タケ のバックアップ(No.32)

　「――私はこの国を裁かねばなりません」

　500年前、辺境の村に住む老夫婦は思いかけず一人の娘を授かった。
　タケと名付けられた少女は当時は至って平凡な少女だった。
　しかし、ある日偶然迷い込んだ竹林で彼女の運命が狂いだす。
　迷い込んだ竹林は愛染流が修練場として用いていた場所で、心半ばに斃れた修行者の無念などの符の感情が渦巻く場所であった。
　そして竹林に湧く生命の源泉を飲み干した事で巨大な魔力を身に宿してしまった。
　これを契機に、竹林に彷徨う亡霊達を率いるまでに力が昇華したタケはひとりで亡霊の軍隊を有するような戦力を自在に操れるまでに至り、
　加えて亡霊たちの記憶から愛染流の極意を体得してしまう。

　強力な力を持ったタケは、当時のベルガモットバレー王宮に招聘されて花騎士となる。
　その際、同じ村で暮らしていた義理の妹も王宮へ招くようにタケは強く懇願、その願いかなって義姉妹ともに仲良く王宮暮らしが始まった。
　しかし当時のタケは任務で転々とせざるを得ず、また義妹は一般人の為に一緒に居られる時間が極めて限られてしまう。
　これでは一緒に王宮へやってきた意味もなく、毎日寂しい日々を送るだけだ。
　そこでタケが発明したのが、ベルガモットバレーの隅々を見通せる『遠見の魔法の鏡』であった。
　これで義姉妹は定期的に連絡を取り合っていたわけである。
　(本来なら凄まじい魔力を消費する代物だが、タケの魔力量でやり取りを可能にしていた)

　だが、この便利なアイテムの存在を当時のベルガモットバレー王宮が欲すると事態は急変する。
　事実、遠見の魔法の鏡はベルガモットバレー国内の入り組んだ地形の隅々まで見回し、隠れた害虫や悪党を発見できたため治安維持に一役買うのだが、
　当時の王宮はあろうことかタケと義妹から強奪することを企てる。
　しかしこの企みはタケの義妹に抵抗されたため、王宮は義妹を捕らえて無実の罪を着せて処刑して魔法の鏡を押収するという暴挙を実行。
　タケは異変を察して王宮へ急行するも、時すでに遅し。
　王宮を糾弾するタケだったが、肝心の王宮は事実を隠蔽してはぐらかすばかり。
　激怒したタケは負の感情を爆発させ、亡霊の軍隊を率いて王宮から離反。
　彼女の長い復讐劇が始まった。

　単身で挑んだタケの戦争は圧倒的な戦力(大量の不死の軍隊)と彼女の戦闘力をもって、当時の王宮を滅亡寸前まで追い込んだものの、
　突如現れた大精霊に邪魔されて、強制的に契約を結ばされた挙句に500年の眠りに就かされるのだった。

　大精霊の試練の管理者として500年ぶりに目覚めたタケ。
　当然、復讐を再開するのだが、大精霊側からなんと『今いる世界が500年後の世界』という重要な事実を伝達され忘れてたというとんでもないミスが発覚する。
　これによって、タケは色々と思い違いが生まれてしまう……。

　なお、現ベルガモットバレー女王のシュウメイギクは、500年前の自国の暗部について何も知らされていなかった。
　(タケの起こした大戦争自体が歴史から抹消されていたため)

※【無貌の古兵】無貌の古兵の攻撃力は召喚したタケの総合力に等しく、攻撃力の10倍で敵に全体攻撃を行う
※【月光陣】無貌の古兵はその攻撃力の15倍で全体に攻撃を行う

アビリティに設定された条件を満たすことで発動
戦闘に新たな味方キャラクター「召喚ユニット」を登場させる
「召喚ユニット」はクリティカルを発生させず、他キャラクターのアビリティの対象とならない
※召喚ユニットは同時に二体以上出現できない
※召喚ユニットが出現中は他の召喚条件は満たされず、失敗する。召喚は成否にかかわらず、2回目以降発動はしない(特記がある場合を除く)

