ランプランサス

※ランプランサスとはマツバギク属の総称、
または耐寒マツバギク（デロスペルマ属）などのことを指す場合があるようですが、
ここではマツバギク属の主な種である、Lampranthus spectabilis（スペクタビリス種）について解説します。

ランプランサス（マツバギク）

科属名：ハマミズナ科（ツルナ科）マツバギク属（ランプランサス属）

学名：Lampranthus spectabilis

和名：松葉菊（マツバギク）、仙人掌菊（サボテンギク）、タイワンギク（台湾菊）

英名：Fig marigold（フィグ マリーゴールド）、

原産地：南アフリカ

開花期：4月-6月頃（イラスト背面＿紅紫色の花）

誕生花：4月12日、4月23日、6月16日、11月4日、11月5日、12月11日　他

花言葉：『怠け者』『怠情』『暇』『忍耐』『無邪気』『心広い愛情』他

○ランプランサス（マツバギク）とは
マツバギクは南アフリカの砂漠などが原産の多肉質で常緑多年草です。
日本には明治の初めに渡来し、観賞用として栽培され、
花径5～6㎝、花弁は細く50枚くらいに達します。
交雑種も出回り、赤、ピンク、黄、白、藤、橙と豊富な花色で、
細長い葉を密につけて地面を這うように広がります。

初夏の頃金属光沢のあるキク花状の花を咲かせ、
日中は日の光を受けて美しく輝きますが、雨天や曇天、夜間には閉じてしまいます。
そのため「怠惰、怠け者」という花言葉がついています。
「やっぱお部屋がさいこー！お外なんてぽーい！」

メセン類（ハマミズナ科の植物）の花はすべてこの光沢をもち、原色の花を咲かせる特色があります。

※ドロサンテムム属、ランプランツス属などが、マツバギクと呼ばれ栽培されているが、種により耐寒性に強弱があり、すべてが冬に露地植えが可能であるという訳ではない。

タイカンセイマツバギク（耐寒性松葉菊）という非常に耐寒性、耐暑性、耐干性の強い丈夫な品種が花壇や鉢植え用として最近、道路脇や公園などに大面積で植えられている事も多い。
更に、タイカンセイマツバギクの場合　春から秋までほぼ四季咲きで、切った枝も土の上に置いて軽く土をかけるだけで発根してくるという生命力の強さも垣間見える。

※タイカンセイマツバギク（耐寒性松葉菊）　別名：デロスペルマ・クーペリ、ハナランザン（花嵐山）、レイコウ（麗晃）
英名：Hardy Ice Plant, Cooper's hardy ice plant, Hardy Purple Ice Plant　学名 Delosperma cooperi 　ハマミズナ科 デロスペルマ属

草丈は10～30㎝。花期は4～6月で苗の市販期は2～6月頃です。

属名の「ランプランサス、またはランプランツス（Lampranthus）」は、
ギリシア語の「lampros（輝く）」と「anthos（花）」という意で、
この花のもつ艶やかな花の形状によるとされます。
英名はマリーゴールドの花に似ることから「Fig marigold （フィグ マリーゴールド）」です。

和名のマツバギクは、松のような形の細い葉と華麗なキクに似た花ということで「マツバギク（松葉菊）」です。
また非常に乾燥に強い多肉質の厚い葉もつことから別名を「サボテンギク（仙人掌菊）」ともいいます。

だが、ちょっと待ってほしい。確かに、多肉植物であるものの、実際はサボテンとは全く別系統の植物。
見た目が似てるために誤解されやすいのであろう。
ちなみに同じハマミズナ科の多肉植物としてはリトープスがあり、こちらもキクに似た花を咲かせる。
　
○引用文献

「ウィキペディア　マツバギク」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%90%E3%82%AE%E3%82%AF

「horti　マツバギク」https://horti.jp/13506

「魅る魅るガーデニング　マツバギク」http://www.teych.com/4ghana-23.html

「花言葉　花の持つ言葉　マツバギク」http://www.language-of-flowers.com/hana/se-395/

「チルの工房　マツバギク」http://chills-lab.com/flower/ma-ta-04/
　
「いわき市公園緑地観光公社
　園芸相談_マツバギクの切り戻しについて」http://iwakicity-park.or.jp/archives/667

　
○編集履歴
　初　回　　：2016年10月10日
　修正・追記：2016年11月30日