テンナンショウ のバックアップ(No.2)

テンナンショウはサトイモ科の球根植物。
テンナンショウ（天南星）は日本・朝鮮半島に自生するマムシグサの漢名である。
イラストに描かれているのもおそらくマムシグサ。

主に温帯の森林に自生しており、日本には30種類程が分布している。
同じ種類でも個体差が大きく見分けるのが難しい。
雌雄異株のものが多いが、栄養状態によって性転換する。
春から夏にサトイモ科特有の肉穂花序（にくすいかじょ）と仏炎苞（ぶつえんほう）を持った花を咲かせる。
花後には粒状の果実をトウモロコシのようにつけ、熟すと赤くなる。
一部の熱帯に自生するものを除き、冬には地上部を枯らせて休眠する。

ムサシアブミやウラシマソウなど花が変わった種類も多く、それらは山野草としてホームセンターや園芸店で見られる。多くの種類が育てるのは簡単とは言えない。
度々ニュースにも取り上げられているが、日本ではラン科の植物と並んで金銭目的による盗掘の被害にあっているのが現状。

英語ではコブラリリーの別名があり、お供のヘビはコブラになっている。
ヒマラヤ山脈に生息するグリフィシーという種類はフードを広げたコブラのような面白い花を咲かせる。

ウツボカズラを思い起こさせるような姿のため間違われることがあるが食虫植物ではない。