サカキ のバックアップ(No.33)

花騎士としての実力は高く、キャラクタークエストでは団長の的確な指示があったとはいえ、一人で害虫の巣を潰している。
アカシアからも「結構な腕利き」と評された。
魔法の類も使えるらしく、怪我人の治療や体力回復が可能。戦闘でも使ってくれませんかね…
御神体たる岩の祟りを害虫の仕業と見抜き、事前に準備するなど洞察力の鋭さも見逃せない。
「落ち着いていて、色々な事を知っていて。凄くしっかりとした方という印象」はマイヅルソウの評。

そんな彼女だが、実は生娘で男性との触れ合いに慣れていない様子。周囲に男性がいない環境で育ったのだろう。
最初は団長を遠ざけようとするが、好感度が上がると恐れながらも……。
性格は至って真面目。職務にも実直である。団長の来訪を神通力で予見し、予め仕事を片付けておく等、気配りも出来る。
参道の端で眠りこけていたナズナにも親切に接し、温かいお茶を振る舞った。
抽象的な物言いが多く、ぼかした言い方が多いが団長に対する恋情には素直のようだ。

意外な事にお肉が大好物らしく、特に子豚の丸焼きやシュラスコ(牛肉、鳥肉、羊肉に串を刺したもの)が好きらしい。
庭園Aで美味しそうに食べている他、マフル高原の新年会でも注文している。
よくバーベキューをしており、団長も参加しているようだ。何やらウサギの丸焼きを食べたがっている様子。
4コマ漫画の167話では、アカシアと対峙。うり坊を子豚と間違える一幕があった。
季節限定ボイスで紅葉の華やかさに驚いている事から、あまりベルガモットバレーには行っていないようだ。

サカキの巫女としての腕前は一流で、あらゆる災厄を鎮めてしまう。神通力も使えるという。
幼い頃からカミを直接見る事が出来たらしく、神童の片鱗を表している。
一方、全てのカミが友好的ではないようで何かと苦労してきた模様。
いわゆる天才であったがそれを鼻に掛ける事は無く、「全ては弱き者のために」を信条に献身的な祈祷を行う。
神社に所属してはいるが、依頼に応じて各地を転々し、出張祈祷をしている。
同じ職であるキキョウとは顔見知りで、合同で神事を執り行ったりする事もあるという。

得物は巫女らしく破魔弓と破魔矢。

役職上、カミへの崇拝の念は強い。しかし本人が言うように狂信や妄信の類ではなく、盲目にはなっていない。
常に一歩退いた視点で崇めていて、周囲の人々から驚かれる事が多い。
世界花にも一定の崇拝を抱いているようだ。「全ての物にカミが宿る」と考えており、物や天候にもカミが宿るとしている。

妹にヒサカキがおり、彼女に神事を任せているが、それでも人手が足りないため花騎士の仕事をしている。
巫女の役職に就いているが執着は無いようで、妹が願えばすぐに譲ると言っている。

サカキ(榊、Cleyera japonica)はモッコク科サカキ属の常緑小高木。ロケット団のボスではない。
分類体系によってはツバキ科サカキ属に分類される。※シキミとよく似ているが、ツバキ科・シキミ科と分類は全く違う。

別名：ホンサカキ（本榊）、マサカキ（真榊）
英名：Cleyera japonica Thunb
学名：Cleyera japonica

「サカキ」という名前の由来には諸説あるが、
・年中、色褪せずに常緑である事から「栄える木」と呼ばれ、それが「サカキ」に転じた説
・神の世界と人間の世界の境目に植える木「境木(さかいき)」がサカキになった説
の２つが有力。
漢字の「榊」は国字と呼ばれる中国以外で作られた漢字の一つ。神事に使う木であるサカキのために作られた。
「榊」の字を構成する「木」はそのまま「大地を覆う木」、「示」と「申」はそれぞれ「神に捧げる台」と「雷」という意味であり、「示＋申＝神」である。
古事記では坂樹、万葉集では賢木と記述されている。

学名は「Cleyera japonica」、英名は「Cleyera japonica Thunb」。
属名の「Cleyera」はドイツの医者で植物学者のアンドレアス・クレイエル(Andreas Cleyer)に由来する。
「japonica」はそのまま「日本の」の意味。
英名の「Thunb」は植物学者カール・フォン・リンネの弟子であるカール・ペーテル・ツンベルク(Carl Peter Thunberg)に由来する。

俳句で「榊の花」は夏の季語。

原産地は日本、台湾、中国、朝鮮半島。
野生の榊は、茨城・石川県以西の山中に分布している事が多い。また海抜500m以下の土地を好む。
6月から7月にかけて下向きの白い花を咲かせる。進化絵の足元には上向きで書かれているが
実は11月から12月に熟し、黒色になる。
若い葉っぱは濃い緑色をしているが、上の方にある年老いた葉は丸くなっていく。

