ネモフィラ のバックアップ(No.15)

ネモフィラ(Nemophila)はムラサキ科ネモフィラ属の植物の総称。旧分類ではハゼリソウ科に分類されていた。
一般的にはルリカラクサ(瑠璃唐草、N. menziesii)を指すことが多い。
栽培品種の「インシグニスブルー」は澄んだ空色の花が美しく、ネモフィラの定番種となっている。
青色以外にも、白に小さな黒い斑点の入る「スノーストーム」、黒紫に白い縁の「ペニーブラック」（ともにN. menziesiiの栽培品種)
白い花弁の先に紫のワンポイントが映えるN. maculataなど、個性的でお洒落なカラーバリエーションもある。
意外にも野性味の強い花で、水はけがよく、陽の当たる場所に植えておけば、あとは勝手にたくましく育ってくれる。
むしろ過湿、肥料過剰に弱いぐらいなので、野に咲く花を見守るような気持ちで育てるのが良いだろう。

属名の由来
ネモフィラの原種の特徴として、茂みの中の明るい日だまりに自生していることから
「林を愛する」とされている。

属名の単語としては
ギリシャ語で小さな森を意味する単語「nemos」と愛するを意味する単語「phileo」の2つが合わさったと考えられている。

花の色と形が似ている為にオオイヌノフグリと良く間違われている。
ネモフィラの和名「ルリカラクサ」がオオイヌノフグリを指す場合もあり、余計に混乱を招いている。
オオイヌノフグリはオオバコ科クワガタソウ属に分類され、どちらかといえばベロニカさんの親戚である

花言葉　可憐 あなたを許す どこでも成功 愛国心 清々しい心 荘厳 初恋

ギリシャ神話を基に書かれた【ネモフィラの花になった花嫁】※１という詩から
幾つかの花言葉が付いたとされてる説が有力視されている。

※１
ギリシャ神話が口伝で吟遊詩人たちの詩により伝えられてた時代にはネモフィラという植物が北米原産であった点からギリシャ神話を基(もと)にして後から書かれた叙述詩だった可能性が示唆されている。

茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」は、ネモフィラの名所として有名である。
園内にある「みはらしの丘」には450万株ものネモフィラが植栽されており、開花期には丘一面が空色に染まる絶景を堪能できる。
最盛期はちょうどゴールデンウィークに重なっており、１日あたり８万人もの観光客が国内外からこの丘に押し寄せる。

花が咲いてる画像：こちら

また、同地はコキアの名所でもある。秋には景色が一転し、真っ赤なもこもこで覆われた丘を楽しめる。