ガーベラ 汚れたホシの隅 何かを待っていた
南アフリカおよびアジア地域原産のキク科ガーベラ属の花の総称で、毎年花を咲かせる多年草。
和名はオオセンボンヤリといい、また別名でアフリカセンボンヤリ、ハナグルマとも呼ばれる。
順当に考えれば突属性でスキルは「魔槍ゲイボルグ」とでもなりそうなものだが、この運営のことなので「オオセン/ボンヤリ」と解釈したのかもしれない。
19世紀に南アフリカ・トランスバール地方の山地で発見されたものが始まりで、名前は発見者であるドイツの自然学者
「トラウゴット・ゲルバー」博士(Traugott Gerber, 英語風に発音すれば「ガーバー」博士)にちなんで名付けられたもの。
当時の南アフリカはゴールドラッシュに沸いていて、この花も金やダイヤモンドが発掘できそうな鉱山の探索中に発見されたものである。
原種はアフリカ・アジアを中心に約40種が知られているが、20世紀にイギリスやフランスで盛んに品種改良が行われ、園芸品種は現在では約2000種以上あると言われている。
これらの園芸品種はほとんどが「ガーベラ・ジェイムソニー」という原種が大元になっていると言われるが、この原種の名前は
ゲルバー博士と一緒に原種の採取に尽力した植物ハンター、ジェームソン氏にちなんでいる。
ガーベラの園芸種には一重咲き、半一重、八重咲き、スパイダー咲き、カール咲きといった多彩な咲き方のものがあり、花色も赤・白・オレンジ・ピンク・黄色など様々なものが咲く。
元々乾燥地が原産の花なので、日当たりを非常に好み湿気が苦手である。(ゲーム内で『雨の日は頭痛が~』と言っているのも、この性質のせい)
また、ガーベラもバラやカーネーションなどのように色によって花言葉が異なる花で、それぞれの花言葉は
- 赤:「神秘」「情熱」
- ピンク:「崇高美」
- 白:「希望」「律儀」
- 黄色:「究極美」「親しみやすい」
- オレンジ:「我慢強さ」
などとなっている。
日本には明治末期に入って来たのが最初で、西洋渡来のハイカラな花ということで当時から園芸家の注目を集めていたようである。
また戦後になると栽培技術の向上により大量生産が可能になったことで、手頃で日持ちも良い花としてブーケの定番となっている。
ゲーム内では色々な事情から不遇をかこつ彼女だが、現実では切花や鉢植えとして非常に人気が高いのである。(値段が安いから、というのはちょっと切ないが・・・)
またガノタ兼任の団長には、この花の名前は「ガーベラ・テトラ」として馴染みがあるかもしれない。
この機体は0083に登場したもので、ガンダム試作4号機として開発されていたものがシーマ艦隊に譲渡され、外装などを交換されてシーマ・ガラハウの搭乗機となったもの。
主人公コウ・ウラキが駆る試作3号機デンドロビウムと死闘を演じ苦しめた、強い機体である。
本作では様々な事情から不遇をかこつ彼女だが、あちらの世界では間違いなく強いのである。(最期のシーンについては気にしないように・・・)
ちなみにガーベラはキク科の花の中でもタンポポに近く、枯れると最期に綿毛を残すことがある。
切花も綿毛に変わることがあるが、切花から出来た種は発芽するほどのエネルギーが残っていないので、播いても増やすことはできないとのこと。
ガーベラを増やしたいときは、素直に鉢植えを買ってきて株分けさせましょう。
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