サフラン のバックアップ(No.104)

• 能力的には攻撃力が★6の上位。戦闘スキルは★6標準の全体攻撃と攻撃面では申し分ない。
  耐久面でも★6標準と比較しても高いHPと防御力に加え、継戦能力が向上する回避アビリティを持つため、総合的にはかなり優秀。
  特に回避アビリティは仕様変更によって強敵相手にも2ターン経過までは非常に落とされにくくなったため、これを持つキャラの運用の幅が広がった。

• ただ、この時点で唯一惜しいのがサポート面、第2アビリティの攻撃力上昇効果が4人のみ22%という点。
  パーティ内でサフランからの攻撃バフのかけ漏れが必ず1人発生してしまう点は妥協するか、開花を急ぐしかない。

2016年08月15日に開花対応された。

• 開花することで、進化段階では自身を含む4人のみが対象だった攻撃力上昇アビリティの効果が全員に行き渡るようになり、
  同時に『パーティメンバーの防御力が30%上昇、防御時のダメージ軽減率が5.3%上昇』するため、攻防共に安定感が増す。
  さらにこれに付随して『自身は確率で3回まで戦闘不能にならずHP1で耐える』ようにもなるため、継戦能力の強化が著しい。

• また、新たに『攻撃を受けた時、100%の確率で防御力の4.25倍を攻撃力に変換し反撃する』アビリティも追加される。
  反撃アビリティは被弾、回避の結果によらず、サフランが攻撃対象となった時点で敵に反撃ダメージを与える事ができるため、
  回避アビリティとの相乗効果で(運が良ければ)ノーダメージカウンターもできるようになった。
  • この上さらに、フラワーメモリー『挑発』を装着すれば、
    高HP＆高防御力＆回避による耐久力で敵全ての攻撃を引き受けて味方の被害を抑えながら、高い反撃ダメージをバラ撒く事ができる。
• 先攻1ターンで勝てる状況においては防御も回避も反撃も挑発も必要とされないため、サフランは本領を発揮することができないが、
  強力な敵との戦闘が長引く状況では火力特化キャラに引けを取らない活躍が期待できるので、難関攻略に積極的に連れて行くと良い。

アヤメ科クロッカス属またはサフラン属の多年草およびその雌蕊を乾燥させた香辛料のことである。
名前はアラビア語の「ザアファラーン」に由来し、漢字では咱夫藍と書く。
秋頃にユリに似た紫色の花を咲かせる。
その花の中にある赤い先っぽが3つに分かれた雌蕊を摘み取って乾燥させたものが、
香辛料としてのサフランで、主にスペイン料理でのパエリア、フランス料理のブイヤベースなどの
米料理や魚料理の着色や香りづけに利用される。
１つの花から3本しか取れず、また手作業で摘み取る必要があり、
しかも2万本集めて125グラム程度にしかならないため非常に高価で、グラム単価は1100円と
純金の約1/5、同じ香辛料であるバニラの10倍、カルダモンの50倍の値がつく。
紀元前から使われており同じく高価で取引されていた。
そのため混ぜ物をするなど不正が発覚した場合には、死刑などの極刑も下されたようである。

サフランのもつ色素はクロチンと呼ばれるカロテノイドで、クチナシの果実にも同じものが含まれている。
そのため、色出しだけならば、高価なサフランの代わりにクチナシを使うことも出来なくはない。
実際、日本にはご飯にクチナシを炊き込んで着色するというレシピがあり、差し詰めサフランライスのクチナシ版ともいえる。
またターメリック（ウコン）をサフランの代用とする場合もあるが、クロチンが水溶性であるのに対し、
ターメリックの色素であるクルクミンは脂溶性なので、上手に色を出すにはレシピに変更が必要となる場合がある。
例えば、サフランライスは米とサフランを一緒に炊くだけだが、ターメリックライスの場合はこれにバターなどの油分を適量加えるとよい。
いずれにしても、サフランに特有の甘い香りは出すことができないので、完全な代用とはならないことに注意したい。

古くから世界各地で布の染料としても用いられ、その黄色は貴重さから高貴さを表す色や王の色として扱われることもあった。
王室御用達のファッションブランド設定も納得。
現在でもインド地域では国旗や各種宗教の僧衣などに影響が見られる。

サフランは染色だけでなく漢方薬としても使われる。
お湯に溶かして飲むと頭痛、冷え性、血行の改善や精神安定、疲労回復などの効果がある。
ただし、早産のリスクが増すため妊娠中の服用は控えたほうが良い。

