カルダミネ・リラタ

幼い頃から、将来は眠り姫(ネムノキ)の護衛をすることが決まっていた。
美しい眠り姫の肖像画を毎日見ながら育てられ、いつ如何なる時も手元に携帯していた。
次第に眠り姫への信仰心は絶対的な崇拝になる。
そして屋敷に仕える使用人の少年たちに【眠り姫と共通する美しさ】を見出してしまう。
要約：美しい眠り姫の肖像画を毎日眺めているうちに、美しい少年の姿に昂奮する性癖になった。

その結果、美しい少年しか愛せなくなった。
要約：ショタコン。

騎士団長を信頼しているが、あくまで成人済み男性なので恋愛的にも性的にも対象外。
けれど、1人の少年と結婚して愛情を注ぎ続けるのは現実的に不可能だと理解している。
「少年でなくとも、理想を語り合い、背中を預けられる相手。
　私の正直な言動を聞いても引かないでくださる。
　そんな相手と一緒であれば、いつしか愛情も芽生えるのかも……」

ものすごい自己強化特化型。

と見せかけて、確定で4回受けられる被弾２倍持ち。であり、
コラボキャラであるサテラを除けば唯一無二。(2020/11/02現在)

敵が単体1回攻撃であれば、味方が確定で4ターン殴り放題になる。
即死攻撃であろうが何だろうが関係がない。
また、ガッツ持ちであるため、最大で7回即死攻撃を受け流すことが出来る。

このギミックこそ、カルダミネ・リラタの真髄であり、自己特化の部分はオマケに過ぎない。
逆に言えば、デバフ系による軽減で受けられる回数を増やすのであれば、他の被弾２倍キャラでいい。
バリアとはそういうものである。

実質5～6あるアビリティ効果の内、パーティメンバー全員に及ぶ効果はたった一つきりで、それ以外は全て自己強化効果という前代未聞の割り切りっぷり。悪いなこの盾は一人用なんだ。
ただし全体効果のあるアビリティはオオオニバスと同じ被弾後次ターンスキル発動率2倍なのでモノ自体はとても良い。
個人三回バリア、個人ガッツもあるのでHP回復能力は一切ないが耐えやすく、挑発して敵に復讐するというとてもわかりやすいデザインである。

自己強化型という点に目を奪われがちだが、ある意味それ以上に難儀なのがボス戦時、攻撃力ダメージ倍率共に45%上昇という条件。
つまりボス戦でないと著しく戦闘能力が下がる。雑魚と戦う気はないらしい。
ただでさえ自己強化型は脇を支えるメンバーを選ぶのだが、彼女の場合戦う相手をさらに選ぶので投入する場所の判断が難しい。

また、高難易度における敵の攻撃は基本的に範囲攻撃のため、何も考えずに部隊を組むとカルダミネ・リラタは耐えても周りは死屍累累なんてことに。
回避アビリティ持ちや、昇華カタバミ、ナデシコ(世界花の巫女)などの耐久型のキャラクターと組ませるか、スキル発動を阻止するスキルデバフパに組み込むなどで対処ができる。

カルダミネ・リラタ(Cardamine lyrata)、和名ミズタガラシ(水田芥子)は、アブラナ科タネツケバナ属の多年草。
「タガラシ(田芥子)」はタネツケバナの仲間の別名であり、水中・水辺に生えるタガラシなのでミズタガラシである。

東アジア一帯に分布し、日本では南東北以西に見られる。
川辺や湿地、用水路や遊水地などに生える野草で、水上に出た状態でも、完全に沈水した状態でも生きられる。
葉は丸みのある心臓形で、カルダミネ・リラタの盾の形をイメージするとよい。
水中では水の浮力によって立ち上がるが、水辺に生える場合は低く匍匐する。
花茎は水上に伸び、春にアブラナやダイコンに似た形状の白い花が固まって咲く。

葉や茎は食用になり、生でサラダに加えたり、おひたしなどにしてもよい。生で食べるとピリッとした風味がある。
栽培も簡単なのでアクアリウム用の水草として販売もされており、熱帯魚ショップ等でも「カルダミネ・リラタ」で通る。

かつては日本の水辺に広く見られ、雑草や気軽に食べられる野草として扱われていた植物だが、水質のよい水でしか生きられない。
このため、水質の悪化に加えて、河底・河岸のコンクリート化、湿地の減少、水田での除草剤使用などで急速に生育環境が減っている。
また、水辺を好む植物として性質の近い、外来のオランダガラシに押されていることも減少要因のひとつ。
複数の都府県でレッドデータに記載されており、かつてより全国的に大きく数を減らしていることは間違いない。