ゲーム内アビリティ詳細画面にて[召喚]を押下しても確認できる。

• 2023/01/10 「復刻 特別キャラ出現率アップガチャ」が開催(～2023/01/23)
• 2023/08/10 「復刻 特別キャラ出現率アップガチャ」が開催(～2023/08/23)

タケはイネ科タケ亜科の多年生植物。

学名：Bambusoideae
英名：Bamboo
原産地：世界各地の熱帯地方

パンダの主食としてもお馴染みの植物である。サンデリアーナ「バンブー！」
イネ科なのでコメやムギ、ネコじゃらしと同じく茎に節があるが、
広義的にはこの枝が木質化するものを「竹(タケ)」と呼んでいる。
通常の樹木は根や茎の先端が細胞分裂して成長するが、タケは節ごとに成長点があるため成長が早い。

タケは「120年に一度しか花が咲かない」というのを聞いたことがあるだろうか。
あまりイメージが湧かないかもしれないが、タケにも60～120年くらいに一度花は咲く。
花といってもイネ科なので稲穂のような見た目である。
赤や黄色の「花」という言葉から想像されるような鮮やかなものではない。
開花した後は地下茎まで枯れる品種もあれば、地上部分は枯れるが地下茎は枯れずに残る品種があったり、
開花しても種が出来ず、タケノコが伸びることで増えたり…
人間の寿命より長い周期でしか咲かないため、開花のメカニズムは未だ謎が多いのだとか。
タケの実が野鼠の大量発生を促すため、不吉の前ぶれなどと言われることも…

タケノコは漢字で「筍」と書く。
これは地上に芽が出てから「一旬(約10日)程で竹に成長する」ことが由来とされている。
この成長の早さと真っ直ぐに伸びる様が縁起が良いとされ、
毎年5月5日(端午の節句)は男子の健やかな成長を願って
この時期に旬を迎えるタケノコを食べる習慣がある。

7月7日(七夕の節句)は別名「笹の節句」という。
由来はご想像の通り、ササに紙や布で作った飾りや短冊を吊るすことから。
…ところでタケとササの違いって何？とか疑問に思ったことはあるだろうか。
一応は以下のようにザックリ分類されてされてはいるが、その境界は曖昧である。

• タケ…タケノコの皮が成長と共に剥がれ落ち、節目から2本くらい枝が伸びる
• ササ…成長してもタケノコの皮が残り、節目から3本以上の枝が伸びる

まぁ多種多様だっていいじゃない。
タケ亜科は日本だけでもタケ類ササ類合わせて約130種もあるんだもの。

俳句では春は「竹の秋」、秋は「竹の春」などと区別する。
「え？逆じゃねえの？」と思うだろう。
しかし、タケは地下茎に栄養を奪われて衰える春頃に葉が落ち、秋頃に青さを取り戻す。
その様を例えて秋だ春だと呼んでいるので、これで正しいのだ。
あふんを混乱させるんじゃない！

1879年、米国の発明家トーマス・アルヴァ・エジソンが実用に耐えうる寿命の電球を発明した
(白熱電球自体はその時点で既に発明されていたが寿命が短かった)。
その電球のフィラメントの素材が何だったかご存知だろうか。
様々な素材で何百、何千と試行錯誤した結果、選ばれたのはなんと京都のタケである。
これにより、それまで1分程度だった発光時間が1200時間まで伸びたとか。

タケは我々日本人との付き合いも長く、縄文時代の遺跡からもタケの加工品が出土している。
身近にあって丈夫で加工しやすいタケは籠その他の細工品や建材、武具、楽器等の素材などとして好まれ、
今日まで日本人の生活に深く根付いている。
タケは全国で一斉に花を咲かせた後、一斉に枯れる性質があるため、
数十年に一度、全国的に深刻な竹の素材不足が発生する歴史が繰り返されている。