リューココリーネ のバックアップ(No.1)

僕らまだここで 恋に落ちたまま

南米、チリのアンデス山麓に自生する球根植物。
分類はクロンキスト体系ではユリ科に分類されているが、最新のAPG体系ではヒガンバナ科ネギ亜科に分類される。
資料によって分類される科が違うことがあるのはこのため。このゲームではクロンキスト体系のものを採用したようである。
もっとも、本作ではクロンキスト体系とAPG体系で科が異なるときに、APG体系のものを採用していることもあるので
この辺りはハッキリと方針が決まっているわけではないようである。
（スノーフレークやキルタンサスはユリ科ではなく、ヒガンバナ科となっている）

ちなみに、クロンキスト体系は植物について進化の流れを考慮して、形態から仮説を立てて系統を分類していった方法で、
APG体系はゲノムを解析して実証的に系統を分類していったもの。
いくつかの違いがあるが、特にユリ科には違いが多くあり、クロンキスト体系ではユリ科に含まれていたもののうち
ヒガンバナ科やスズラン科など、いくつかの科が分離独立している。

花色は紫、白、青、藤色などがあり、60cmぐらいの丈で、先端に3cmぐらいの花を数輪つける。
寒さにはやや弱く、また高温多湿にも弱いため、日本で育てる場合は夏季の根腐れと冬季の保温にやや注意が必要。
リューココリーネには多くの系統があり、それらは基本的に桜餅やバニラを感じさせる甘い香りが特徴。
花の小ささから香りも微香だが、拡散性が高く、風などで香りが遠くまで広がりやすい特徴もある。

日本に正式に輸入されるようになったのは1990年代からで、まだ歴史が浅くあまり情報は多くないが
香りが良く透明感のある可憐な花で、ブーケやアレンジの添え花として徐々に人気が高まって来ており、
日本では八丈島や千葉県の山武地域で栽培されているものが比較的有名である。

名前はギリシア語で「白いこん棒」（leukos：白い kotyne：こん棒）の意味で、花の中心にある白い仮雄しべからの由来。
つまり、彼女は「白くてぶっとい棍棒のような、（本物じゃない）仮の雄しべを、大事なところから生やしている」のである。
そう聞くと、何やらペ○バンを装着した女王様のような御姿を想像しそうになるが、実際には同じユリ科の仲間で言えば、
ヤマユリやカサブランカのようなオリエンタルリリーの方が、ずっと大きくて太くて堂々とした立派なモノをお持ちである。

英語での別名は Glory of the sun（太陽の輝き） といい、いかにもユリ科の花らしい6枚花弁が広がる姿からの連想だと思われる。
花言葉は「温かい心」「信じる心」以外にも「慎重な恋」「貴婦人」がある。
英名であるGlory of the sunや花の大きさ・形、微かに香る甘い匂いからの連想だと思われるが、なにぶん新しい（園芸用になってから日が浅い）ので情報が少ない。
（詳しい情報をご存知の団長は、ぜひ追記を）

また前述のようにこの花もヒガンバナ科の仲間なので、全草に毒を持っている可能性があるがこちらも未確認。
医者キャラでありつつ自分自身には毒を持っているというのも、何やら因縁めいて興味深い話ではあるが・・・
とはいえ、ネギ亜科の花なので人間には無害な可能性も高いと思われる。（犬や猫が食べると中毒を起こすかも？）