「栄える木」というだけあって病害虫や大気汚染に強く、たくましく生長する。
生長に太陽光はあまり必要なく、日陰でも育つ。このため日陰での栽培が可能である。
その気になれば、屋内で観葉植物として育てる事も可能だとか。
しかし比較的乾燥に弱く、庭に植えている場合でも水やりが必要になる場合がある。
湿度が高く、粘土質の土に埋まっていると水やりの手間が省ける。
また、暑さに強い一方、寒さには弱い。
耐寒性があまり無いため、氷点下9度を下回ったり霜が降りる場所では栽培が困難となるため、防寒が必要になる。
本作のサカキが南国のバナナオーシャン出身なのは乾燥に弱く、寒冷地で育たないことに由来するのだろう。

葉への食害は度々起こるものの、微々たるもの。
食害が少ない理由は虫にとっての毒物が含まれている説、単に美味しくない説が挙がっている。
…が、それでも生物兵器のチャドクガやイラガが出現したり、カイガラムシ類が寄生したり、アシナガバチが営巣する事もあるので対策が必要である。

園芸種としてはノコギリバサカキとフクリンサカキが存在する。
…が、サカキの苗は中々出回らず、いざ買おうとしても意外と高額で手が出せない。
スーパーやホームセンター等で売られている榊は切り花だが、土に埋めると根っこが再生する。
もし植えたい時は、スーパーで買った方が安く済むだろう。
ちなみに売られている榊の大半は中国産である。品質は国産と大差ないが、長持ちしないという。

古代から神聖な木とされ、神社の祭事で使用されたり神棚に供えられたりする。巫女の設定はここから取られているのだろう。
邪悪な気を吸い取り、浄化する作用がある事から神棚に限らず家の中に飾る家庭もあるという。
神道では先端の尖ったものに神が宿ると言われ、葉の先端が尖っているサカキは依り代に使われた。
このため神社の境内でよく見かける。
余談だが、イベントで集める事になる「祈りの枝葉」は、どう見ても榊立てに入った榊である。

平安時代まで門松の材料に榊が用いられていたという。
時代の変化により松に取って代わられたが、現代でも一部の地域では榊が使用されている。
伊勢地方では門松の材料に榊を使用し、松の内の間は玄関先に飾る。
地域の言い伝えによって松を忌み嫌い、門榊にするケースが散見される。

地域によっては榊を布団に敷いて寝ると吉夢を見られる、夜道を通る時に榊を持って「神の子」と唱えれば魔物を追い払えると信じられている。

日本神話にも榊の存在が記されており、有名な「天の岩戸開き」でも榊が祭祀で使用された。
高天原の天香具山に榊の木が生えているとされ、ニニギノミコトが榊を持って天孫降臨をしたという。
そしてその榊を葦原中国(日本)に植えた事で、日本各地に分布するようになったとされる。
冬でも枯れずに常緑である事から生命力の象徴と見なされている。

また帝國海軍には榊という駆逐艦が二代に渡って存在していた。が、二代目の橘型は起工したものの完成する事無く建造中止となっている。

サカキはバナナオーシャンにあるまじき常識的な格好をしており、露出が少ない。
進化させると美しい裸足を見せてくれるが、それでも露出は少なめである。
巫女という高貴な立場である以上、身だしなみには気を配っているのだろう。
榊の花を模した髪飾りに紙垂(しで)、銅鏡を身に付けている。
これは祭事において、神霊の依り代として使う神籬（ひもろぎ）がモチーフになっている。
庭園Bで振るっているのは玉串(たまぐし)、もしくは大麻(おおぬさ)。
前者は参拝者や神職者が神前に捧げるもの、後者は御祓いに用いられる。
普段は木の棒に紙垂を付けた大麻、いわゆる巫女棒が使われるため、榊タイプの大麻は珍しい。
進化すると、頭上に巨大な銅鏡を掲げる。日本神話では鏡は信仰の対象となっており、太陽の具現とも言われる。
銅鏡は神霊の依り代や、その神霊と交信するための端末として活用されている。
緋袴は破魔の色であり、現実世界でも巫女さんが身に付けている。

彼女が武器として扱う弓矢の元ネタは邪気や邪道、邪魔等を打ち祓い浄化する破魔弓と破魔矢であろう。同時に破魔弓は武勇を示す。
その弓は紙垂や鈴で装飾されている。鈴の音には魔除けの力があると信じられており、巫女が神楽を舞う時にも鳴らす。
同時に鈴を振る事は神霊を招く所作でもある。紙垂は神聖、清浄を表す。破魔に相応しい装飾と言える。

お肉が大好物らしく、庭園Aでは焼き鳥を両手に持って食べている。
「神職で肉が好物ってどうなの？」とか思う団長もいるだろう。
しかし、昔こそ神職や巫女は肉食を禁じられていたが、現代ではそこまで厳しく禁じられていない。
ただ、大きな祭事が控えている場合はその限りではないようだ。

正月の限定ボイスでは「掛けまくも畏き～」と祝詞を読み上げているが、氏神に相当する部分が無い。
この事からスプリングガーデンには氏神の概念が存在しないのかもしれないが定かではない。