スイセン のバックアップ(No.71)

• 迎撃に関与するアビリティは「[討伐終了まで]自身がスキルを2回発動するたび、『100％の確率で迎撃3倍』を付与」と「回避率上昇」、「弱点属性ダメージ上昇」の3つだが、高難易度ステージは1,2戦のみのことが多い上、敵が先制攻撃や命中率上昇を持っていたり、無属性であったり、1戦のみかつターン制限を持つことがあるため、ポテンシャルをフルに発揮できるステージはそれなりに限定される。

• 回避と迎撃の有効な高難易度ステージは敵の命中バフの小さい「VS楽園の創始者」や、中長期戦を強いられ1体以上撃破で命中バフがなくなる「VS英雄ジニア」、道中戦が多く最終ボスが回避率とガッツ持ちの「VS月輪の来訪者」、「世界花の力のダンジョン(EX級)」（湖畔除く）、カラクリ無限城の大半の階層等が存在している。

• 50%以上の高倍率の命中デバフは「昇華キャラ」と期間限定の「虹メダル交換所限定キャラ」にしか実装されていない（2022年11月現在）。

• 現環境で特に有力な支援タイプの多くがスイセン自身と同じ「与ダメージ上昇」バフを持つのに対し*1、別枠の「ボスダメージ上昇」や「敵や味方の残HPを参照する与ダメージ」等を持つバッファーが不足していることは連撃の威力が伸び悩む要因の一つになる（2022年11月現在）。

• ボスダメージのあるラベンダー(ジューンブライド)やシロタエギク(パラレル学園)、ヒガンバナ(パラレル学園)を編成したいところである。

• 単体スキル対象の連撃付与について。バッファーとしてのスイセンは連撃付与以外のアビリティを持たず、連撃に乗るダメージとスキル発動率を両方備える単体スキルの攻撃タイプは少ない。また、現環境で有力な支援タイプは[攻撃タイプ1人]を対象指定するものが多い。

• スイセンの約3ヶ月後に実装されたスイカズラとの互換性が高い。

• 「攻撃力上昇0％＋再行動率100％＋迎撃＋連撃＋迎撃発生アビリティ（回避率、特殊回避、等）＋迎撃ダメージ（弱点属性、クリティカル）＋連撃ダメージ（弱点属性、ボスダメージ、与ダメージ、等）」
  と、この2人の基本構成は一致している。

• アビリティが類似しているため、スイセン用に組んだパーティーはそのまま彼女をスイカズラに交換しても基本的に問題なく機能する。その逆はクリティカル率や特殊回避をはじめとする持参バフの汎用性の関係でうまくいかないことも多い。

• あちらは「[自身]連撃20%」、迎撃20倍と特殊回避2回を持つ代わりに回避率0%、乗算も弱点属性ダメージ上昇と与ダメージ上昇ではなくクリティカル確定とボスダメージ上昇、1ターン目のスキル確定など、スイセンの欠点である汎用性の問題をクリアしており、活躍の場が広がっている。

• スイカズラの迎撃は主に回数制限のある特殊回避に依存しており、命中率上昇を持つ敵には決められた回数しか発動できないのに対して、「[自身]回避率上昇:50%」を持つスイセンは命中デバフと組み合わせることで命中率上昇バフを持つ敵にも対応できることが差別化の焦点となる。

• アタッカー以外が同じパーティだと、弱点属性のある敵に対するスイカズラの実際の迎撃ダメージは、クリティカルの発生したスイセンの迎撃回数2～3.5回分程度になることが多い*2。そのため、毎ターンスキルが発動して討伐全体で4ターン以上かかる時の迎撃火力は最終的にこちらが上回る。

有力なメンバーは以下の通り（2022年11月）

実装から時が経つにつれて、挑発と被攻撃を必要としない高倍率のスキル発動率アビリティを持つキャラクターも充実しつつある。

• ハナモモ(ハロウィン)
  スイセンの同期の緊急任務にて実装された、パーティメンバーのタイプに応じて異なるバフをかける支援タイプ。
  支援タイプの人数に応じてスキル発動率を上昇させるアビリティや、打属性付与、攻撃タイプ1人に対する与ダメージバフなど相性のいいアビリティが揃っている。
  彼女の発動率上昇アビリティは戦闘開始時点で参戦している支援タイプの人数のみを参照し、他のメンバーが脱落すると次回以降の戦闘で発動率が低下する欠点がある*3。

