ハブランサス のバックアップ(No.53)

上に貼ってあるSDでは見えないが、
待機モーションは髪をいじるものと雨粒に手を伸ばすものと2種類あるので、
合計で待機・移動・喜びそれぞれ2パターンずつとなっている。
　

また、こちらはスキル発動中のモーション。
特に落下中のポーズと表情にSDおじのこだわりが感じられる。

中南米原産、ヒガンバナ科ハブランサス属の多年草。
近縁種のゼフィランサス（タマスダレ）によく似ているが、
ゼフィランサス属は上向きに花を咲かせるのに対して、ハブランサス属は横向き気味に花を咲かせる、という違いがある。

名前の由来はギリシャ語のハブロス（habros 優雅な）＋アンサス（anthos 花）で、直訳すると「優雅な花」という意味。
淡いピンク色や黄色の花をやや横向きに咲かせる様子が、優雅なイメージになったものだろうか。

南米では、雨の後に開花する様子からレインリリーの別名があるが、レインリリーとはもともと
ゼフィランサス属とハブランサス属の総称であり、この花だけを指すわけではない。
レインリリーとは、植物学的には単なる別名なので特に違いはないとも言えるのだが、このゲームでは
オトメユリやヤマユリ、ヒメユリ、カサブランカといった個別の種名とユリという属の総称、
ブラックバッカラ、ロイヤルプリンセス、ノヴァーリスといった種名とバラという属の総称、
というように総称名を別のキャラとして実装する例が過去にも見られるので、それらと同じような考え方だと思われる。
それから背景の花を見る限りでは、このゲームにおけるレインリリーはゼフィランサス属のタマスダレ、
ゼフィランサスはゼフィランサス属のサフランモドキと考えることもできるので、
それで同族の二人は双子の姉妹、近縁種のハブランサスはご近所さんという扱いなのかもしれない。
ちなみにハブランサスの背景に描かれている品種は、
花びらが特別大きいジャンボハブランサスと思われる。

また日本では、江戸時代に入ってきて「タマスダレ」の別名も持つゼフィランサスに比べると
大正時代に入ってきたこの花は、まだ知名度も低く、それほど日本人に馴染み深いとは言えない状況。
（まぁゼフィランサスの方は、某機動兵器の試作１号機の影響もあるかもしれないが・・・）
最近は園芸品種「チェリーピンク」などのおかげで、園芸的に人気も上がって来ているので
いずれハブランサスをモチーフにした創作作品が現れて、知名度が急上昇するなんていうこともあるかもしれない。

ちなみに、ヒガンバナ科の例に洩れずこの花も有毒植物である。
特に球根に毒成分のリコリンを多く含むため、モグラよけとして畑の近くに植えておく例もしばしば見られる。
（これはゼフィランサス・レインリリーも同じ。まぁほとんど同じ花とも言える近縁種なので、当たり前だが）
昔の日本人がヒガンバナをそうしていたように、よく湯がいたり煮たりしてきちんと毒抜きをすれば、
この花の球根も食べられる可能性は高いが、そういう方向でこの花を研究した人は多分ほとんどいないので
団長各位はくれぐれも、素人の生兵法で軽はずみなことをしないように。。
またキャラのスキルがカウンターなのも、有毒という属性が反映されたものと思われる。
（有毒植物のキャラクターは、カウンタースキルが実装されることが多い）

別名レインリリーが示す通りに水気を好む花ではあるが、そうは言っても暑い国が原産の花なので
育てる時は日当たりが良い場所を選ぶ必要がある。
水はけが良い場所に植えて、土が乾いてきたらたっぷりと水をやるというようにすると良いだろう。
逆にいくら雨が好きだと言っても、常に水びたしにすれば良いというものでもないので要注意。（根腐れするかも）
たくさんの日光を浴びて、雨の恵みもたくさん貰うことで優雅な花を咲かせる、それがレインリリーの仲間たちなのである。

武器解説　ジャムビーヤ
　一般的に暗器短剣はククリ型とタガー型に分類されるが、形状からして中東系短剣の「ジャムビーヤ」かと思われる。暗器＝暗殺・諜報　のような印象が普通だが日常生活上で帯剣することが忌諱される本来のイスラム教では、ベルト固定型の刀剣は個性的な進化を遂げている。もっとも装飾性の高い刀剣のみが現存している。
　東ドイツの諜報員女性の回顧録にベルト収納型短剣携行時の歩行について記述があるが、訓練なしには自然に歩けないとのこと。