スイセン

• 移動力730はスイカズラの820とウサギノオやツキトジ等の750に続く上から3番目の数値で、実装時点でスイセン一人しかいない。

• 最も一般的なコンセプトパーティの一つである純回避PTにおいて、攻撃力バフの低さがボトルネックになってしまいやすい。
  もし迎撃の威力を重視したいのであれば、適性の乏しい回避PTにこだわらず普通のアタッカー向きのバッファーを編成したほうがよい。
  しばしば勘違いされることであるが、回避持ちの中で有力なバッファーであるブラックベリー(イースター)等よりも、
  回避率のないドラセナやヒノキ(パラレル学園)等のほうが迎撃にかかるバフの量が大きいのである。

• これは回避キャラ全体のアビリティセットの傾向のため、
  旧来の純回避PTにおいて「攻撃力」「クリティカル率」「スキル発動率」の3つのバフの両立が困難であることに由来している。
  攻撃力やクリティカル率が足りなくなるのが普通である。

• 回避PTにおいては、「回避率上昇:30%」と「スキル発動率上昇:1.5倍」をかけるセントポーリア(式典の礼装)が2023年7月に、
  非常に大きな攻撃力バフをかけることのできるサワギキョウ(水着)が同年8月に追加されたが、
  このような性能の回避持ちの登場は純回避PTでスイセンのポテンシャルを引き出すことを可能にしている。
  特にセントポーリア(式典の礼装)が手持ちにいる場合は、回避PTでの運用も視野に入るだろう。

• 迎撃に関与するアビリティは、「[討伐終了まで]自身がスキルを2回発動するたび、『100％の確率で迎撃3倍』を付与」、「回避率上昇」、「弱点属性ダメージ上昇」の3つだが、
  高難易度ステージは敵が先制攻撃や命中率上昇を持っていたり、無属性であったり、1戦のみかつターン制限付きのことがあるため、
  ポテンシャルをフルに発揮できるステージはそれなりに限定される。

• 回避と迎撃の有効な高難易度ステージとしては、道中戦が多くボスが回避率とガッツ持ちの「VS月輪の来訪者」、
  道中戦が多くボスが無効化10回持ちの「VS王国の騎士」、「世界花の力のダンジョン(EX級)」等が挙げられる。

• スイセンはカラクリ無限城との相性が良いとはいえないものの、
  2021年の大規模調整以前に実装された第120階層までにおけるほとんど全ての階層と、
  敵のHPと火力のインフレが比較的緩やかだった第121階層から第160階層までの実装分における多くの階層では、
  回避率が有力な継戦能力の一つになる。
  （もっとも、このような階層で回避メインで満点を取ることができるかは別の話になる）

• しばしば回避軸のパーティ全体に共通して挙げられる「欠点」であるものの、
  敵の【命中率+100%】の所持率の高さやHPと火力のインフレのため、
  現行の高難易度ステージにおいてごく一般的な命中率バフ持ちの敵を回避と迎撃で倒そうと考える人があまり多くないと思われる。

• 「[単体スキル5人]連撃10%」を他のメンバーへの連撃付与として使う場合の汎用性が低い。
  バッファーとしてのスイセンは連撃付与以外のバフを提供しないが、「連撃にかかる種類のダメージ」と、
  アタッカー複数のPTで不足しやすい「スキル発動率」バフを持っているアタッカーで単体スキルのものは限られる。
  また、現環境で有力な支援タイプの多くが［攻撃タイプ1人］を対象指定するため、
  複数のアタッカーを編成するパーティが環境に合っているとはいいがたい。
  スイセン自身の攻撃力バフの欠如もボトルネックになってしまいやすいので、
  他のPTメンバーにかかる連撃は無理に活かそうとせずおまけとして捉えてしまった方がよい。

スイセンはスキルLv5(38%)の時、合計2.63倍以上でスキル発動率100%になる。
実装から時が経つにつれて、挑発と被攻撃を必要としない高倍率のスキル発動率アビリティを持つキャラクターが増えつつある。

ハナモモ(ハロウィン)

• 同時期に開催されていた緊急任務にて登場した、パーティメンバーのタイプに応じて異なるバフをかける高機能な支援タイプ。
  支援タイプの人数に応じてスキル発動率を上昇させるアビリティ、打属性付与、
  ［攻撃タイプ1人］に対する与ダメバフなど相性のいいアビリティが揃う。［参戦］条件付きのアビリティが多い点に注意。
  彼女の発動率上昇アビリティには、戦闘開始時点で参戦している支援タイプの人数のみを参照し、
  他のメンバーが脱落すると次回以降の戦闘で発動率が低下する欠点がある。

リンゴ(ジューンブライド)

