ワルナスビ のバックアップ(No.8)

咲けよ華 華 罪の根を張って
咲けよ華 華 絶望の芽がでるよ

ワルナスビ(悪茄子、学名：Solanum carolinense)とはアメリカを原産地とするナス目ナス科ナス属の多年草。
英名はキャロライナホースネトル。ゲーム内での英名表記は「ナイトシェード」だが、これはナス科植物の一派を指す言葉。
その名の通りナスビに似た白い花を咲かせ、季節が過ぎると黄色いプチトマトのような実を付けるのだが…。

その正体は史上最悪の外来種とも言える悪名高き存在。

「悪」を名前に持つこの植物は全草に鋭く細かな棘を生やし、さらに有毒成分のソラニンを大量に含む。
少しの種からあっという間に根を張って広がる上に、芝刈り機などで根を刻んでしまえばそれらから発芽し更に増えていく。
その増殖力はミントやアイビーを軽く上回り、オマケに毒性まで持つのだから厄介極まりない。
鋭い棘は触れたものを傷付け、全草に含まれるソラニンは誤食した生物を中毒にしてしまう。
その上カメムシやニジュウヤホシテントウ等の作物を食い荒らす害虫の温床にもなる。なんなんだよこれ。
更に除草剤に対する耐性まで持っているとの話。マジでなんなんだよお前。
悪意を体現したようなヤバさ故にアメリカでは「ソドムのリンゴ」だの「悪魔のトマト」だの言われているレベル。
(ちなみにソドムのリンゴの名を持つ植物は別に存在する。)

ちょっとポンコツな怪盗娘として描かれる花騎士ワルナスビだが、
彼女の元ネタはポンコツどころか悪意の結晶とも言える厄介極まりない植物なのだ。