エーデルワイス(新春)

第1アビリティは【戦闘中、パーティメンバーがボスに対して与えるダメージが15%増加する】というもの。
火力バフのインフレが激しい昨今、基本の攻撃バフとは別係数（＝乗算）となるスキルダメージ・ボスダメージ増加の需要は高まっている。
これまでは一部を除いて12%以下が基本だったボスダメージ増加において、久々の15%上昇は優秀と言える。

第2アビリティは【戦闘中、パーティメンバーの攻撃力が20%上昇】。
直前の★6キャラと同様、開花前から20%と高めの数値に設定されている。

戦闘スキルは全体攻撃に次いでおなじみの3回攻撃スキルである。
なるべく後ろに配置することで、単体への大火力はもちろん討ち漏らしの処理までこなすことができる。

もはや恒例となった登場時点で実装済みの開花（能力のみ）によって、第2アビリティの攻撃力上昇が20%→26%に強化される他、
【戦闘中、パーティメンバーのスキルダメージが15%上昇】
【戦闘中、パーティメンバーのスキル発動率がそれぞれの好感度に応じて最大1.2倍上昇】
の2種のアビリティを新たに取得する。

第1アビリティとは更に別係数となるスキルダメージ15%上昇も追加されたことで、前新春のアイビー以来の乗算15%×2種の持ち主となった。
加えてスキル発動率1.2倍も完備し、4つのアビリティ全てが火力に特化した構成となっている。

性能が近いのはやはり新春アイビーとなるが、あちらと比べると攻撃17%→26%、2体20%デバフ→スキル発動率1.2倍、全体2.8倍攻撃→3回1.8倍攻撃といった違いが見られる。
即ちデバフ役も兼ねられるあちらと違って火力一辺倒の構成となっており、その分より高い火力を叩き出すことが可能である。
スキル発動率1.2倍＆乗算バフ2種持ちということでネモフィラの上位版とも言える他、後に昇華によって全く同じアビリティ構成となるアズキも登場した。

総合すると乗算バフ2種・スキル発動率1.2倍・3回攻撃スキルを詰め込んだ屈指の火力特化キャラ。
1ターン目限定等の制約や特定の構成で活かせなくなるような要素がないため、どのようなパーティに組み込んでも大きく火力の底上げができる。
現時点の★6では層が薄い打属性であることや、3回攻撃持ちとしては攻撃力がかなり高めなのも嬉しいところである。

移動力は515と通常verと同じなのだが、あちらと違って移動力を上昇させるアビリティを持っていない。
そのため通常verと全く同じ感覚で編成すると、PT移動力が少し控えめとなる点には留意されたい。

　エーデルワイスのオトモは（多分）生きている犬だが、モチーフは犬張子（いぬはりこ）と思われる。
「張子」というのは中国に端を発する技術で、日本には平安時代ごろに伝来したとされる。
福島県の「赤べこ」、祭りでよく見る「提灯」、青森県の「ねぶた祭りの山車」等もこの張子作りである。
なお大体は和紙を素材として用いている。

　さてこの犬張子。子犬を模しているのだが、名古屋の熱田神宮が発祥と言われている。
犬張子が活躍するイベントは２回あり、どちらも護符としての役割を期待されている。

　一つは、子どもが産まれてからおよそ１か月後に神社にお参りして、世界花の加護…もとい、
神様の加護を受ける「初宮参り」という行事の際に用いる。犬張子を用いる理由は、
犬の子どもは病気をせずに育つと言われており、それにあやかって
「子どもが元気に育ちますように」との願いを込めて。

　もう一つは、お産の御守りとしての用途。
室町時代の武家や公家にその用が見られ、当時は犬の絵が描かれた筥（はこ）型で、
中に守札を入れていたそうだ。こちらでの犬張子を用いる理由は、
犬が多産、かつ分娩時の痛みが軽いからと信じられていたからである。
　家を存続させるにはたくさんの子どもがいた方が、リスクは小さい時代だったのだ。

通常ver参照