コオニタビラコ のバックアップ(No.8)

コオニタビラコ(Lapsana apogonoides)はキク科ヤブタビラコ属の越年草。
和名ではタビラコやホトケノザとも呼ばれる。
名前の由来はオニタビラコに似て小さいことだとされるが、
オニタビラコの名前の由来も大きいタビラコであるため、
コオニタビラコは小さめの大きいタビラコというよくわからないものになっている。
(オニ○○という命名は大きめのものや棘のあるものなどに見られる)
ちなみにオニタビラコは同じキク科ではあるものの、
オニタビラコ属の植物でありヤブタビラコ属であるコオニタビラコとはやや離れた種である。
タビラコ(田平子)の由来は田の近くに生え、平たく葉を伸ばすことから付けられたと思われる。

春の七草としての名前であるホトケノザはシソ科オドリコソウ属にも同名の種が存在しているため、名前に誤解がないようにコオニタビラコとして登場したのだと思われる。
コオニタビラコがホトケノザと呼ばれる由来は田平子同様にロゼットの形状から来ていると言われている。
なおシソ科のホトケノザは食用には適さないため誤って食べることがないようにすること。
コオニタビラコについても食べられる野草でよくあるように春先の若い葉のみを食用とする。

また、こちらはあまり混同されることはないがムラサキ科のキュウリグサもタビラコと呼ばれることがある。

全草がほぼ無毛で、根生葉は柔らかい。
また水気の多い湿潤な土壌を好み、水田の近くなどにのみ生え、花は小さめで背丈も低い。
そのため現代の環境ではあまり見かけることはない。
なおオニタビラコは特に場所を選ばずに生え、道端によくあるキク科の雑草として見たことがある人も多いと思われる。