オステオスペルマム のバックアップ(No.10)

学名：Osteospermum
キク科オステオスペルマム属の総称。
ディモルフォセカと非常に近縁で、種間交雑が容易に起こる。
このため、属下の種分類や園芸分野での取り扱いに混乱が見られる。
園芸用の改良品種が多いため、花弁の形や色は一定ではない。
花弁の中ほどがくしゃっとつぶれた「スプーン」あるいは「風車」型の園芸品種が印象的。

南アフリカ原産の半耐寒性宿根草。
品種にもよるがディモルフォセカに比べ耐寒性・耐暑性が高いため、おおむね国内では多年草として扱われる。
（どちらも実際は宿根性多年草であるが、ヨーロッパや日本では下記のように越冬・越夏に問題があるため、一年草・二年草として扱われることが多い）
本来は明るく温かい日向を好むのだが、日本の夏の高温多湿には負けるため、春から秋にかけては風通しの良い半日陰に置くのがよい。
冬の寒さは種にもよるがだいたい氷点下を割り込むと危ない。霜よけに気を配り、できれば室内に入れてあげよう。
ディモルフォセカ同様降雨にも弱いため、概して鉢植え等室内で環境を整えてやった方が扱いやすい。

原種は荒れ地のような乾燥や痩せた土壌にも強い一方、園芸品種の場合は充分な水分と肥料が必要なことが多い。
鉢植えなどで乾燥させ切ってしまうと休眠状態に入り、十分な水分と栄養が補給されるまで花を咲かせなくなるので、気を付けよう。
逆に言えば、「枯れたか？」と思うような状態になっても案外しぶとく根っこが生き残ってくれてたりする。

原種には曇天時や夜間は花を閉じてしまう習性があるが、園芸品種の中には閉花しないものも多く、一様ではない。

語源はosteon(骨)+sperm(種)。細長く枯れたような形状の種からの命名のようだが、ディモルフォセカ（舌状花と筒状花で種の形態が異なる）ほど特徴的かと言われると微妙。

…ざっくりいうと、めんどくささ（気候や天候の要件）が若干マシになったディモルフォセカお姉ちゃんである。