サンタンカ のバックアップ(No.62)

キャラクエでも料理を行った結果、料理どころか調理場が真っ黒になった。
おまけに団長が彼女の料理を一口食べた結果、即座に気絶して数日寝込んだ。
挙句の果てに、以前に料理に挑戦したときは出火しかけたらしい。
イベントの描写がまだマシという恐るべき料理音痴ぶりである……。

君よ輝けとただ願う この想い いつまでも この詩に乗せて
逞しく咲き誇る サンタンカの花の様に
強く熱く気概を以ち 行けよ 凜々しき強者

サンタンカ(Ixora chinensis)はアカネ科サンタンカ属の低木。山丹花と書くが、由来は不詳。
一説には中国南部の山丹山という地名から取られたとも言われているが、詳細なソースは存在しないため信憑性は低い。
学名ではイクソラといい、園芸方面ではそちらの呼び方の方が通じることもある。
東～東南アジアの熱帯地域を原産とする。
同じアカネ科に和名を「クササンタンカ」と呼ぶペンタスがおり、草本で花がサンタンカと似ていることから名付けられている。

葉は先のとがっただ円形で厚みがあり、光沢のある濃緑色。花は赤色で直径2～3cmで数十輪がまとまって半円状に咲く。
その美しさから昔から園芸用として栽培されており、沖縄では大陸から渡来した本種がかなり古くから親しまれていたようである。
サンタンカ、オオゴチョウ、デイゴの3種は沖縄三大名花と呼ばれ、沖縄県内では様々な場所に植栽されている。
本土には江戸時代に沖縄から入ってきたようで、当時は三段花（サンダンカ）と呼ばれていた。現在でも沖縄では「サンダンカ」と呼ぶことが多い。

背景に描かれている絵を見る限り、恐らくサンタンカの中のバリエーションについては丸みががった花びらが特徴の「イクソラ・キネンシス」と思われる。
これ以外にも香りの良い白い花を咲かせる「イクソラ・パウティフロ」、黄色の花が特徴的な「イクソラ・バンコクビューティー」、
花びらも花のまとまりもとにかく大きくて目立つ「イクソラ・スーパーキング」など、園芸品種は結構多い。

なお、属名のイクソラはヒンズー教の神様、シヴァを意味するサンスクリット語の言葉をポルトガル語に訳したものとも言われている。
花言葉の一つである「神様からの贈り物」とも関連しているように思えるのは気のせいだろうか。
花騎士のサンタンカが「私の槍には三つの力が宿る」と言っているのはシヴァの持つ武器、トリシューラに因んだものと思われる。
シヴァは破壊神として知られるが、それ以外にも様々な神格を持ち、ダンスの神としても信仰されている。インド人はダンス大好きだからね…
なんでもすぐに壊したり、踊りが得意と言っているのも、シヴァに愛されているからなのかもしれない。
ちなみに、シヴァの嫁さんであるパールヴァティにも踊りと大暴れが大好きなカーリーという別人格的なモノが存在する。
似た者夫婦というかなんというか…
このカーリー、しばしば夫シヴァの腹を踏みつけている姿で描かれる。これはカーリーのダンスがあまりに強烈で世界が崩壊しかけたため、
シヴァがその足元に横たわり、腹で衝撃を吸収して世界を破滅から救ったというエピソードに由来する。破壊神とは一体……