カルセオラリア のバックアップ(No.34)

カルセオラリアは、アンデス山脈やニュージーランドの高山帯を原産とする多年草、もしくは低木である。
かつての分類ではゴマノハグサ科カルセオラリア属となっていたが、最新のAPG分類体系ではJovellana, Porodittiaの２属を従えてカルセオラリア科として独立。
この２属は英pediaにすら記事が無い謎植物で詳細がよく分からんのだが、最近の研究ではPorodittiaはカルセオラリア属に統合されそうだとかなんとか。
Jovellanaについては、非常にレアだが国内でも流通があり、育てている人もいる模様。実物を見られたらラッキーかもしれない。

まんまるぷくぷくに膨れた花弁が特徴的な、たいへんユニークで可愛らしい花。思わずふにっとしたくなる。
変な形の使いづらそうなカバンは、花を模したデザインであろう。
その外見から和名ではキンチャクソウ（巾着草）、英語では"slipper-wort"などとも呼ばれる。
巾着といえば、結婚式のスピーチで定番の「３つの袋」のひとつだったりもする。「私の伴侶」という直球な花言葉にも納得？
学名の由来も、ラテン語で「靴、ブーツ」を意味する"calceus"に指小辞がついて、「小さな靴、スリッパ」といった意味の"calceolus"から。
たかがスリッパのくせにラテン語ってやつはいちいちカッコいいなクソッ。
花の色は黄色、オレンジ、赤など。斑点が入るものや、ツートーンカラーになるものも多い。

個性的な姿に人気も高い花だが、高山植物だけあって栽培難度は高め。
高温・低温・乾燥・多湿すべてにおいて弱い、繊細な子である。
特に日本の高温多湿の夏は、カルセオラリアにとって耐え難いもの。
本来は多年草もしくは低木だが、まず乗り切れないと割り切って、一年草として楽しむのが普通。
根が細いため過湿になると根腐れしやすく、蒸れにも弱いので、葉や花弁に水がかからないよう注意が必要である。
また一度でも水切れを起こせば、ぷくぷくしていた花がみるみるうちに萎れてしまう。
水やりにシビアな感覚が要求される花である。

彼女が懇意にしている役者「スイートウィリアム」とは、アメリカナデシコという花の別名である。花騎士実装が楽しみですね？
ちなみに花言葉は「伊達男」「勇敢」「器用」「丁寧」「義侠」・・・なんかお隣の８９３ゲーが呼んでる気がする。
また、直後のイベントで登場したシャボンソウは英語で"wild sweet William"とも呼ぶらしいが、多分ただのよく出来た偶然である・・・偶然だよなぁ・・・？

• 戯曲について
  演劇の脚本・台本のこと。
  人物の会話や独白、その合間にあるト書き（演出の説明をしたり指定をする文章）などを通じて物語を展開する。
  また、そのような形式で書かれた文学作品やドラマなど。

• 文士劇について
  専門俳優以外の作家，劇評家，画家など、いわゆる文化人が集まって演じる素人（しろうと）芝居。
  素劇（そげき）ともいう。

• プロットについて
  物語・小説・戯曲・映画などの筋立て。構想。
  作品のコンセプト、あらすじ、人物や舞台の設定などをまとめたもの。
  いわば、ストーリーの設計図。

• ゴンドラの神様
  古代ギリシアの劇作家エウリピデス作のギリシア悲劇『メディア』（日本においては『王女メディア』）に登場した、「機械仕掛けの神（デウス・エクス・マーキナー）」と呼ばれる宙吊りのゴンドラが元ネタと思われる。
  エウリピデスは、それに乗って上空から語りかける神様によって悲劇に決着をつける演出を好んでいた。
  『メディア』は現存する悲劇の中でこの装置が用いられる最も古い作品。