• リンゴ(ジューンブライド)
  好感度・誓100%時の発動率上昇1.6倍を持つ。参戦アビのハナモモとは異なり本人や他のPTメンバーが脱落してもステータスが低下しない長所がある。
  その他にもクリティカル率上昇30%、攻撃力上昇最大100%、確定ガッツなど有用なアビが揃う。

• 「[5人]自身が被攻撃次ターン中、スキル発動率:2倍」を持つキャラクター（の一部）
  スイセンPTではあまり編成枠の余裕がないため、回復タイプの介助を必要とせず、脱落後も火力補助を行うものが望ましい。
  特に吸収付与と高いダメージバフを持つコットンやイフェイオン(パラレル学園)はおすすめ。
  吸収付与は吸収スキルの最大回復量に上限を設定してしまう（最大HPの半分）欠点もあるが、スイセン自身は常時再行動率100%のため問題になりにくい。
  攻撃の激しい高難易度ステージでは先に脱落してしまいやすいため、スイセンの迎撃付与回数を稼ぐためのブースターだと割り切って運用するとよい。
  この2人は「挑発(小)」を持参しないのも特徴。最近の高難易度ステージでは複数体攻撃スキルと再行動を持つ攻撃の激しい敵が多いため、あえて挑発させないままにするのも手である。
  他には高い耐久力を誇るアザミ(水着)も候補になる。
  また、発動率が不足しがちな回避統一PTにおいてはメコノプシスやストレプトカーパス(水着)が必須になる。

• ストレプトカーパス(水着)
  「[5人]自身が回避時次ターン中、スキル発動率:2倍」を持つ回避迎撃キャラ。トリガーが被攻撃ではない点に注意。
  迎撃アビの第3の乗算となる「迎撃ダメージ上昇」を持ち、編成すると迎撃の威力が跳ね上がる。
  スイセンを守護タイプに変更すると、「斬属性かつ守護タイプ1人」対象の「与ダメージ」バフをかけることができる。
  この与ダメはスイセン自身の持参バフと同じ素の与ダメの上、大半の攻撃タイプ対象の支援タイプもまた同じバフをかけるため、必要に応じて無視してしまってよい。
  守護タイプに火力支援を行う回避PT要員は他にヒガンバナ(パラレル学園)がいる。

• キンレンカ(イースター)
  パーティメンバーの合計防御発動回数をトリガーとするアビリティはキンレンカ自身が脱落していても発動する特徴がある。
  命中デバフやダメージ無効化等と競合する点に注意。

• 攻撃力、クリティカル率、ボスダメージのいずれか2種類以上を上昇させるバッファー
  中でも貴重なボスダメージ上昇を持つシロタエギク(パラレル学園)やラベンダー(ジューンブライド)は優秀なので積極的に採用したい。

• 「攻撃タイプ1人」や「守護タイプ1人」を対象に取るアビリティのある支援タイプ

• 命中率低下を持つキャラクター
  命中デバフは敵の命中率上昇バフを打ち消すため、高難易度で迎撃を活かしたい時は必須になる。
  攻撃力上昇120%を持つハートツリーやクリティカルとHP保護を持つユキモチソウ昇華などはスキル発動率もあり相性が良い。
  回避パーティにおいては自身も回避率を持つオミナエシやバンダ昇華等も候補になる。
  バンダ昇華は「迎撃ダメージ上昇」を持つため編成すると迎撃の威力が跳ね上がるが、ターン経過と共に味方の被ダメージが増えるデバフを持つ点に注意。

• ヒガンバナ(パラレル学園)
  回避率バフを持つ中では特に相性がいい支援タイプ。本人の回避率が15%しかない点には注意しよう。
  攻撃力バフや高倍率の「迎撃ダメージ上昇」により迎撃の威力が跳ね上がる。
  守護タイプを対象に火力支援を行う回避PT要員は他にストレプトカーパス(水着)がいる。