• 好感度・誓100%以上のキャラの「スキル発動率上昇:1.6倍」を持つバッファー。
  参戦アビのハナモモとは異なり、本人や他のパーティメンバーが脱落してもステータスが低下しない長所がある。
  攻撃力最大+100%、クリ率／クリダメ+30%、確定ガッツ付与など有用なアビが揃う。

ピンクッション昇華

• スキル発動率上昇3倍。

「[5人]自身が被攻撃次ターン中、スキル発動率:2倍」を持つキャラクター(の一部)

• スイセンPTではあまり編成枠の余裕がないため、回復タイプの介助を必要とせず、脱落後も攻撃支援を行うものが望ましい。
  攻撃の激しい高難易度ステージでは先に脱落してしまいやすいため、スイセンの迎撃付与の回数を稼ぐためのブースターとして割り切って運用するとよい。
  本人が吸収スキル持ちで、「魔属性付与」と「弱点属性ダメージ+200%」のあるシンビジューム(猫耳メイド)、
  「吸収付与」とダメージバフのあるコットンやイフェイオン(パラレル学園)などがおすすめである。
  吸収付与は吸収スキルの最大回復量に上限（最大HPの半分）を設定してしまう欠点もあるが、
  スイセンは常時再行動率100%なので大した問題になりにくい。
  この3人は「挑発(小)」を持参しないのも特徴で、
  昨今の高難易度ステージに多い、攻撃の激しい敵を相手にするときは挑発させないほうがかえって安定することが多い。
• 発動率が不足しやすい純回避PTにおいてはメコノプシスやストレプトカーパス(水着)がほぼ必須になる。
• 他には、火力関連バフがない代わりに吸収スキルと高い耐久力を誇るアザミ(水着)や、
  ［参戦］条件付きで攻撃力+150%とダメージバフ2種のあるアネモネ(ジューンブライド)も候補になるが、
  彼ら自身の生存に必須なバフ（アザミはHP吸収のための火力関連バフ、アネモネはHP回復能力）を持参しないため、
  中・長期戦での運用には工夫が必要になる。

ストレプトカーパス(水着)

• 「[5人]自身が回避時次ターン中、スキル発動率:2倍」を持つ回避迎撃キャラ。トリガーが被攻撃ではない点に注意。
  迎撃にかかる第三のダメージバフになる「迎撃ダメージ上昇」をかけるため、編成すると迎撃の威力が跳ね上がる。
  アビリティの倍率は10％と低めになるものの、ジューンベリーと同じ「回避時のHP回復」付与を持っている。
• スイセンを守護タイプに変更すると、
  「[斬属性かつ守護タイプ1人]自身が回避した次のターン、与ダメージ上昇:65%」の条件を満たすことができる。
  ただし、この与ダメージはスイセン自身のバフと同じ素の与ダメ枠であるうえに、
  2022年前後に実装された［攻撃タイプ1人］対象のアビを持つ有力なバッファーの大半もまた同じバフをかけるので、
  必要に応じて無視してしまってもよいだろう。
  守護タイプに攻撃支援を行う回避PT要員は他にヒガンバナ(パラレル学園)とブラックベリー(イースター)がいる。
  • 余談であるが、［斬属性かつ守護タイプ1人］の条件を満たすことができる回避迎撃キャラで
    与ダメバフを活かすことのできるアタッカーがほとんど実装されていない。
    虹メダル範囲内のヤマブキや同時実装のワルナスビ(水着)なども適性があるが、
    中でもスキルの火力が大きいものはこのスイセンくらいになる。

キンレンカ(イースター)

• PTメンバーの防御発動回数をトリガーとして、戦闘終了まで「スキル発動率上昇:2倍」や防御力バフなどをかけるアビリティがある。
  キンレンカ自身が脱落していても発動するのが特徴。
  ただし、PTメンバーの被弾を減らす、回避率、命中デバフ、スキル発動率デバフ、無効化、
  特殊回避等のアビリティが発動の妨げになる点に注意すること。