イラストの腰の瓶はその染料であり、スキル「秘弓・爆散霧消」ではこの瓶を投げて打ち抜いているが、なんとも贅沢な攻撃である。

武器解説１　「弩」もしくは「クロスボウ」
スキル名”秘弓・爆散霧消”ですが弩です。

バネ仕掛けで矢を打ち出す、弓の一種。洋の東西を問わず使われており、漢字圏では「弩（ど）」、西洋では「クロスボウ」と呼ばれているが、ほぼ同一の武器である。
歴史は古く、紀元前5世紀ごろから発掘されたものもある。
日本人には「ボウガン」と言う呼び名の方が馴染み深いが、これは「株式会社ボウガン」が持つ商標名（なので同社製品以外はボウガンではない）であり和製英語である。

なぜこのような武器が生まれたかと言うと、弓はその射程から戦場における最強武器とも言えるのに対し、難易度も高い武器だからである。
弓は「腕の力で弦を引き絞りながら矢をつがえつつ狙いを定めて撃つ」と全てを同時に熟さないといけないため難易度が高く、数年の訓練を要するものであった。
そのため、まともな訓練を受けないまま徴兵された農民兵では扱いきれるものではなかった。
弩の場合は「弦を引き絞って引き金に引っ掛ける」「矢を装填する」「狙いを定めつつ引き金を引く（撃つ）」と分けて出来る事から素人でも扱いが簡単と言うのが最大の利点。
更には狙いを定めている間は腕力も消耗せず、矢（ボルト）もレールに乗って飛ばされるので素人でも真っ直ぐ前に飛ばせる。
（玩具のバネ式拳銃と玩具の弓、どっちが的に当てやすいかを考えるとわかりやすい。弩はバネ式拳銃の部類である）

後に「弩本体の前方についている「鐙（あぶみ）」を踏み、脚や背筋の力を利用して弦を引く」と言う方法で腕力だけでは引けないほどの堅い弓を備えるものが登場して威力が上がった。
（この際、背中に盾を背負い、弦を引く間は敵に背を向ける、と言う工夫もされた）
ものによっては板金鎧（プレートメイル）を易々と貫通して致命傷を与えることすら出来たという。
さらに後年になると「ハンドルの付いた滑車を回して弦を引く機械（ウィンドラスやクレインクイン）」を使って更に固い弓を引くもの（アーバレスト等）まで登場している。
最終的にはバリスタと呼ばれる設置式の超大型クロスボウも存在し、攻城兵器として用いられた。
弩は矢に限らず石等も打ち出せたため（そのため石弓とも呼ばれる）、バリスタともなると原始的な大砲と言えるかもしれない。

欠点は「同時に行わない」事による連射速度の遅さで、1分に2～3発の射撃が限界。当然、鐙式や歯車式になると更に遅くなる。
（そもそも滑車式は梃子の原理的に、弦を引く距離の倍以上にハンドルを回さないといけない）

上記の通り、弩の弦を引くのは弓に比べれば楽なもののかなり力が要る。これを片手で軽々と装填している彼女は流石花騎士と言えよう。
本来は一発ずつしか発射の出来ない弩だが、スキル時などはかなりの速度で連射を見せている。
もしかしたら彼女の武器は普通の弩ではなく、「連弩」と呼ばれるタイプなのかもしれない。
（カートリッジ式で連射や同時発射が可能なタイプの弩。創作などではなく中国に実在した武器で、かの諸葛孔明が改良したタイプもあったという）
尤も連弩は連射性を追求するために弱い（柔らかい）弓を使っているので威力が低いのだが。

銃の登場により弓と共に消えていったが、第一次世界大戦では手榴弾の発射台（現代で言うグレネードランチャー）として使われたこともある。
応用性の高さが銃にはない魅力である。台の上に乗るものなら大体なんでも発射できるのだ。
また、射撃音が銃に比べて小さいため、銃の消音機（サプレッサー）が戦後発達する以前は夜襲や特殊戦における暗殺用の武器としても使われたという。
（と言うか、消音機は創作作品で言われるほど音は消えない）

余談だが、「デカいおっぱい」と言う意味の「弩級」「超弩級」に使われる「弩」は「戦艦ドレッドノート“Dreadnought”」の当て字に過ぎないので、ここで述べた弩とはまるで関係が無い。
つまり「怒級」や「土級」になっていた可能性もあったのである。

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