リッピア のバックアップ(No.13)

The road is long, there are mountains in our way
But we climb a step every day

リッピアはクマツヅラ科イワダレソウ属の多年草ヒメイワダレソウ
（姫岩垂草、Phyla nodiflora var. minor / Phyla canescens）のこと。南米原産。
リッピアの名は旧属名のリッピア属（Lippia）に基づいており、フランスの医師・植物学者オーギュスタン・リッピへの献名。

花を写真検索してもらえばピンとくると思うが、同じクマツヅラ科のランタナに近い仲間である。
背丈は5～15cmで地を這うように増え、春から秋にかけてランタナに似た3～4mmの小花がいくつも集まった集合花を咲かせる。

親戚のランタナ同様非常にタフな植物。暑さ寒さに強く、土質も選ばず、乾燥にも強く、日当たりさえよければガンガン増える。
長期間花が楽しめる上に、多少人間に踏まれても平気で、しかもリッピアの茂った土地は他の雑草の発生を抑制する。
そういった性質から、芝代わりに庭を覆うグラウンドカバー用の園芸植物として用いられる。

やたらと頑健な性質に加えて地を広く覆うことから、品種改良して砂漠の緑化に使えないかと研究が進められている。
また土中のセシウムを吸着する（ヒマワリより効果が高い）ことが分かっており、放射性物質による汚染土壌の浄化への利用も研究されている。

……このようにいろいろ出来る大した植物だが、ランタナよろしくクッソ増える。
しかも先述した通り、他の植物を駆逐する作用を持っているので、庭に植える場合もきちんと管理しないと他の植物に影響が出るし、
特に近隣の家や野原などに逸出しないように注意が必要である。