攻撃力、クリティカル、ボスダメージ、HP割合ダメージ、HPn%の敵へのダメージ、(敵の)被ダメージのうちいずれか2種類以上を上昇させるバッファー

• スイセンは攻撃力バフを持参しないが、攻撃力バフのためだけに編成枠を割くのはできれば避けたいところである。
• 2022年前後に実装された、有力かつ汎用性の高いバッファーが半ば暗黙のうちに「与ダメージ上昇」バフをかけるようになったこととは対照的に*1、
  別枠で連撃にかかる「ボスダメージ」、「HP割合ダメージ」、「HPn%以上の敵に与えるダメージ」、「[敵○体]被ダメージ上昇」等を持つ
  バッファーが不足していることが、スイセンの連撃の威力を伸び悩ませる主な要因の一つになる。
  またこれらのバフをかけるキャラクターは、まとまった攻撃力バフやスキル発動率など最低限必要な種類のバフをかけないものが中心なので、
  パーティの自由枠に編成されることが多い。
• 回避PTに向いているブルーベリー(イースター)、ヒガンバナ(パラレル学園)、サワギキョウ(水着)の3人は、
  とりわけスイセンと相性の良いバッファーとして挙げることができる。
  その他の代表的なキャラクターは、ラベンダー(ジューンブライド)、ヒガンバナ(パラレル学園)、シロタエギク(パラレル学園)、オンシジューム(クリスマス)、エレモフィラ等である。

［攻撃タイプ1人］や「守護タイプ1人」対象のアビリティを持つその他のバッファー

• 攻撃タイプ1人の対象指定は、高倍率の火力関連バフをかけるものが多い。
  ヒノキ(パラレル学園)やドラセナなどが代表的である。
  これらは《支援》タイプであることが多いが、
  2023年には《守護》タイプかつ「被攻撃時次スキル発動率」を持つキャラクターにも実装されている（アネモネ(ジューンブライド)）。
• 守護タイプに攻撃支援を行うのは主に回避や反撃に関連するバッファーである。
  2023年4月時点でストレプトカーパス(水着)、ヒガンバナ(パラレル学園)、ブラックベリー(イースター)の3人が実装されている。

耐久関連アビリティは、回避・迎撃発動率に関係する「[敵○体]命中率低下」と「回避率+n%」、
防御発動率に関係する「防御力+n%」、
被ダメージそのものを直接低下させる、「防壁n%」、「被ダメージ低下」、「無効化」、「特殊回避」などである。

「[敵○体]命中率低下」を持つキャラクター

• 命中デバフは敵の命中率上昇バフを打ち消すため、高難易度で回避率を活かすときは不可欠なアビリティになる。
  回避率と「[敵○体]命中率低下」を併用したときの迎撃発動率は#戦闘について冒頭の早見表を参照。
  攻撃力上昇120%のあるハートツリーやクリティカル率のあるユキモチソウ昇華はスキル発動率バフを持っていて、特に使い勝手が良い。
  回避キャラのみを編成したい時は、自身も回避率を持つオミナエシやバンダ昇華が候補になる。
  なお、バンダ昇華は迎撃にかかる第三のダメージバフの「迎撃ダメージ上昇」をかけるため、編成すると迎撃の威力が跳ね上がるが、
  ターン経過と共に味方の被ダメージが増えるデバフを持つ点に注意。
• 2023年4月現在、50%以上の倍率の命中デバフは入手性に難があることが否めず、
  「昇華キャラ」(イベ金を含む)、期間限定の「虹メダル交換限定キャラ」、「特別ガチャ限定キャラ」のみに実装されている。
  今後再復刻入りするだろうイベ金を除けば、現時点で恒常的に入手の機会があるのはガチャ金であるユキモチソウ昇華とバンダ昇華の2人だけである(2023年4月現在)。

「防御力上昇」を持つキャラクター

• 防御発動率に関係するため、一人は入れておいたほうがよい。

セントポーリア(式典の礼装)

• 2023年7月に実装された、回避PT向きの迎撃支援バッファー。
  回避率+30%のある「[自身]回避率上昇」持ちは初となる。
  旧来の純回避パーティの迎撃火力を一線級まで引き上げる現代的な性能のバッファーであり、
  「迎撃(5倍)付与+3回」、「迎撃ダメージ+100%」、「PTメンバーが回避するたび迎撃ダメージ+10%(最大5回)」、「確率ガッツ+3回」、「PTメンバー回避で次スキル発動率1.5倍」、「HP保護+100%」など
  回避・迎撃PTに必要になる大方のバフが彼女一人だけで揃う。
  全てのバフが破格の倍率だが、特に迎撃5倍付与を「PTメンバーに複数回」かける点はそれまでの回避支援バッファーとは一線を画している。
  本人の参戦不要の「次スキル発動率1.5倍」を持っているのが特に重要なことで、
  このおかげで回避PTでも、スイセンは連撃の乗ったスキルの火力や異常な迎撃回数という強みを存分に発揮することができる。
• 裏を返せば彼女を所持していない場合は、
  純回避パーティで現環境の高難易度ステージを（少なくとも最後まで）攻略するのが困難になるということである。
  もし手持ちにいないのであれば、スイセンを純回避PTで運用するのは推奨されない。
• 回避率+15%以上をかけるバッファーは過去にも2人実装されていたが、いずれも「[自身]回避率」を持っていない一方で
  自身の被攻撃を発動条件とするアビリティ（迎撃ダメージ、HP保護）や迎撃軸には本来不要なはずの高倍率のボスダメバフがあるなどの変則的な構成により、
  回避PTでの運用に関しては微妙な部分があった。
  本当の意味で回避PTを支援することができるキャラクターはこのセントポーリアが初になる。

