L'homme n'est qu'un roseau, le plus faible de la nature; mais c'est un roseau pensant.
ここではパンジー全体の解説を行う。
スミレ目スミレ科スミレ属の多年草。日本でも人気の高い園芸植物で、まだ寒さの残る早春の花壇を彩る花として目にする機会は多い。
19世紀頃、サンシキスミレを中心に野生のスミレの仲間を交配してできた園芸品種。サンシキスミレの亜種と見なすこともある。
サンシキスミレのことをパンジーといったり、パンジーのことをサンシキスミレと言ったりすることもあるので、ややこしい。
尚、サンシキとは「三色」のこと。ソナーや爆雷や対空砲弾や飛燕ではありません。
白、黄、紫はパンジーの代表的な色。他にも様々な色や模様がある。
パンジーという色があるが、どうやらこちらはサンシキスミレのことらしく、青紫系の色である。「どもです」
小輪多花性のパンジーをビオラと言うこともあるが、両者の区別はひっじょーに曖昧で、
果ては「見た目が豪華なのがパンジー、控えめで可愛らしいのがビオラ」とかいうふざけた分類まである始末。
パンジーとビオラを掛けあわせた品種なども存在し、ますますその境界はあやふやになっている。
またビオラは元々スミレの学名"Viola"でもあるので、尚の事ややこしい。
・・・まったく関係無いが、ヴァイオリンとヴィオラの違いも分かりづらい。よく出来た偶然である。偶然のはず。
パンジーはポーランドの国花にもなっている。つまり1個の電球を取り替えるためには3株のパンジーが必要である。だから三姉妹だったのか。
すなわち長女が電球を掴んで差し込み、次女と三女が長女の乗っている台を回す。これでダメなら99人で家を回そう。
可愛らしい見た目に似合わず、耐寒性の植物としては強健で育てやすい。
園芸初心者なら冬の花はまずパンジーを育てろと言われるほどの定番種である。
寒さには強いが暑さには弱く、本来は多年草ではあるが、日本の夏を越させるのは難しい。
そのため秋から冬に苗付けし、春に花を楽しむ一年草として育てるのが基本。
近年ではエディブルフラワー、すなわち食用花として用いられることもある。
食べられるのはあくまでも食用として改良、栽培されたパンジーなので、観賞用を食べようとは思わないように。
部位によっては溶血を引き起こすサポニンや、神経毒のビオリンやビオラルリンを含んでいる。
もちろん、人の家の花壇に植わっているパンジーを食べるのは言語道断です。
パンジーという名前は、フランス語の「パンセ(pensée:思想)」から来ている。
花の模様が人の顔に似ており、まるで人が俯いて物思いに浸っているように見えることから名付けられた。
そのため、パンジーは「物思いの花」として文学作品に登場したり、自由思想のシンボルとして扱われたりもしていた。
パンジー共通の花言葉としては「思慮」「物思い」「思い出」「私を思って」などがある。
また、英語圏で"pansy"と言うと「女みたいな男」、転じて「男性の同性愛者」という意味もある。
本作が女性のみの出演でよかったと思う瞬間であろう・・・かくして団長の菊は守られたのである・・・。
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