プラタナスの枯葉舞う冬の道で
プラタナスの散る音に振り返る
プラタナス(Platanus)は、スズカケノキ科スズカケノキ属に属する樹木の総称。
30~50mの高木に生長する落葉樹で、カエデに似た大きな葉が木陰を作り、生長が早く虫がつきにくいことなどから街路樹に適しており、
ニレ、ボダイジュ、マロニエと共に世界四大街路樹の一つに数えられている。
日本では外来種に当たり、明治期に新宿御苑で培養された苗木から、全国で盛んに植樹されている。
花期は5月で、淡緑色の丸っこい頭状花序の雄花・雌花を個別の葉腋につける。
樹皮がまだらに剥がれる特徴を持ち、その姿で見憶えのある団長も多いだろう。これが彼女の脱ぎ癖のモチーフであることは言うまでもない。
和名のスズカケノキは、修験者(山伏)の法衣「篠懸/鈴懸(すずかけ)」に由来する。
厳密にはプラタナスの果実が、篠懸の上に羽織る結袈裟(ゆいげさ)に付いている梵天(丸い毛玉のような飾り)に似ていることから、
結袈裟と篠懸を混同して、このような命名になったといわれている。
友と語らん 鈴懸(すずかけ)の径(みち)
通いなれたる 学舎(まなびや)の街
プラタナスの並木道には、学生服姿の大学生が議論しながら闊歩するイメージがあるが、
これは古代ギリシャのアテネで、プラタナスの並木道の木陰で哲学者たちが学説を論じたという故事に基づいており、
プラタナスの花言葉「天才」「非凡」などの由来にもなっている。
彼女の武装、「ティマイオス」「クリティアス(クリティウスとも)」は古代ギリシャの哲学者プラトンの対話篇の三部作の題に由来するものと思われる。ヘルモスもあるのだろうか…?
なお実装直後は、背景画や衣装のデザインがユリノキと混同されていたことで大騒ぎになったが、
ユリノキはモクレン科ユリノキ属と全く別の種で、チューリップ(ユリにあらず)に似た花をつけるなど、
「葉の形が微妙に似ているかも?」という点を除けば、本来なら間違えようがないところである……。
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