ヒガンバナ(パラレル学園)

• 2022年11月に実装された迎撃支援バッファー。回避率バフを持つ中では特に相性のいい支援タイプの一人。
  回避盾を務められるキャラクターがパーティにいることを前提とする構成になっている。
  回避に関係するバフとしては、回避率上昇15%、特殊回避付与1回、攻撃力バフ、防御力バフのほか、パーティメンバーの誰かが回避するたび5人全員のHP保護とボスダメが増えるアビリティがある。
  スイセンは回避率50%と被弾しやすく、これらのバフも持ち合わせていないために重宝する。
• 「[守護タイプ1人]自身が被攻撃次ターン中、迎撃ダメージ上昇:120%」はヒガンバナ自身の被攻撃をトリガーとするが、
  本人の回避率が15%しかないため挑発を持たせると早々に落ちてしまいやすい。
  しかしながら、これは各ターン中1回でも敵の攻撃対象になれば発動するものであり、
  （再行動と行動回数+のついた複数体スキルの敵が複数体同時に出現するなど）現行の高難易度ステージにありがちな
  攻撃の激しい敵が相手であれば挑発させない方がかえって安定するため、実用上は大した問題にならないことも少なくない。
  • このことが問題になるのは古典的な純回避PTに編成する場合だが、このスイセンがそもそも純回避PT向きとはいえないため、ここでは関係のない話になる（#性能のあれこれを参照）。
• 現環境では［攻撃タイプ1人］を対象に強力な攻撃支援を行う支援タイプが多いため、
  一見すると［守護タイプ1人］対象の火力バフのあるこのキャラクターとは競合してしまうように思えるが、
  攻撃タイプと守護タイプのアタッカーをそれぞれ1人ずつ編成する場合は別である。もう編成枠が一杯だって？　細かいことは気にするな
  スイセンを守護タイプに変更してもう1人別に単体攻撃スキルの攻撃タイプのアタッカーを編成することで
  2体のアタッカーに十分な量のバフがかかる連撃付与PTをつくることができる。
• 守護タイプを対象に攻撃支援を行う回避PT要員は他に、ストレプトカーパス(水着)とブラックベリー(イースター)がいる。

ブルーベリー(イースター)

• 2023年4月に実装された迎撃支援バッファー。
  アビリティの構成は上述のヒガンバナに類似するが、すべてのアビリティにタイプ指定がないという違いがある。
  また、スキル発動率上昇1.2倍を持っている。
  注目すべきは「[5人]回避率上昇:30%」という破格のバフであり、彼女一人でスイセンの回避率は80%に達する。
  ボスダメも最大+150%まで上昇し、迎撃と連撃双方を重視するアタッカーの攻撃支援に向いている。
• 一方でHP保護付与のトリガーは、ヒガンバナ(パラレル学園)ではパーティメンバーであれば誰が回避してもよかったのだが、
  こちらは「ブルーベリー自身が回避するたび」となり条件が厳しくなっている。
  本人の回避率が30%しかないことから発動そのものが期待できるものではないため、特殊回避のおまけとして割り切ってしまったほうがよい。
  なお、スイセンPTに編成する限り問題にならないが、迎撃付与を持っていない。

ネムノキ(七華の花騎士)

• 有力な守護タイプの筆頭。
  PTメンバー5人に無尽蔵のHP保護と無効化を提供するのが特徴。防壁30%（被ダメージ(最低保証)-30%）と防御力バフもある。
  パーティの守りは彼女一人だけでどうにかなってしまうことが少なくない。
• スイセン用のパーティにおいて回避率と命中デバフを併用する場合、
  編成枠の都合で彼女のような純粋な継戦支援バッファーを編成するのが難しくなることがある。

コットン、イフェイオン(パラレル学園)

• 吸収付与、無効化や確定ガッツの付与、防御力バフなどのあるバッファー。
  これらの継戦支援バフに加え、自身の被攻撃をトリガーとする「次ターン中のスキル発動率上昇2倍」と高めの倍率のダメージバフをかけることができるため、汎用性が高い。

ブラックベリー(イースター)

