スイセン のバックアップ(No.30)

敵の命中率 = (敵の「命中率上昇」 - 味方の「敵の命中率低下」)
攻撃ミス発生率 = 100% - 命中率
回避発生率 = 命中率 × 「回避率上昇」
迎撃発生率 = (攻撃ミス発生率 + 回避発生率) × 迎撃アビリティ自体の迎撃率

• 迎撃と連撃を備えるトリッキーなアタッカー。
• 迎撃に関与するアビリティは［討伐終了まで］のスキル発動回数依存の迎撃付与と「回避率上昇」、「弱点属性ダメージ上昇」の3つだが、高難易度ステージは1,2戦のみのことが多い上、敵が先制攻撃や命中率上昇を持っていたり、無属性であったり、1戦のみかつターン制限があったりするため、有効なステージはそれなりに限定される。
  • 「VS楽園の創始者」など刺さるステージもある。
• スイセンは攻撃力上昇を持たないことがボトルネックとなってダメージが伸びないことがあり、その他の与ダメやスキル率や迎撃率に関しても、相性のいい特定のキャラクターを所持しているかによって大きく左右されるため、編成難易度は高い。
  • 特にハナモモ(ハロウィン)は必須。
  • 迎撃優先であれば、ユキモチソウ昇華やバンダ昇華、メコノプシス等がいなければ性能を引き出すことが難しい。
• 運用は既存キャラだとネコヤナギに近い。
  • 彼女はより防御寄りだが、スキル率上昇を持たないことや、回避と迎撃によって敵の攻撃をさばきつつ、再行動率100%や自己強化バフによってまとまったダメージを与えることができることが共通するため、パーティーに大きな変更を加えることなく使いまわせるケースがある。
• 約3ヶ月後に実装されたスイカズラとの互換性が高い。
  • この二人の基本構成は「再行動100%＋迎撃＋連撃＋迎撃発生アビリティ（回避率、特殊回避、等）＋迎撃ダメージ（弱点属性、クリティカル）＋連撃ダメージ」と共通している。
  • アビリティの類似性が高いため、スイセン用に組んだパーティーはそのまま彼女をスイカズラに交換してもたいてい問題なく機能する。その逆はというと……
  • 迎撃ダメージそのものは、同じ編成であれば（弱点属性のある敵には）クリティカルの発生したスイセンの迎撃回数2～3.5回分程度にスイカズラの迎撃ダメージが収まる場合が多いが、スイカズラはクリティカル率100%で特殊回避2回と安定している。
  • クリティカル率の査定は他のバフに比べてかなり高く設定されており、意識して上げようとすると他のバフがおざなりになりやすい。

ハナモモ(ハロウィン)

• 支援タイプ5人と防御タイプ2人、攻撃タイプ1人にそれぞれ異なる効果を与える高機能なサポーター。
• スイセン以外の4人を支援タイプに変更すればスキル率1.8倍（80%上昇）になるため、スキルレベル5の「スキル率上昇:スキルレベルに応じて1.28～1.36倍上昇」（28～36%上昇）2人でスキル率が95.76%となる。攻撃タイプに攻撃力上昇40%、与ダメージ上昇80%を追加する。
• アビリティの説明文には一切記載がないものの、支援タイプの人数によって変化するスキル率上昇効果のみ、戦闘開始時に参戦している支援タイプに対するアビリティ付与として実装されており、戦闘開始時点で支援タイプが脱落しているとスキル率が低下するという欠点がある。
  • 3連戦目以降でスイセンにアビリティ付与が多重にかかってしまうバグ（現在は修正済み？）によって判明した。

ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)

• 高い火力と最低限の守りを保証する優秀なバッファー。スイセンの攻撃力の問題を解消するが、上昇量が最大になるまで5ターンかかってしまうのが難点と言えなくもない。

ネムノキ(七華の花騎士)

• 彼女がいれば攻撃・スキルデバフは不要となる。

ユキモチソウ昇華、ハートツリー、

• スキル率1.28-1.36を持つ命中デバフ要員。

バンダ昇華、オミナエシ

• 自身も回避を持つ命中デバフ要員。

メコノプシス

• 5人迎撃パーティーにおけるスキル率の要。

ハナモモ(ハロウィン)

• 5人打属性付与。

スノードロップ(新春)、ヒツジグサ、ガンライコウ

• 貴重なクリティカル率付き属性付与。本人が斬突属性なので同属性かつ2色付与以上の花騎士が候補になる。

リーガルリリー

• HP参照与ダメージは与ダメージとは別枠扱いとなる。スキル率1.28-1.36と「ターン中スキル発動回数に応じて与ダメージ上昇」を持つことから、再行動率のあるスイセンとの相性は抜群。起用するときは彼とスイセンの内のどちらか一方を支援タイプに設定すること。

ミズタマソウ昇華

サクラ

①サンカクサボテン(水着)＋ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)＋ネムノキ(七華の花騎士)＋ハナモモ(ハロウィン)＋スイセン

