スズランノキ のバックアップ(No.4)

　スキル名称が「フレイル」とあるように、武器は「フレイル」属になる。”フットマンズ・フレイル”という名称が妥当かと思われる
一般的にモーニングスター（かんぱに「モルゲンシュテルン」）と混濁されるが、　＜球状の頭部に複数の棘を備えたもの＞　がモルゲンシュテルンであって、それ以外は「フレイル」とするのが専門的な見解らしい（理由は下述）
　スズランノキの武器は、戦闘・探索時のアクションからみるに、振り回す意図が強く、これも「フレイル」としての趣旨に適合する
遠心力を利用して分厚い装甲を打撃破壊する用途であり、古代中国発祥で欧州中世以降～近世まで戦場において騎兵・歩兵で使われていた模様
　元は脱穀用の農耕具で、１１世紀の十字軍（特に第一次前の「乞食十字軍・民衆十字軍」）で頻繁に用いられている
　教義として「流血」を忌諱する一神教では、フレイルのような殴打武器が好まれ、トゲ付きのモルゲンシュテルンは教義としては忌諱されうる武器なのだが、聖職者向けの武器のイメージが強いのは、宗教騎士団（特にテンプル騎士団）において用いられたことが所以だと思われる
　フレイルの綴りは　flail　であり、動詞としての意味は、”打撃”・”激しく振り回す”。名詞は「殻ざお」
武器使用時にブンブンと回転させるものではなく、単純に打ち下ろしたり、横に薙ぐものであり、武術の演舞などの見世物まで発展することはなかった
　なお、史書ではモルゲンシュテルンは対人用武器以外に城門破壊などの破壊工作での用途性に進化していることで有名になったが、フレイルは職業軍人の武器として用いられるものではなかったことから武器としての発展は近世において止まる。しかし、農耕用具としての進化形態として今も途上国で見ることが出来る
　歴史的には農民の武器であり、用途において高い慣熟性を必要としない「革命（抵抗）の象徴」として軍旗に登場することも多々ある。

　進化後の武器には文字通り　＜球状の頭部に複数の棘を備えたもの＞が付いていることから、フレイル　から　モルゲンシュテルン　に変化したと言えるかもしれない

※ここでは意図的にドイツ語の「モルゲンシュテルン」に統一したが、英語圏の意味のモーニングスターが武器として用いられることはあまりない。英語圏はパイク（槍）が早くに発展し、農民の抵抗運動の経緯が少ないことも理由にある。

注意：どうでも良い”モーニングスター情報”
　ガンダムシリーズで初代ガンダム・∀ガンダムに「ガンダムハンマー」なる武器があるが、ハンマーという概念に全く合致せず、あれこそ「モーニング・スター」というに相応しい。ススキの「釘バット」もモーニング・スターであるが謎の斬属性。トゲがあればモーニング・スターという乱暴な扱いも可能なほどメジャーになってしまったかもしれない
某撲殺天使のように使用時に呪文詠唱があることもテンプル騎士団が由来（マジです）だが、中世騎士団は武器使用時に詠唱（神様、暴力することを赦してください、という意味）することが一般的である
　釘バットならぬ「釘棍棒」による殴打虐殺はアフリカ諸国（特にルワンダ）ではもっとも一般的な虐殺方法であり、拷問道具としては現代では一番の死傷者数を誇っていると考えられている。中国人民警察では禁止されたのが1977年で、今、釘棍棒が制式化として残存しているのは、シンガポールだけである。

スズランノキ　学名：Oxydendrum arboreum　オキシデンドラム･アーボレウム
　科目：ツツジ科オキシデンドルム属　英名:sour wood・sorrel tree

原産地：北アメリカ東南部

英名の”sorrel”は「淡赤褐色」と「スイバ（酢葉）やカタバミ（片喰）のような酸っぱい植物の総称」の二通りの意味がある。

耐寒性落葉高木で、開花時期は6～7月。スズランにそっくりの、白い小さな釣鐘型の花を多数咲かせる。
花には芳香があるが、その花の匂いを嗅ぐ為には、花の咲く３メートルぐらい上まで登らなきゃならないので普通では無理。
樹高は5～20ｍくらいになる。
高木の「スズランの木」は、長く伸びた穂に最後の花を咲かせて種が出来始める。花の香りも、微かに甘い香りが残っている程度なので匂いが気付きにくい。
ニシキギ、ニッサに並ぶ世界３大紅葉樹の一つと言われ、秋の紅葉の美しい木。
特に、葉は大きくて艶っぽく、クリスマスツリーのような樹形になるのでシンボルツリーとしても最近人気が出始めている模様。

ちなみにお花屋さんが普通「スズランの木」と呼んでいるのは【ゼノビア属】を指しているとか。
低木の「ゼノビア･プルベルレンタ(Zenobia pulverulenta）｣は、ツツジ科ゼノビア属で春咲き(4月～5月)、樹高は1.5ｍくらい、耐寒性の落葉～半落葉低木。
本来「スズランノキ」という和名が与えられているのは本種なのだが、別属のオキシなんとかも構わずスズランノキと呼んでしまうのが通例のようだ。
同じ名前が付いてると紛らわしいのであります…(汗
園芸品種では、銀葉のきれいな品種「グラウカ(Zenobia pulverulenta`grauca')」が人気とか。

ただ、どちらの「スズランノキ」も余りにも生産量が少ない為か、お花屋でも見かける事が少ない木とも言われている。

・・・１号さんとの関連性？・・・・・・・・・・・・似ているだけ、かと。ツツジ科なので毒ぐらいはあるかも。
スズランノキ以外にも、アセビ、ドウダンツツジ、ブルーベリーなど、ツツジ科にはスズランに似た花をつけるものが多い。