サクラソウ のバックアップ(No.2)

サクラソウはサクラソウ科サクラソウ属の多年草。

学名：Primula sieboldii
原産地：北海道～九州、シベリア東部～中国東北部、朝鮮半島

俳句では春の季語。
カタクリ等と同様に「スプリング・エフェメラル（春植物）」と呼ばれる草花の一種。

３～４月頃、淡紅色～紫の数個の花が咲き、夏頃まで浅く切れ込みの入った楕円形の葉が残る。
花が桜を連想させる形であることから、見た目そのまま「サクラソウ」と呼ばれており、
小林一茶も
我が国は 草も桜が 咲きにけり
と詠んでいる。

埼玉県と大阪府の県花。
北海道～九州に分布し、湿度の高い森林や河川敷等に育成する。
野生のサクラソウは生育環境の減少と採取が原因で全国的に数が減っており、
絶滅危惧2類（絶滅の危機が増大している種）に指定された。
現在は準絶滅危惧類になるまで回復はしている模様。

属名の「Primula」はラテン語で「最初」という意味の「primos」。
本作のサクラソウは図鑑背景からおそらく「Primula sieboldii」。
一般的に「日本桜草」や「サクラソウ（桜草）」と表記される、日本の日本原産の「日本サクラソウ」である。
種小名は江戸時代に長崎の商館長の侍医だったSiebold氏が帰国時に持ち帰ったことから。
別キャラとして実装されているプリムラはその種子を交配して作られた、いわゆる「西洋サクラソウ」。
ある意味オンシジューム・イオノプシジウムとイオノシジウムのような、親子といえなくもない関係？
スダジイやマツモトセンノウ、タチギボウシ等の種小名が「sieboldii」なのも同じ由来。
シーボルトがヨーロッパに持ち帰る→普及→交配した新品種が多数生まれた、という流れ自体は
概ねヤマユリ・カノコユリ・カサブランカと同じである。