• デバフが一切ないためやや安定性に欠けるものの、高難易度の「VS暗殺者シター」や「VS楽園の創始者」をクリア可能。
  第127階層を除く無限城の全階層をクリア可能だが、満点が取れるわけではない。
• サンカクサボテンとスイセンにはそれぞれFM「暗黒のハロウィーン・ナハト」とFM「切り開く一撃」をセット。スイセンのスキル率のために彼女以外の4人を支援タイプに設定すること。タンク役を務めるサンカクサボテンは防御力が高くなくても困らず（FMがない場合はむしろ低いほど好都合である）、ネムノキは直接被弾する役周りではないので問題はない。

①スイセン＋バンダ昇華＋ハナモモ(ハロウィン)＋ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)＋スノードロップ(新春)

• 高いスキル火力を維持したまま迎撃発生率を高めたパーティー。回避率のない3人が先に脱落することがあるのはご愛嬌ということで。
• スイセンにFMで挑発させるとよい。
• 高難易度の「VS楽園の創始者」をクリア可能。

①スイセン＋ラベンダー(ジューンブライド)＋ハナモモ(ハロウィン)＋ヒナソウ(輝くおとぎの国の新星)＋リーガルリリー

• 腕試し用編成。上振れすると10T累計5億超のダメージが出る。
• スイセンは支援タイプに設定する。

心臓に咲く 水仙 燃ゆる夜に

スイセン(和名:水仙 英名:Narcissus 学名:Narcissus tazetta)とは、キジカクシ目ヒガンバナ科の多年草。
上述のNarcissus tazetta以外に、ニホンズイセン(学名:Narcissus tazetta var. chinensis)と呼ばれる変種もまとめて「スイセン」と呼ばれる事が多い。別名に雪中花、雅客。方言ではチチロ、キンデバナ、キンデ、シイセン、ハルダマなどの呼び名がある。

原産地はスペイン、そこから世界中に広がっているポピュラーな観葉植物の1つ。
丸い球根(鱗茎)からヒガンバナ科お馴染みの長い線形の葉を伸ばし、冬から春にかけて白や黄色の目立つ花を咲かせる。
その花からは甘い香りが漂い、見た目だけではなく嗅覚でも楽しませてくれる。

一方で、ヒガンバナ科の例に漏れず毒草。リコリンやガランタミンという様々な毒を含み、口にしようものなら容赦なく命を奪いに来る。
加えてスイセンは非常に誤食・誤飲が多い事で有名。葉だけ見ればギョウジャニンニクやニラ、ネギ類に近い。
畑でニラやネギと間違えて採ってしまい誤食、山で山菜集めしてたらギョウジャニンニクやノビルと間違えて採ってしまい誤食と、とにかくスイセンの誤食による死亡事故が年々報告されている。

日本では、中国で名付けられた漢名の「水仙」を音読みしたスイセンという呼び名で知られる。「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来する。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられたという。

英名及び学名のNarcissus(ナルキッソス)の由来は例によって神話から。
ギリシャ神話ではもはやお馴染みの「何かかわいそうだし転生させてやるわ」フォーマットの話の1つにこんなものがある。
ある所にナルキッソスという美男子がいた。その美貌は男も女も神も人間も関係なく虜にしていた。
しかし、彼はとある理由から愛の神アフロディーテを怒らせてしまい、「彼を愛した者は彼を手に入れることが出来ない」という呪いをかけられていた。
神に呪われた運命故に誰も彼と結ばれる事は無く、不幸の連続や彼自身に愛想をつかされるという形で皆その恋を砕けさせていった。彼も叶わない恋が続いた結果、無感動で非情な人間へと変わっていった。
特に、エーコーという精霊は彼に捨てられた悲しみから彼を呼ぶ声がいつまでも反響しつづけ文字通りの木霊(こだま)と化してしまう程。
そしてエーコーの件に怒った復讐と天罰の神ネメシスは、ただでさえ呪われた彼に新たな呪いをかけた。「誰も愛せないナルキッソスは、もはや自分しか愛せない」と。
ネメシスはナルキッソスを裁く為に鏡面の様に澄んだ泉へと彼を呼び寄せた。

「う～～水分補給水分補給」

今、きれいな水を求めて全力疾走している僕は顔立ちが整いまくったごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば、自分自身が大好きって事かナ……。
そんなわけで山にあるきれいな泉にやって来たのだ。
ふと水面を見ると、水面に一人の若い男が映っていた。

「――ウホッ！いい男…」

こうして、水鏡に映る自分自身に夢中になってしまったナルキッソスは、飢えて死ぬまで己の姿に陶酔し、愛情を抱き、その場に居続けていたという。
或いは自分自身と口づけしようと水に近づき、そのまま泉に落ちて溺死したとも。
彼が死ぬまで、もしくは死ぬ直前までいた丘には一輪の花が咲いていた。
それはなんとも美しい、文字通りナルキッソスの生まれ変わり様なスイセンの花だったという。

こういった話から、自己愛の高い人物の事を「ナルシスト」と呼び、心理学における自己愛の傾向を「ナルシズム」と呼ぶ様になったとか。