• ネムノキ(七華の花騎士)
  非常に強力。大抵のステージでスキルデバフが不要になる。

• コットン、イフェイオン(パラレル学園)
  被弾後次ターンスキル発動率2倍と吸収付与を持つ。

• ブルーベル
  好感度に応じて発動率上昇1.2倍、スイセンやコットン等の単体スキルにはさらに.25倍上昇させる。
  打属性パーティメンバーの防御力を上げる妨害タイプなので先述のコットンとの相性がよい。

連撃付与の対象となる単体スキルの攻撃タイプ。
スイセンは連撃10%以外のバフを付与しないため、スキル発動率や耐久力の穴を埋められるものが望ましい。

• リーガルリリー
  スキル発動率上昇1.28-1.36倍と「ターン中スキル発動回数に応じて与ダメージ上昇」を持つことから、確定再行動のスイセンとの相性が良い。

• アネモネ(パラレル学園)
  スキル発動率上昇1.2倍を持つ。

• ミズタマソウ昇華

• ライムギ

環境破壊級の性能を持ち、あらゆるキャラとの相性が良い。

• ジュズダマ
• ヒャクニチソウ

①スイセン＋（メコノプシス or ストレプトカーパス(水着)）＋（バンダ昇華 or オミナエシ）＋α

• 回避統一パーティの一例。回避キャラのみで固めると攻撃力やスキル発動率が不足してしまいやすく、戦闘が長引くことによって被弾率が上がるため推奨されない。
  また、回避をトリガーとするアビリティのあるキャラクターが多いため、挑発させるメンバーをよく考える必要がある。

②スイセン＋ストレプトカーパス(水着)＋ヒガンバナ(パラレル学園)＋ジューンベリー＋（ハートツリー or ユキモチソウ昇華）
（FM：「ディーラーズレッスン」＋「歌声は風に乗って」＋α）

• 迎撃を重視しつつスキルと連撃の威力に配慮した回避迎撃パーティ。
  フラワーメモリーは攻撃力バフの高い「ディーラーズレッスン」をスイセンに、スキル発動率のため挑発をストレプトカーパスに、残りのメンバーに5人全員の攻撃力やクリティカル率を上げるものをセットする。「一緒に帰ろう」、「晴れの装い」、「誰かが好きだったパンの味」等がよい。
  「（斬属性かつ）守護タイプ1人」対象のストレプトカーパスとヒガンバナのアビリティの対象にするために、スイセンのタイプを変更すること。

• 1PTだけで高難易度ステージ「VS月輪の来訪者」の上下両ルートを最終戦も含めて攻略することができる。
  ボスダメージ上昇を持つヒガンバナと連撃を持つスイセンの組み合わせが、回避迎撃では分の悪い命中率+100%の敵のいる下ルート初戦の突破を可能にしている。
  こちらの攻撃が当たらない最終戦のタケ本体とその取り巻きも、高倍率の命中デバフと回避率+25%によりスイセンの迎撃だけで安定して倒すことができる。

③リンゴ(ジューンブライド)＋シロタエギク(パラレル学園)＋ハートツリー＋ネムノキ(七華の花騎士)+スイセン

• 一定のスキル火力を確保しつつ迎撃発動率を高めた半迎撃パーティ。
  スキル発動率、攻撃力、ボスダメージ、クリティカル率、命中デバフ、HP保護、無効化、確定ガッツなどスイセンに必要な種類のバフを補完したパーティなので、フラワーメモリーによってさらに火力を伸ばすことができる。
  ただし、抜けている打・魔属性付与に関しては必要に応じてFMを頼るか、メンバーを入れ替えるかしたほうがよい。

• 本人の回避率が低いので、高倍率の命中率上昇バフを持つ敵との戦闘は不安定になる。基本的には「やられる前にやる」編成である。
  編成枠の関係上スキルデバフを用いることが難しいため、回避率のあるスイセン以外が先に脱落しやすい。
  メンバーを入れ替えるときは、[参戦]条件付きの支援タイプはせいぜい1人か2人までと考えよう。

