オトメユリ のバックアップ(No.29)

実装当初は☆5キャラの中でも特別劣っているわけではなかったのだが
同系統スキルを持つ☆6のアネモネが大幅に強化されたにも関わらず、
オトメユリは放置だったことに加え、
後発のキャラクターの性能のインフレについていけずに微妙な評価をされていた。

3回攻撃スキルは倍率が当初0.8×3で、集中させれば大ダメージ、瀕死の敵が複数いれば
それぞれにトドメを刺せるという柔軟性が利点とされていた。
しかし前者はスキルが単体のキャラクターの火力を補強する調整のために魅力が薄れ、
後者のメリットが、実際には発生する条件が中々整わないこともあって
扱いにくさが目立つスキルとなってしまっていた。

また耐久面でもHPが☆4キャラやイベントキャラに劣る点も問題とされていた上に、
当時の防御力は重要度が低く第2アビリティの評価も微妙であった。
第1アビリティも、敵のHPを下げ、攻撃力を高める調整のために、
効果が発動する3ターン目には敵味方のどちらかが壊滅状態で、
ほぼ勝負がついていることが多く、活躍の場面が激減したために
実装当初より評価がかなり下がってしまっている。

オトメユリは日本特産のユリであり、ユリ科ユリ属のうちテッポウユリ亜属に分類される。
「ヒメサユリ（姫小百合）」という別名があり、むしろそっちのほうがよく使われている模様。
その証拠と言うべきか「オトメユリ」はじわじわとサジェスト汚染されつつある。お前ら自重しろ。
日本固有種の中でも特に稀少なユリであり、山形県、宮城県、新潟県、福島県のごく限られた山地のみにしか自生しない。
普通は夏に咲くユリの仲間の中ではやや早咲きで、標高によっては5月頃から花を咲かせる。
ユリでは珍しい桃色の斑点のない花弁と甘い匂いが特徴で、可憐な姿は乙女という名前にぴったり。
同じく桃色の花を咲かせるササユリとはよく似ているが、全体的にオトメユリのほうが小型であることと、
おしべの先の花粉の色がササユリは赤、オトメユリは黄色であることなどで区別できる。
またササユリは伊豆半島以西に自生するため、野生株であれば分布の限られるオトメユリとはまず間違えることはないはず。
オトメユリはササユリが北へ分布を広げていく過程で、豪雪地帯に適応するため分化した種であるとも言われる。

そもそもの分布域の狭さに加え、山野の開発や乱獲などにより個体数は減少しており、
環境省レッドリストでは準絶滅危惧、IUCNレッドリストでは絶滅危惧に指定されている。
そのためオトメユリ自生地では各自治体の市町村の花として、保護区を設けて保全に努めているところも多い。
オトメユリ保護区は山村の観光資源でもあり、その収益もまたオトメユリの保護に貢献している。
どうしてもオトメユリちゃんが出てこない団長は、東北のオトメユリちゃんに会いに行こう（ダイレクトマーケティング）

解説１「説明面倒な長物」
　「三尖両刃刀」（次郎刀）の槍。刀身の形状が「三尖両刃刀」。
一般の槍よりも刀身に重量をつけたもの。一般に流通するデザインではなく武術槍（中国武術系統の長物では珍しくないデザイン）。
　オトメユリの武器は、槍のデザインとしては中国系で、石突（槍の持ち手側の先端部分）に「戈」（ほこ）がある。
矛・鉾・戈と個別説明が必要になるが、今回は「戈」も解説しておくと、戈は、戦車（チャリオット）に乗った兵員が敵兵や対象物をひっかけて切りつけて用いる。内側に刃があるのが特徴。
乙女ユリが持つ槍は、中国系槍として見ても前衛的なデザインだが、中身やコンセプトは古い変わった武器と言える。
おそらく彼女独自の戦闘技術があり、相当に高度な技術なのだろう。

スキル攻撃を見る限りでは、彼女は魔属性だと思えなくもないが、なぜプリンセスハートなのだろうか？（寝室最高ですね）