• 「[守護タイプ1人]攻撃力上昇:120%」や「[5人]回避率上昇:10%」を備える支援タイプ。
  PTメンバーを回避キャラのみで統一したい場合における有力候補である。
  守護タイプを対象に攻撃支援を行う回避PT要員は他にヒガンバナ(パラレル学園)とストレプトカーパス(水着)がいる。
• 通常版スイカズラの同期であるバンダ昇華などと同様に、迎撃軸なら本来不要なはずの「与ダメージ上昇」は、
  同時実装のチェッカーベリー(イースター)や直後のイベントにて実装されたスイカズラ(イースター)との相性がよい。
  一方で、このスイセンは「与ダメージ上昇」バフを既に持っているため効果が減弱する点に注意。

連撃付与の対象となる単体スキルのアタッカー。
アタッカー複数PTにおいて不足しがちなスキル発動率や耐久力の穴を埋められるものが望ましい。
連撃にかかる種類のダメージバフを持たないキャラクターは連撃10%付与の恩恵が薄く、
素直にアタッカーを1人だけに絞ったほうが火力が出ることが多い。

リーガルリリー

• [5人]スキル発動率上昇1.28-1.36倍のほかに、
  「HP参照ダメージ」と「ターン中のパーティメンバーのスキル発動回数に応じて与ダメージ上昇（＆HP回復）」という
  連撃にかかる2種類のダメージアビがあるため、常時再行動率100%のスイセンとの相性が特によい。

アネモネ(パラレル学園)

• 連撃にかかる種類のダメージバフとスキル発動率上昇1.2倍がある。

ミズタマソウ昇華

• ［攻撃タイプ2人］対象の攻撃支援バフを持つ単体スキルのアタッカー。
  なお、一緒に編成すると、ミズタマソウよりもスイセンのほうのスキルと連撃にかかるダメージが大きくなる。

イソギク(イースター)

• 高い耐久性能を誇るタンク兼業アタッカー。スキル発動率を自力で確保することができる。

ライムギ

• スキルで5回殴るとスイッチが入るバーサーカー型の耐久アタッカー。スキル発動率を自力で確保することができる。
  ただし、彼女は連撃10%なしでも大きなスキル火力を発揮することができるため、
  他の種類のバフを削ってまでスイセンに連撃付与させる意味があるのかをよく考えること。

スイレン(水着)

• 名前が一文字違いのため取り違えられやすい。
  さらにスイセンの口癖が「うふっ♪」であるのに対し彼女は「んふっ♪」で、
  それぞれ世話好きな性格であることも紛らわしさに拍車をかけている。
• ［攻撃タイプ2人］対象のバフがあるものの、
  持参アビはスキルダメージとクリティカルダメージが中心で、連撃にかかる種類のバフを弱点属性ダメージしか持っていないため、
  通常は連撃10%のためだけにスイセンを入れるよりも他のバッファーに編成枠を割り当てたほうが火力が伸びる。

サクラ

• 特別に相性が良いわけではないが、バフの数値が大きいため連撃の威力が比較的大きくなる。
  現在、初期配布キャラの一人であり入手性が高いのもポイント。

ジュズダマ
ヒャクニチソウ

• 環境破壊級の性能を持つ。
  最近の高難易度ステージはこの二人を編成する前提で調整されている場所が少なくない。

迎撃が連撃ほどの爆発力を持たないため、迎撃軸のパーティは昨今の高難易度ステージにおいて影が薄いのだが、
討伐全体を通じて迎撃付与の回数が増加するこのスイセンは、連戦や長期戦において並の回避PT以上の迎撃火力を発揮することができる。
ステージとパーティの組み合わせ次第ではHP約1.5億の敵を回避数回分の迎撃だけで倒してしまうことも可能である。

①スイセン＋（メコノプシス or ストレプトカーパス(水着)）＋セントポーリア(式典の礼装)＋（バンダ昇華 or オミナエシ）＋α

• 古典的な純回避・迎撃パーティの一例。
  回避キャラのみで固めると迎撃に必要な「攻撃力」、「スキル発動率」、「クリティカル率」の三つのうちのどれかが不足してしまいやすく、
  戦闘が長引くことによって被弾率が上がるため推奨されない。
  回避をトリガーとするアビリティのあるキャラクターが多いため、挑発させるメンバーを慎重に選ぶ必要がある。
• もし最前線に立たせるのであれば、最新の回避支援バッファーであるセントポーリア(式典の礼装)と
  「スキル発動率上昇:2倍」のある回避キャラのメコノプシス、ストレプトカーパス(水着)がほぼ必須になる。
• 大きな攻撃力バフのある回避持ちは、サワギキョウ(水着)、ブラックベリー(イースター)、ヒガンバナ、グミ昇華などである。
  スイセンに持たせるフラワーメモリーはディーラーズレッスンがよい。
• これらのキャラクターが手持ちにいない時の火力と生存率は厳しいものになる。
  その場合、純回避PTにこだわらずに普通のバッファーを編成したほうがいいだろう。
  しばしば勘違いされることであるが、回避持ちの中で有力なバッファーであるブラックベリー(イースター)等よりも、
  回避率のないドラセナやヒノキ(パラレル学園)等のほうが迎撃火力にかかるバフの量が大きいのである。
  また、ボスダメや弱点属性ダメ等をかける回避キャラがほとんど実装されておらず、スキルとの火力の両立も困難になる。