①スイセン＋ラベンダー(ジューンブライド)＋ハナモモ(ハロウィン)＋ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)＋リーガルリリー

• アタッカーを2人以上編成するパーティ。リーガルリリー以外の4人を支援タイプにする。
• 腕試ししか使い道がないため、もし他に良い案があれば書き換えてほしい

心臓に咲く 水仙 燃ゆる夜に

スイセン(和名:水仙 英名:Narcissus 学名:Narcissus tazetta)とは、キジカクシ目ヒガンバナ科の多年草。
上述のNarcissus tazetta以外に、ニホンズイセン(学名:Narcissus tazetta var. chinensis)と呼ばれる変種もまとめて「スイセン」と呼ばれる事が多い。

原産地はスペイン、そこから世界中に広がっているポピュラーな観葉植物の1つ。
丸い球根(鱗茎)からヒガンバナ科お馴染みの長い線形の葉を伸ばし、冬から春にかけて白や黄色の目立つ花を咲かせる。
その花からは甘い香りが漂い、見た目だけではなく嗅覚でも楽しませてくれる。

一方で、ヒガンバナ科の例に漏れず毒草。リコリンやガランタミンという様々な毒を含み、口にしようものなら容赦なく命を奪いに来る。
加えてスイセンは非常に誤食・誤飲が多い事で有名。葉だけ見ればギョウジャニンニクやニラ、ネギ類に近い。
畑でニラやネギと間違えて採ってしまい誤食、山で山菜集めしてたらギョウジャニンニクやノビルと間違えて採ってしまい誤食と、とにかくスイセンの誤食による死亡事故が年々報告されている。

日本では、中国で名付けられた漢名の「水仙」を音読みしたスイセンという呼び名で知られる。「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来する。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられたという。
別名に雪中花、雅客。方言ではチチロ、キンデバナ、キンデ、シイセン、ハルダマなどの呼び名がある。

英名及び学名のNarcissus(ナルキッソス)の由来は例によって神話から。
ギリシャ神話ではもはやお馴染みの「何かかわいそうだし転生させてやるわ」フォーマットの話の1つにこんなものがある。
ある所にナルキッソスという美男子がいた。その美貌は男も女も神も人間も関係なく虜にしていた。
しかし、彼はとある理由から愛の神アフロディーテを怒らせてしまい、「彼を愛した者は彼を手に入れることが出来ない」という呪いをかけられていた。
神に呪われた運命故に誰も彼と結ばれる事は無く、不幸の連続や彼自身に愛想をつかされるという形で皆その恋を砕けさせていった。彼も叶わない恋が続いた結果、無感動で非情な人間へと変わっていった。
特に、エーコーという精霊は彼に捨てられた悲しみから彼を呼ぶ声がいつまでも反響しつづけ文字通りの木霊(こだま)と化してしまう程。
そしてエーコーの件に怒った復讐と天罰の神ネメシスは、ただでさえ呪われた彼に新たな呪いをかけた。「誰も愛せないナルキッソスは、もはや自分しか愛せない」と。
ネメシスはナルキッソスを裁く為に鏡面の様に澄んだ泉へと彼を呼び寄せた。

「う～～水分補給水分補給」

今、きれいな水を求めて全力疾走している僕は顔立ちが整いまくったごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば、自分自身が大好きって事かナ……。
そんなわけで山にあるきれいな泉にやって来たのだ。
ふと水面を見ると、水面に一人の若い男が映っていた。

「――ウホッ！いい男…」

こうして、水鏡に映る自分自身に夢中になってしまったナルキッソスは、飢えて死ぬまで己の姿に陶酔し、愛情を抱き、その場に居続けていたという。
或いは自分自身と口づけしようと水に近づき、そのまま泉に落ちて溺死したとも。
彼が死ぬまで、もしくは死ぬ直前までいた丘には一輪の花が咲いていた。
それはなんとも美しい、文字通りナルキッソスの生まれ変わり様なスイセンの花だったという。

こういった話から、自己愛の高い人物の事を「ナルシスト」と呼び、心理学における自己愛の傾向を「ナルシズム」と呼ぶ様になったとか。