オキザリス のバックアップ(No.3)

オキザリスとは本来、カタバミ科カタバミ属(Oxalis)を指す学名であり、園芸的にはカタバミのうち観賞価値の高いいくつかの品種の総称として使われる。
名前はギリシャ語で「酸」を意味する"οξύ"(oxy)からきており、葉をかじると酸っぱいことに由来する。詳しくはカタバミの解説も参照。
しつこい雑草として有名なカタバミの仲間というだけあって、品種にもよるが大抵は恐ろしく丈夫であり、
ほぼ植えっぱなしでも強靭に成長してくれる。上手く育てられるか不安な園芸初心者にも安心しておすすめできる一鉢である。
ただ、いくら丈夫と言っても枯れるときは普通に枯れる。生きているってそういうことでしょう？

オキザリスにも様々な品種が存在するが、今回背景のイラストに描かれているのは「パーシーカラー」という南アフリカ原産の品種と思われる。
細長いヘラ状の葉を持ち、夏に休眠し１２～３月頃に開花する冬咲き性。白い花弁は裏側に濃いピンクの縁取りがあり、蕾のときにはねじれて赤い螺旋模様となる。
カタバミの花は天候や時間帯などで開閉を繰り返すため、刻々と移り変わる姿を楽しむことができるだろう。
カタバミというとハート型の三つ葉に、黄色か紫の地味ながら可愛らしい花、というイメージが強く、
それ故このパーシーカラーを見ても、本当にカタバミの妹なの？と思われるのも無理はないだろう。
ひとくちにカタバミと言っても、全世界に８００種以上の仲間が分布するといわれており、非常に多様な外見や性質を持っている。
我々の知るカタバミなんて、カタバミのほんの一側面に過ぎないのだなぁ。