サザンカ のバックアップ(No.100)

さざんか　さざんか　さいたみち
たきびだ　たきびだ　おちばたき

ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。漢字で書くと「山茶花」。
どう見ても「サンサカ」じゃねぇかいい加減にしろと言いたいところだが、実際そのように呼ばれていたのが訛って「サザンカ」になった。
「山茶」とは本来中国語でツバキのことなのだが、日本に輸入されるにあたって混乱が生じ、誤ったまま定着したらしい。
ちなみにサザンカの中国語名は「茶梅」。いずれも「茶」という字が入るのは、我々が日頃お茶として飲んでいるチャノキと近縁なため。
学名は"Camellia sasanqua"であり、お察しの通り、種小名はそのまま日本語のサザンカから命名されている。手抜きである

童謡にも歌われているように、周囲の木々が葉を落とす晩秋から冬にかけて花を咲かせ、民家の生垣などに彩りを加える。
原種のサザンカはほとんどが白い花を咲かせるが、栽培品種は赤やピンクなど様々な花色に富んでいる。
ツバキと非常によく似たものも多く、ひと目で見分けるのは難しいが、主に以下の点で区別できることが多い。

1. ツバキは冬から春先、サザンカは晩秋から冬にかけて咲く。
2. ツバキは花弁や雄しべが根本でくっついているが、サザンカは離れている。
3. ツバキは花弁が筒状に開き、花姿はお椀のように丸みを帯びるが、サザンカは花弁がほとんど完全に平開する。
4. 樹の下に散った花に注目。ツバキは花弁と雄しべがくっついたまま花ごと落ちるが、サザンカは花弁が1枚ずつ散る。
5. ツバキの葉は大きく光沢がある。サザンカの葉は小さくて艶がなく、縁の鋸歯が大きく目立つ。

とは言え、両者ともに変種や栽培品種が多く多様性に富むので、これらの点で確実に区別できるとは限らずかなりややこしい。
また、ツバキとサザンカの交配種（意味深）も多数存在し、カンツバキ（寒椿）やハルサザンカと呼ばれる。
これらは分類上はサザンカとして扱われるが、外見上はほぼツバキとの区別がつかないものも多い。
それぞれの原種は区別が容易なのだが、美しい花を求めて改良を繰り返す内、その姿が似通ってきてしまったと言うべきかもしれない。
ツバキやサザンカは欧米でも人気が高いが、あちらではツバキとサザンカを特に区別せず、どちらもCamelliaの一種といった認識であるらしい。
交配品種まで無理にツバキとサザンカに分けようとしているから面倒なことになるんじゃないかなぁ…

（本稿の解説では突属性で槍系統の武器の全般的解説になります）
　戦場における槍の発展は、防具として鎖帷子から大きく進化・発展して金属系の防具が一般的になった時代に最盛期を迎える。歴史区分としては世界的には封建時代の末期から近世中期までが主力の時代
槍の戦史上において最初の活躍は、紀元前３世紀ころのギリシャのアテネ。騎士階級が徴税請負人として私服を肥やしつつ自警目的で重武装化し、重装歩兵戦術が発展する一方で、それに対抗するために、経済力の乏しい市民を集団化して訓練し、密集化して運営した「密集陣形」（ファランクス）が発生するが大きい。一般的にファランクスというと槍の一種と思われているが”戦術”　　　日本でこの戦術が深化を迎えるのが戦国時代中期頃
　現実問題として刀剣との区分は明確ではない。特に区分を難しくしているのが”長巻”と呼ばれる　柄と刀身のバランスが既存の武器とは大きく異なる場合。
用途・使用法・形状も複雑多岐で名称にも大きくブレがある。漢字での表現でも類似性の強い武器では中国語で呼ばれる場合もあって、体系的な知識を大前提にしないと解説できない。実際に、槍術の実技指導員が間違った解説を平然と実施する事例も数多見受けられる。（もっとも明確な定義もないので致し方ない）
　基本的に槍は、二つの部品で構成され、刀身であり先端部分を　「槍頭」　　槍では大部分を構成する持ち手部分を　「柄」　と呼び、槍の名称は形状・用途・地域で多く名称が異なる。ただ結果的に”刺突”を主眼にすることには変わりがない。　
　花騎士が用いる槍は密集陣形ではないことから、身の丈サイズが多い。しかし、戦場における槍は時代を経て長大化し、歴史的には二人持ちの槍で最大で１２ｍサイズまで長くなる。

以下はサザンカ女史の槍についての解説
進化前の槍　　
　槍頭は　四角錐状　で一般的な量産性の高い槍頭。”石突”（刃と逆の先端部分、つまりお尻の部分）の装飾のモコモコ（房　＝細い糸を束ねて垂らした状態のもの）がついている。比較的普通の槍。一般的に刀身が前腕の長さより小さいものを「直槍」と呼ぶ
進化後の槍　
　槍頭・石突ともに変化があり、もはや別物。刀身の形状も装飾もオリジナルと思われるが、刀身だけみれば、美術品。長くなった刀身から「大身槍」
取り扱いに関しては、圧倒的に刀身・柄とも短い槍の方が平易であり、長くなるほど扱いが短調になる割に、捌きが難しくなる
装飾性が少ない槍。標準的な槍とも言える