パピルス のバックアップ(No.6)

NYEH HEH HEH!!(ニャハハハハハ!!)

パピルス(和名:カミガヤツリ/紙蚊帳吊 学名:Cyperus papyrus L.)とは、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の多年生植物。
エジプトのナイル川流域を原産地とし、熱帯気候の地域を中心に分布する。
基本的には水辺を生育地とするが、乾燥地帯でも一応育つ。
かなり高く育つ特性を持ち、健康な株は5メートル近い高さとなる。
まるで打ち上げ花火の様な葉の広がり方もあってか、独特の雰囲気を醸し出す植物となっている。

小麦等と同じく、有史以前から人間の生活を支えてきた植物としても有名。
収穫した茎を薄く剥いでいき、水に晒したり圧力をかけて線維を潰す等の工程を繰り返すことで、「パピルス紙」という紙を作ることが出来る。
古代エジプトではパピルス紙が日常的に使われており、当時制作されたパピルスの文献類は、考古学の重要な資料となっている。

また、パピルス巻物の表紙部分に文献の原産地や作成日を記載したものを「protocol」と呼んでいたが、
現代においてもこの言葉は主にコンピュータにおける言語の共通項を意味する「プロトコル」として使われている。

実は凄まじい水の浄化能力を持つ植物でもある。
窒素・リンをぐんぐんと吸い上げて育つ為、富栄養化による藻類だらけの水場や、重金属で汚染された排水を浄化できる文字通りの「期待株」として、研究が続けられている。
様々な形で、人間の生活に寄り添う植物と言えよう。