り物としてはふさわしくないものとされています。

“親友を求める”ゼラニウムと“孤独を望む”クロユリ。二人が今後親友と呼び合えるようになるのか、それともクロユリの“呪い”に屈してしまうのか。それは団長さん次第です。

平常時	喜び	哀しみ
怒り	照れ	驚き

瞬き差分

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怒り	照れ	驚き

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