②リンゴ(ジューンブライド)＋ユキモチソウ昇華＋ブルーベリー(イースター)＋ヒノキ(パラレル学園)＋スイセン
（フラワーメモリー:「誰かが好きだったパンの味」＋「晴れの装い」＋「貴方だけのパティシエール」＋「一緒に帰ろう」＋「看板娘、誕生？」or「切り開く一撃」）

• スイセンの性能を念頭に置いた、連撃と迎撃を両立する半迎撃軸のパーティ。
  回避発動率とスキルの威力の両立を念頭に置いており、最終的にスイセン一人だけが生き残ることを想定している。
  PTメンバーの構成も運用も旧来の回避・迎撃PTとは明らかに異なっているが、彼女一人で並の回避PT以上の迎撃火力を発揮することができるため、
  ここでは迎撃PTの一種に含める。
  命中デバフ60%とスイセンの合計回避率80%は、【命中率+100%】を持つ敵に対する回避・迎撃発動率が40%となり、
  高難易度ステージで通用する継戦能力になる（後述）。
  • PTメンバーの主な役割は、左から順に
    「スキル発動率バフ」、「（敵にかかる）命中率デバフ」、「回避率バフ」、「攻撃力バフと打属性付与」、「アタッカー」である。
    これらの編成枠は他のバフとの兼ね合いの関係で、ほかのキャラクターでの代用が難しい。
• ヒノキの攻撃力バフはターン経過に伴って低下するが、JBリンゴとFM「一緒に帰ろう」の経過バフが補完するためだいたい一定の倍率になる。
  スイセンにはFM「看板娘、誕生？」を持たせよう。
  クリティカル率はFMと合わせて+75％である。
• VS月輪の来訪者: 上下両ルートをタケ最終戦を含めてクリアすることができる。
  スイセンの連撃とブルーベリーのボスダメバフの組み合わせが、回避迎撃では分の悪い【命中率+100%】の敵のいる下ルート初戦の突破を可能にしている。
  最終戦のタケ本体や、回避率と命中率+100%を持つ挑発持ちのその取り巻きにはスイセンのスキルと通常攻撃が当たりにくいが、
  高倍率の命中デバフと回避率により比較的安定して迎撃で倒してしまうことができる。
• VS王国の騎士: 迎撃PT単独でのクリア報告がおそらく上がっていないステージだが、
  HP約1.5憶のコルベット最終戦を迎撃だけで倒すのがこのパーティである。
  道中戦においてコルベットにボスフラグが立っていないため、ボスダメやボス戦時攻撃力が用をなさず、さらにクリ率デバフまでかけられてしまうため戦闘が長引いてしまうが、
  このことを逆手にとって最終戦のための迎撃付与の回数を増やすことになる。
  最終ボスのコルベットは【無効化+10回】を持っているため、1対1だと6ターン目まで通常攻撃やスキルでダメージを与えることができないが、
  スイセンが一撃当たり約100万ダメージ強の迎撃を25回ほど付与された状態で戦闘開始し、
  特殊回避3回を含めて回避を計6回発動することで、6ターン目を待たずに迎撃だけで倒してしまうことができる。
  迎撃火力の限界に迫るパーティだといってもいいだろう。
• 攻撃をHPで受けきれる場合を考慮せず、
  特殊回避+3回、確定ガッツ+1回、確率ガッツ+0～3回、ガッツなしでの最後の被弾1回を合わせた
  コルベットの攻撃5～8回の間に通常回避が3回発動する確率は31.74%～68.46%になる（注：確率ガッツの発動率(詳細不明)を考慮しない純粋な回避発動率のみで求めた数字）
  実際には道中戦で事故が起きてしまうことや、迎撃付与の数と迎撃のクリティカル発動回数の下振れがあるため、討伐全体での勝率はもう少し下がる。
  念のために断っておくと、回避の性質からして運要素が絡むのが普通である。

③スイセン＋ストレプトカーパス(水着)＋（ヒガンバナ(パラレル学園) or ブルーベリー(イースター)）＋｛（ブラックベリー(イースター)＋ユキモチソウ昇華）or（ハートツリー＋ジューンベリー）｝
（フラワーメモリー:「ディーラーズレッスン」＋「歌声は風に乗って」＋α）

