サンダーソニア のバックアップ(No.4)

サンダーソニアは南アフリカ原産の球根性多年草で、日本には1973年に輸入されました。花材としては新しく、当初は輸入花のみでしたが近年は国内でも生産されるようになりました。つる性の球根植物で、この属はほかに近縁の植物がなく、「サンダーソニア・アウランティカ（S・aurantiaca）」の一種だけで一属をつくっているユニークな植物です。

披針形でヒメユリに似た細長い葉は直立し、葉先が巻きひげ状になっていて、ときにはこのひげで近くのものに巻きつき、体を支えたりしています。一つの花の寿命は１週間で、風鈴のようにぷっくりとふくらんだ釣鐘形の花を、茎の上部の葉液から出る永い花柄の先に7～10輪ほどつけて垂れ下がります。

花は2cm内外で小さく繊細な感じですが意外と丈夫で、オレンジイエローの色と独特の形が愛らしく、フラワーショップの定番となって人気も定着しています。切り花としての流通も多く、輸入品も含めて周年出回っています。草丈は60～80㎝、花期は6～8月。鉢の市販期は4～8月で球根は3～4月頃です。

属名の「サンダーソニア（Sandersonia）」には２つの説があり、1815年に南アフリカの名タールに入植し、初めてこの花を発見した「John Sanderson（ジョン・サンダーソン）」にちなんだものとする説と、ラテン語の「salveo（健在する、健康である）」の意から、本属のある種のものに健康増進の薬効があることからとする説があります。

和名は「サンダーソニア」です。英名は、南アフリカの原産地でクリスマスの頃に咲くことから「Christmas bells（クリスマスベル）」、または中国で使われていたランプのかさに似ているため「Chinese lantern（チャイニーズランタン）」とも呼ばれます。

引用先：☆魅る魅るガーデニング☆　http://www.teych.com/6ghana-08.html