ケロネ のバックアップ(No.10)

オオバコ科ジャコウソウモドキ属（Chelone）に属する植物のこと。
北アメリカ大陸に4種があり、いずれも多年性の宿根草である。
かつては形態を基にゴマノハグサ科とされていたが、分子系統学による研究でオオバコ科に分類されることとなった。

キャラクターのモチーフは広く栽培されているChelone lyonii（ケロネ・リオニー）と思われる。
種小名：lyoniiの部分をとってお花屋さんではリオンと呼ばれていることが多い。種小名はアメリカの植物学者John Lyonにちなんで付けられている。
開花時期がお彼岸やお盆の時期と重なること、水をよく吸い花持ちがよいことから、お供え用の切り花として用いられることが多い。

名前の由来はギリシア語で「亀」を意味する「chelone」から。
花の形が亀の頭に似ていることにちなんで名付けられていて、英名はそのまんま「Turtle head」(タートルヘッド)である。


亀頭とか言ってはいけない

原産地の北アメリカ南東部が比較的日本に近い気候をしているためか、やや湿り気のある土を好み、乾燥は嫌う。
生育期の春～秋にかけては乾燥させないように注意が必要だが、乾燥さえさせなければ旺盛に生育する。
冬は生育が緩慢になるのでほぼ放置でOK。
また北海道でも露地植え可能なほど寒さにも耐性があり、日本においては育てやすい花といえる。