エーデルワイス のバックアップ(No.2)

エーデルワイス　エーデルワイス
かわいい花よ
白い露にぬれて咲く花

キク科ウスユキソウ属の多年草。日本名はセイヨウウスユキソウやハナウスユキソウなど。
エーデルワイスは(Edelweiss)ドイツ語で「高貴なる白」を意味する。なにそれ超カッコイイんですけど。
標高2000m以上のアルプスなどのヨーロッパの高山地帯に主として生息する高山植物である。
向こうの国では高山に生えている→似たような白い花→エーデルワイスと思うほどに有名な花らしい。
名前の通り、エーデルワイスは高貴や純潔の象徴とされており、ヨーロッパでは昔から人気が高い。
過酷な環境のアルプスの中で凛と咲く姿はまさに高貴そのもの、「高嶺の花」と呼ぶに相応しいものがある。
その人気さ故に一時期乱獲されたという歴史もあり、法律により保護されるようになっても、盗掘は後を絶たなかったという。
エーデルワイスの純粋な野生株が見られることは現在ではかなり稀であり、ほとんどが人の手で植えられたものである。

一方エーデルワイスが自生しない日本でも、ウスユキソウの仲間をエーデルワイスと呼んでいることが割かしある。
というのも、例の歌によりこの花があまりに有名になったためだということは、想像に難くないだろう。
初出は「ドレミの歌」と同じく、歴史的名作ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中歌である。
防災無線などで頻繁に耳にする曲でもあり、エーデルワイスの花は見たことないけど、歌なら知ってるという人も多いだろう。
元々は物語の中で、オーストリアの大佐が消え行く祖国を想って歌ったものであり、一般に知られる邦訳と原文ではだいぶ印象が違う。
こういうことは童謡などでは割とよくあることであり、原文と見比べてみると色々と面白い発見があったりする。
「ちょうちょ」なんて、原文には蝶など一瞬たりとも登場しない。エーデルワイスの邦訳はむしろかなり忠実な方である。
なお、「サウンド・オブ・ミュージック」の「エーデルワイス」はあくまでミュージカルの中で作られた劇中歌であって、
オーストリアの民謡まして国歌ではないとのこと。というかオーストリアではほぼ知られていないとか
エーデルワイスの花自体はオーストリアの国花として指定されている。スイスもエーデルワイスを国花としている。
エーデルワイスを取り合うオーストリアとスイスの三角関係か

初夏に純白の星形の花を咲かせるが、花弁のように見えるものは苞と呼ばれる葉の一部である。
本当の花はそれらの中心に集まっている、径5～6mm程度の小さい黄色い筒状のもの。
つまり、ゲーム内の立ち絵は「ほとんど葉しか見えない」ということになる。
身近なものでは、ドクダミも似たような花の咲かせ方をしている。

また、綿毛が密生する花でもあり、こう見えて結構毛深い。（深い意味はない）
ちなみに、レオントポディウム・ニワレというものもあり、こちらはさらに毛深い。
もうもじゃもじゃである。（他意はない）

花言葉は高貴、大切な思い出、勇気、忍耐、清楚な美しさ、初恋と色々ある。
共通して言えることは、女性騎士や女王の理想的なイメージで構成されていることだろうか。

前項でも触れられてはいるが、ヨーロッパのエーデルワイスは
絶滅危惧種に指定されているわけではないが　　　
スイス、オーストリアなどでは自生地とその規模の減少により自然保護対象とされている。

日本においてはウスユキソウ属の多くは絶滅危惧種として指定されている。
その為、採取厳禁である。
もし、登山やハイキングで見かけたらそっとしておいて上げてください。
写真を取っても撮影場所の詳しい位置や地名は載せないであげてください。
彼女達を思い出の中だけの存在にしないために。

セグウェイはアメリカで作られた電動立ち乗り二輪車である。
シュール過ぎるためにネタ扱いしかされていない節があるが、技術的にはスゴイ発明品である、技術的には！
簡単に言ってしまえば「自動一輪車」。一輪車と自転車の違いを考えれば、そのスゴさが想像できのではないだろうか。
操縦者の重心の移動を検知して、左右のホイールを適切な速度で回転させて移動するとともに、
常に変化する重心に対し、忙しなく前後に回転するジャイロでトルクを打ち消してバランスを保っているのである。
2001年に発表された初期の名前は「ジンジャー」
かの有名なビルゲイツ、ジョブズ達が絶賛しすぎたせいで、最初は「浮遊型スケートボード」とか、「タイムマシン」とか予想されていた。
そして、満を持して発売したのだが、60万円という価格のため、購入にいたる人は少なく、スペックも

最高速度19km
充電にかかる時間 8～10時間
自転車のほうがリーズナブル
慣れたらスケートボードのほうが使い勝手が良い
時空を越えられない
というかジョギングしたほうが健康にもよくね？

といった散々なものだったため、年間100万台を狙っていたのにも関わらず、3年間で6000台程度しか売れなかった。
さらに、ブッシュ大統領が購入し、休暇中にコケそうになったためセグウェイのイメージは最悪なものとなった。
そんなコケそうになった物をブッシュはプレゼントと言い、小泉首相に贈るという高度な外交戦略もあった。
また、2006年では転倒しやすくなるソフトウェアの不具合があり、リコールも出ている。
あまりにも悪評が続きすぎたので、イメージアップを狙い、アメリカにおいて身体障害者用移動手段として利用されるように働きかけたが、車椅子とは違うので、セグウェイで入れない施設があり、とても微妙な立ち位置にある。（某ネズミ率いる夢の国には入れない）
2009年、イギリスの資産家に買収された。
しかし2010年、その買収したオーナーがセグウェイに乗りながら川に転落、死亡している。

整理しよう。
2001年　発表。
2002年　販売。当初の予定100万台売却。
2003年　ブッシュ転倒。
2005年　3年間の実績で6000台程度。
2006年　ブッシュプレゼントとして小泉にセグウェイを渡す。
同時期　ソフトウェア不具合によりリコール。
2009年　資産家が買収。
2010年　資産家死亡。

まるで呪われているかのようなセグウェイ。

だが、日本のみで見ると、アトラクション的な要素等として使われたりしているらしい。
ただし国内の公道をセグウェイで走行すると、道路交通法違反となり罰せられる。
モーター出力の大きさからセグウェイは「普通自動二輪車」、つまりオートバイと同等と見なされるにも関わらず、
ブレーキがついていない、というよりも構造上つけることが出来ないため、「違法車両」となってしまうからである。
実際「セグウェイを取り締まる法律はない！」と豪語した団体が公道をセグウェイで走り「道路交通法違反」で一斉摘発されたという、とてもたのしい事件もあった。
いまでは20万くらいで購入も可能だが、エーデルワイスのまねをして、公道を走るとじゃぶじゃぶ課金が待っているので注意すること。
でも実はエーデルワイスのアレは四輪なので、構造によっては道交法セーフの可能性もある。それでもなんかビームとか出るしダメそうだけど

追記：実は、日本で唯一セグウェイで公道走行可能な場所がある。
　　　 それが日本で初めて内閣府から『モビリティロボット実験特区』に認定された「茨城県つくば市(筑波研究学園都市)」である。さすがマッドサイエンティストの街だ
　　　 しかし、特区でも一般人が自由に走らせてよい訳ではない。実験目的での走行のみ許可されている。また、公道実験に参加するには、ロボット特区実証実験推進協議会に入会する必要がある。