ゼフィランサス のバックアップ(No.67)

ゼフィランサスはヒガンバナ科ゼフィランサス属のことで、レインリリーとも呼ばれる。
単にゼフィランサスというとだいたいはタマスダレのことを指すが、タマスダレは白い花である。
しかし、イラストに描かれているのは淡いピンクの花。これは同属の"Zephyranthes carinata"、いわゆるサフランモドキと思われる。
サフランモドキは中央アメリカ、西インド諸島の原産であり、タマスダレよりほんの少しだけ早く日本に渡ってきている。
伝来当初は単にサフランと呼ばれていたそうだが、後に本物のサフランと区別するためにサフランモドキと改められた。
桃色の花の色を除けば、特にタマスダレとの外見上の違いはない。
タマスダレほどではないがこちらもかなり丈夫な植物で、やはり日本国内でも野生化した個体を目にすることがある。
もちろんサフランの代用などにはならず、それどころか有毒である。
同じようにサフランの名を持つアヤメ科クロッカス属ではない植物としてはイヌサフランがあり、こちらも有毒。
このようにサフランと名付けられる子はどれも毒持ちである。
もっとも、サフラン自体も多量摂取は毒になるのだが。

双子には大別して「一卵性双生児」と「二卵性双生児」の2種類がある。

一卵性双生児は「1つの受精卵が2つ（以上）に分かれて生まれた双子」であり、この場合は元が同じ受精卵なので、乱暴に言ってしまえば「天然のクローン人間」である。従って性別や血液型は（何らかのイレギュラーがない限り）必ず同じになり、顔や声もそっくりになる（全く同じではないので、機械による判別などは可能）。さらには親同士や兄弟同士でも全く異なるはずのDNAも完全に一致する。ただし性格や嗜好、一部の身体的特徴などに関しては外的要因なども絡んでくるため、必ずしも同じ人間に成長するわけではない。
創作物でよく出てくる「顔がそっくりなタイプの双子」は、基本的に一卵性双生児と思っていい。

二卵性双生児は「2つ（以上）の受精卵が同時に着床して生まれた双子」であり、簡単に言えば「同時に生まれてきた兄弟姉妹」である。このため双子と言っても普通の兄弟姉妹と同じ程度の違いが生まれ、顔や声なども違ってくるし、DNAも別人となる。性別や血液型も異なる可能性がある。さらには両親が異なる人種の混血児の場合、双子間で人種が異なることすらある。
創作物でも「男女の双子」や「顔がそっくりでない同性の双子」は、基本的にこちらの二卵性双生児と判断出来る。

極めてレアなケースだが、一卵性で性別の異なる双子が生まれる場合もある。ただし世界的に見ても数えるほどの事例しかなく、また染色体異常などを伴うため成長や生殖能力、寿命などに問題を抱えていることも多いようだ。