※以下の3種がシロタエギクの名前で流通しているようですが、
一般的にシロタエギクを指し、黄色い花を持つ「1.セネキオ・キネラリア」について解説します。
1.セネキオ・キネラリア(Senecio cineraria:原産地 地中海沿岸)黄色の花
2.ケンタウレア・キネラリア(Centaurea cineraria:原産地 南アフリカ)紫紅色の花
3.タナケツム・プタルミキフロルム(Tanacetum ptarmiciflorum:原産地 カナリー諸島)白色の花(別名:シルバーレース)
シロタエギク
科属名:キク科キオン(セネシオ)属
学名:Senecio cineraria DC.
和名:白妙菊(シロタエギク)
英名:Dusty miller(ダスティーミラー)、Senecio(セネシオ)
原産地:南ヨーロッパ(地中海)海岸地帯
開花期:6月-7月頃(イラスト背面_黄色の花)
誕生花:1月23日、1月31日、11月12日、
花言葉:『あなたを支える』『穏やか』
○シロタエギクとは
シロタエギクは地中海東部~西部沿岸の常緑多年草で、日本には明治の末頃に渡来しました。
現在ではイギリス南部を含むヨーロッパの広い範囲と、北米・オセアニアなどに帰化しています。
キクの葉形によく似た大形の切れ込みのある銀葉の表面に、粉をまぶしたような短い白色の毛が生えています。
高さは60cm以上にもなり、初夏、大きく育った茎先に径2~3cmほどの黄色い花を多数咲かせます。
ただ花よりも、この銀灰色に見える美しい茎葉に観賞価値があります。
銀葉の代表種で、「シルバーダスト」や「ダイヤモンド」の銀灰色の葉は、どのような花ともマッチして周年観賞できるので、
シルバープランツとして、最近は寄せ植えやハンギングバスケット、コンテナ、切り花などに盛んに利用されています。
また氷点下1、2度くらいはまでの耐寒性があり、冬場は背丈も低くがっしりとしているので、花壇の彩りには欠かせない植物となっています。
ただ株が古くなると新鮮な白色が失われて緑色となり、独自の美しさが損なわれます。
彼女の他者を立て支える性格は、寄せ植えで他の花を引き立てる役割を担っていることが由来と思われます。
「わっちが皆を支えるのじゃ!」
切り花として利用する場合は、十分に水あげをすると持ちがよくなります。草丈は25~60cm。開花期は6~7月で観賞期、市販期は通年です。
属名の「セネシオ、またはセネキオ(Senecio)」は、ラテン語の『senex「セネックス」(老人)』の意で、
この白い毛を白髪に見立て命名されたとされます。
「伊達に長生きしとらんよ♪」
銀白色に輝く葉をもつこの花の英名は、粉が吹いたような葉から、
粉屋が粉まみれで粉を挽く姿に例え、『Dusty miller「ダスティーミラー」(粉をかぶった粉挽き)』です。
「今ちょうどパンケーキとクレープを作ったところなのじゃ。粉からこねて作ったわっちの手作りじゃよ。」
和名は「シロタエギク(白妙菊)」(白い衣を覆った菊の意味)という美しい名前が付いています。
○引用文献
「ウィキペディア シロタエギク」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%BF%E3%82%A8%E3%82%AE%E3%82%AF
「horti シロタエギク」https://horti.jp/13494
「魅る魅るガーデニング シロタエギク」http://www.teych.com/11ghana-12.html
「花言葉 花の持つ言葉 シロタエギク」http://www.language-of-flowers.com/hana/se-592/
「園芸豆知識・植物の名前雑学編 シロタエギクの名で3種が流通」http://www.yonemura.co.jp/main/engei/mame/005/005g.htm
○編集履歴
初回:2016年10月03日
|