• 迎撃を重視しつつスキルと連撃の威力に配慮した回避パーティ。「[自身]回避率上昇」を持たないバッファーを一部採用する。
  ［(斬属性かつ)守護タイプ1人］対象のバフを持つストレプトカーパス、ヒガンバナ、ブラックベリーに合わせて
  スイセンを守護タイプに変更すること。
• フラワーメモリー: 攻撃力バフの大きい「ディーラーズレッスン」をスイセンに、挑発をストレプトカーパスに、
  残りのメンバーに攻撃力やクリティカル率を上げるものをセットする。
  「一緒に帰ろう」(解放Lv5：攻撃力+0%(1ターン目)/+20%(2ターン目)/+40%(3ターン目以降))、「晴れの装い」(解放Lv5：クリ率+15%)、「誰かが好きだったパンの味」(解放Lv5：クリ率+10% クリダメ+10%)等がよい。
  ヒガンバナやブルーベリーは被攻撃トリガーのアビリティを持っているが、本人の回避率が低いため挑発させてはいけない。
  なお、攻撃力をハートツリーの経過バフ頼みにすると初動が遅くなりすぎる欠点がある。
• 「VS月輪の来訪者」の上下両ルートをタケ最終戦を含めてクリアすることができる。

④ユキモチソウ昇華＋ネムノキ(七華の花騎士)＋（ハナモモ(ハロウィン) or リンゴ(ジューンブライド)）＋（ドラセナ or ヒノキ(パラレル学園) or カルダミネ・リラタ(ハロウィン) 等）＋スイセン
（フラワーメモリー:「晴れの装い」＋「看板娘、誕生？」等）

• オードソックスな攻撃タイプ1体のパーティに、命中率デバフ持ちのユキモチソウを加えた（だけの）素朴なPT。
  スイセンの回避率が50%のままなので、【命中率+100%】を持つ敵への回避・迎撃発動率は10%止まりになる。
• スキル発動率上昇アビとしてハナモモを使う時は、スイセン以外のPTメンバーを支援タイプに変更すること。
• フラワーメモリーは主にクリティカル率を上げるものをセットする。
  継戦能力はネムノキの無効化・HP保護・確定ガッツ付与と敵にかかる【命中率-60%】に依存している。
  ［参戦］条件付きのバッファーが混ざったり、PTメンバーへの回復・吸収付与や追加の回避率バフがない等、長期戦への適性に難もあるが、
  高難易度ステージの「VS月輪の来訪者」程度なら最後まで攻略することができる。

連戦時に真価を発揮し、純粋な1ターンPTでは敵を倒しきれない場合でも
スイセンの回避率と迎撃付与によってある程度敵の攻撃を凌ぐことができる。
アタッカーの役割としては同じく連撃を持つタツタソウやスイカズラ等と被るものの、
自己バフの関係からあちらが主に与ダメバフを伸ばすことになるのに対して、
こちらはボスダメージとクリティカル率が中心になるなど、パーティメンバーの構成が異なってくる。

①ヒノキ(パラレル学園)＋シロタエギク(パラレル学園)＋イフェイオン(パラレル学園)＋オンシジューム(クリスマス)＋スイセン

• 高倍率の攻撃力バフと打属性付与をかけられるバッファーとしてヒノキ、
  ボスダメやクリ率などを持つバッファーとしてシロタエギクとオンシジューム、
  スキル発動率のためにイフェイオンを編成している。
  フラワーメモリーはスイセンに「看板娘、誕生？」を持たせよう。
• 短期戦PT向きの命中デバフ持ちとしてはオモイグサ昇華が挙げられる。
• 特殊回避・無効化・確定ガッツ・確率ガッツ・吸収付与等の継戦関連アビとスイセンの回避迎撃で多少の攻撃に耐えることができ、
  高難易度ステージの「世界花の力のダンジョン(EX級)」程度なら問題なくクリアすることができる。
  最終戦は無属性相手の持久戦になるため安定しないが、道中戦では億のダメージを叩き出すことがある。
• 「VS炎熱と宵闇の戦士」のクリアを確認済み。
• なお、このオンシジュームをネムノキ(七華の花騎士)に入れ替えたパーティにおいて
  「VS王国の騎士」のクリアを確認しているが、長期戦になる
  （強力な耐久関連バフのあるネムノキが編成された時点で短期決戦型とはいえなくなる）。　

