キンポウゲ(金鳳花、Rananculus japonics f. pleniflorus)はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。
学名の「Ranunculus」はラテン語で蛙を意味する「rana」に指小辞「-culus」がついたもの。
蛙が棲むような所に生えることから名づけられた。
「japonicus」は「日本の」の意味。和風ラナンキュラス
※f. pleniflorusは八重咲きの品種を意味する。
俳句では春の季語。
トリカブトやフクジュソウなどを含み、有毒植物の宝庫とも呼ばれるキンポウゲ科を代表する植物で、当然キンポウゲも有毒である。
すり潰すなどでプロトアネモニン(protoanemonin)が発生する配糖体ラヌンクリンを含んでおり、
茎を折ったときに出る汁液に触れると皮膚炎・水泡が出来、誤って食べると呼吸麻痺、下痢、嘔吐や幻覚を引き起こす。最悪死ぬ。
毒性についてなら間違いなくエリート。
学校時代の同期であるデルフィニウムやラナンキュラス、彼女が憧れるニリンソウもキンポウゲ科。
正式な和名は「ウマノアシガタ」であり、キンポウゲというのは本来は八重咲きのものだけを指す。
「なんでウマノアシガタ科じゃなくてキンポウゲ科なの?」とか細かい事を気にしてはいけない。
「ウマノアシガタ(毛莨、馬の脚形)」という名前は葉の形が馬の足の形に似ていることに由来するらしい。
が、あまりに似てないため元々「鳥のあしがた」だったものがいつの間にか変化した説すらある。
なお「金鳳花」は中国ではホウセンカのことを指す。
4~5月頃に黄色い5枚の花びらを持つ花を咲かせる。
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