ホルムショルディア のバックアップ(No.36)

ホルムショルディア(Holmskioldia tettensis → Karomia tettensis)はシソ科カロミア属の常緑低木。熱帯東アフリカ原産で、種小名のtettensisはモザンビークのテテにちなむ。

かつてはクマツヅラ科ホルムショルディア属に属していたが、ホルムショルディア属まるごとシソ科に移動、さらには分割されて本種はカロミア属へ移動している。しかし過去の名残で今でも「ホルムショルディア」の名でも流通していたりもするのでややこしい。まあこの界隈ではよくあることである。
別名は「パープルチャーニーズハット」「タヒチアンハット」など。アフリカにかすりもしていないが、まあこの界隈ではよくあることであ。
英語だと「Purple Chinese Hat Plant」「Purple Cup-And-Saucer Plant」「Tahitian Hat Plant」など。もともとHolmskioldia sanguineaの別名が「Chinese Hat Plant」や「Cup-And-Sancer Plant」なので、本種もその影響を受けていそうな雰囲気である。

なお、ホルムショルディア属のメンバーはいろいろあってどんどん移籍し、今はHolmskioldia sanguinea一種のみになっている模様。
このHolmskioldia sanguineaはどっちかというと赤い花で、テングバナの別名があるようだ。

園芸植物の例に漏れず、当種も流通名は混乱している。
前述したように元々ホルムショルディア属であったことから「ホルムショルディア」と呼ばれていたり、Holmskioldia sanguineaの影響などで「チャイニーズハット」と呼ばれていたり、英語名由来で「タヒチアンハット」と呼ばれていたりする。
購入する際には注意しよう。

背景に描かれている花のうち、ピンクの星形の部分は萼(がく)であり、濃い紫でうにょにょんと伸びている部分が花の本体である。この花の部分はわりとすぐに散ってしまうが、萼の部分はゆっくりと退色しながら長く残る。
日が当たって水を切らさなければどんどん伸びるタイプ。伸びしろのカタマリである。
気温が十分ならば年中花が咲くらしい。一方、耐寒性は強くないそうなので、育てる場合は凍えさせないように気を付けてあげよう。