2体またはそれ以上の人数のアタッカーが軸になるパーティ。

①スイセン＋ヒガンバナ(パラレル学園)＋リンゴ(ジューンブライド)＋ネムノキ(七華の花騎士)＋リーガルリリー

• 主砲としてリーガルリリーを編成するPT。
  攻撃支援バフとしては、PTメンバー全員に攻撃力バフ、ボスダメ、クリティカルの3種のバフがかかり、
  スイセンにはさらに「迎撃ダメージ上昇」がかけられる。
  ヒガンバナのアビリティの効果で、スイセンが回避を発動するたびにPTメンバー全員のHP保護が増える。
  スイセンのタイプを守護タイプに変更すること。
• リーガルリリーに属性付与FMを持たせた状態で、
  高難易度ステージの「VS月輪の来訪者」と「世界花の力のダンジョン(EX級)」のクリアを確認している。

• 2022/01/17 復刻ガチャ開催(～2022/01/24)
• 2022/04/11 「復刻 特別キャラ出現率アップガチャ」が開催(～2022/04/25)
• 2023/05/25 「復刻 特別キャラ出現率アップガチャ」が開催(～2023/06/07)

心臓に咲く 水仙 燃ゆる夜に

スイセン(和名:水仙 英名:Narcissus 学名:Narcissus tazetta)とは、キジカクシ目ヒガンバナ科の多年草。
上述のNarcissus tazetta以外に、ニホンズイセン(学名:Narcissus tazetta var. chinensis)と呼ばれる変種もまとめて「スイセン」と呼ばれる事が多い。

原産地はスペイン、そこから世界中に広がっているポピュラーな観葉植物の1つ。
丸い球根(鱗茎)からヒガンバナ科お馴染みの長い線形の葉を伸ばし、冬から春にかけて白や黄色の目立つ花を咲かせる。
その花からは甘い香りが漂い、見た目だけではなく嗅覚でも楽しませてくれる。

一方で、ヒガンバナ科の例に漏れず毒草。リコリンやガランタミンという様々な毒を含み、口にしようものなら容赦なく命を奪いに来る。
加えてスイセンは非常に誤食・誤飲が多い事で有名。葉だけ見ればギョウジャニンニクやニラ、ネギ類に近い。
畑でニラやネギと間違えて採ってしまい誤食、山で山菜集めしてたらギョウジャニンニクやノビルと間違えて採ってしまい誤食と、とにかくスイセンの誤食による死亡事故が年々報告されている。

日本では、中国で名付けられた漢名の「水仙」を音読みしたスイセンという呼び名で知られる。「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来する。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられたという。
別名に雪中花、雅客。方言ではチチロ、キンデバナ、キンデ、シイセン、ハルダマなどの呼び名がある。

英名及び学名のNarcissus(ナルキッソス)の由来は例によって神話から。
ギリシャ神話ではもはやお馴染みの「何かかわいそうだし転生させてやるわ」フォーマットの話の1つにこんなものがある。
ある所にナルキッソスという美男子がいた。その美貌は男も女も神も人間も関係なく虜にしていた。
しかし、彼はとある理由から愛の神アフロディーテを怒らせてしまい、「彼を愛した者は彼を手に入れることが出来ない」という呪いをかけられていた。
神に呪われた運命故に誰も彼と結ばれる事は無く、不幸の連続や彼自身に愛想をつかされるという形で皆その恋を砕けさせていった。彼も叶わない恋が続いた結果、無感動で非情な人間へと変わっていった。
特に、エーコーという精霊は彼に捨てられた悲しみから彼を呼ぶ声がいつまでも反響しつづけ文字通りの木霊(こだま)と化してしまう程。
そしてエーコーの件に怒った復讐と天罰の神ネメシスは、ただでさえ呪われた彼に新たな呪いをかけた。「誰も愛せないナルキッソスは、もはや自分しか愛せない」と。
ネメシスはナルキッソスを裁く為に鏡面の様に澄んだ泉へと彼を呼び寄せた。

「う～～水分補給水分補給」

今、きれいな水を求めて全力疾走している僕は顔立ちが整いまくったごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば、自分自身が大好きって事かナ……。
そんなわけで山にあるきれいな泉にやって来たのだ。
ふと水面を見ると、水面に一人の若い男が映っていた。

「――ウホッ！いい男…」

こうして、水鏡に映る自分自身に夢中になってしまったナルキッソスは、飢えて死ぬまで己の姿に陶酔し、愛情を抱き、その場に居続けていたという。
或いは自分自身と口づけしようと水に近づき、そのまま泉に落ちて溺死したとも。
彼が死ぬまで、もしくは死ぬ直前までいた丘には一輪の花が咲いていた。
それはなんとも美しい、文字通りナルキッソスの生まれ変わり様なスイセンの花だったという。

こういった話から、自己愛の高い人物の事を「ナルシスト」と呼び、心理学における自己愛の傾向を「ナルシズム」と呼ぶ様になったとか。