ウキツリボク のバックアップ(No.6)

アブチロン・メガポタミクム(A. megapotamicum)

和名：ウキツリボク（浮釣木） 　別名：チロリアンランプ、ショウジョウカ（猩々花）

植物界 被子植物門 双子葉植物綱 ビワモドキ亜綱 アオイ目 アオイ科 アブチロン属
(Plantae Magnoliophyta Magnoliopsida Dilleniidae Malvales Malvaceae Abutilon)

ブラジルが原産の つる性[木本（もくほん）]。６月～１０月頃が開花時期。
属名は、「家畜の下痢止めに薬効がある」ということから
ギリシャ語の「a（否定）＋bous（牡牛）＋tilos（下痢）」＝　Abutilon　になった説が有力である。
種小名の megapotamicum は「リオグランデ川の」という意味。

アブチロン属(和名：イチビ属)の仲間には、インドが原産のイチビ (A. theophrasti)やグアテマラ、ウルグアイが原産のショウジョウカ（猩猩花） (A. striatum)がある。
ややこしい事に、アブチロン属を総称して、『猩猩花』と呼ばれている事がある。
和名は、花が空中に浮かんで吊り下がっている姿から名付けれた。

別名は、釣りに使う浮きに似ていることから。英名は　Tyrolean lamp，Trailing abutilon，Chinese lantern。

花言葉は「尊敬」が有名で、他には「恵まれた環境」「真実は一つ」「恋の病」「さまざまな愛」「憶測」「良い便り」「思いやり」。

ニコ生でのお披露目の際にはホオズキと予想した団長が多く、まんまと騙された。しかもホオズキはホオズキで同時実装されるという無慈悲な波状攻撃。
確かに形だけならホオズキとそっくりではあるが、ホオズキの実っぽい形をしているのは花なので、全くの別物である。
厳密には、赤い部分は萼。進化前のイラストは萼の中に蕾が隠れている状態であり、開花すると進化後のように、下から黄色い花弁がひょっこり出てくる。
実を言うとホオズキもホオズキで、果実の外皮に見える部分は萼が発達したもの（その中にある赤いコア的なものが果実）なので、やっぱり似ているといえば似ているのかもしれない。
まとめると、ウキツリボクとホオズキの赤い風船はどちらも膨らんだ萼であるが、ウキツリボクは開花前に、ホオズキは結実後にこの姿になる、といえようか。
なおウキツリボクの別名のひとつ「チャイニーズランタン」はホオズキの一般的な英名でもある。どうやら間違えるのは我々団長だけではないようである。