ギンバイソウ のバックアップ(No.4)

ギンバイソウ（銀梅草）学名：Deinanthe bifida

科目：キク類ミズキ目アジサイ科ギンバイソウ属（新エングラー体系ではユキノシタ科）

生息地：関東以西の本州、四国、九州　場所：山地の樹陰、渓谷などの湿ったところ

花言葉：愛の囁き、高貴な美しさ、愛、平和

花の名前の由来は、白い５弁の花をウメに見立てて、命名された説が有力。
よく似た名前の植物に、キンポウゲ科のキンバイソウ（金梅草）、フトモモ科のギンバイカ（銀梅花）がある。梅とは無関係になるが、ナス科のギンパイソウ（銀盃草）というのも。
なお、花言葉は上記の通りだが、どうやらギンバイカも同じ花言葉を持つらしい。似た名前で同じ花言葉……なんだか嫌な予感が。

７～８月頃、白～淡紅色の花をアジサイのように房状に咲かせる。両性花と装飾花の２種類の花があることもアジサイと共通する。
アジサイの両性花は花弁を持たないが、ギンバイカの両性花には５枚の花弁がある。一方で装飾花には３枚の萼片のみ。むしろ装飾花のほうが地味なような…？
葉は荒い鋸歯を持ち、先端がはさみのように２つに裂けることが大きな特徴。花が咲いていないときにも、分かりやすい目印になるだろう。
地下茎からは粘液が採取でき、昔はこれを製紙用の糊として利用していた。

稀少な日本固有種だが、山林の開発により自生環境を奪われ、近年その個体数は減少しているとされる。
環境省のレッドデータブックでは未指定だが、各都道府県では絶滅危惧種、または準絶滅危惧種に指定されている場合もある。