イオノシジウム

変則的な性能が象徴的な突属性としては珍しく完全に戦闘特化したステ・スキル・アビリティを備えている。
ステータスUPが乗った全体攻撃で攻め、★6標準クラスのHP・防御を持ちながら回避アビリティがついているため、継戦能力が非常に高いことが特徴。
移動力も高水準であり、足を引っ張ることもない。
一見すると地味だが、全体が非常に高水準でまとまっているため欠点どころか長所しかないキャラと言えるだろう。
また★6としてはスキル演出が短いのもストレスを感じさせないポイントと言える。
虹の回避持ちは育生アビリティの【挑発】を装着させて囮にするのが最近のトレンドになっている。

開花後は【スキル発動率1.2倍】と【再行動40%】も追加され、ますます万能さに磨きがかかる。
【再行動40%】は発動しない確率の方が高いので運任せのアビ。再行動した場合もスキルを撃てるとは限らないのでダメージ期待値に振れ幅がある。
スキル発動率が高ければ高いほど再行動した時にスキルを撃つ可能性が上がるので、【スキル発動率1.2倍】と相性は良い。再行動60%への上方修正が待たれる。

2015/10/05 SD待機モーションが2つ追加された。
2015/10/05 内容は “武器を放り投げてだらける”、 “腰に手を当て弓を小脇に挟む” というもの。
2015/10/05 特に前者は戦闘中の攻撃の合間に見せてくれることもありインパクトが強い。
2015/10/05 そしてかわいい。
2015/11/21 新たに移動モーション “だらけながら歩く” が追加された。ついに移動時にもだらけるようになった。
2017/02/13 光華祭トロピカルプリンセス人気投票にて総合20位(キリ番)として専用装備追加実装が決定された。
2017/04/24 光華祭の専用装備と入手用キャラクタークエストが実装された。
2017/06/12 回避アビリティが【一定確率】 → 【2ターンまで80%、以降は50%の確率】に上方調整された。
2018/05/01 第1アビリティに【戦闘中、パーティメンバーのスキルダメージが10%上昇】が追加された。
2018/06/11 スキル倍率が2.2倍→2.8倍、発動率が24(34)%→27(37)%に上方調整された。
2020/12/21 第1アビリティのパーティメンバーの攻撃力が18%→20%に上昇した。
2020/12/21 第2アビリティに第4アビリティと統合され、自身の再行動の確率が40%→60%に上昇した。
2020/12/21 第4アビリティに「自身の防御力が50%、防御時のダメージ軽減率が7.5%上昇、自身は確率で3回まで戦闘不能にならずHP1で耐える」が新規追加された。

イオノシジウム(Ionocidium)とは洋ランのうち、イオノプシス属(Ionopsis)とオンシジウム属(Oncidium)との属間交配種のことである。
…つまりオンシちゃんの実子ということである。
だが本作において彼女は「オンシジューム」を名乗っているため、自らの名前の半分（正確には75%）を子供に与えたのならば、
子供の名前は「イオノシジューム」となるはずである。この不整合は、暗に血縁関係を否定しているのだろうか？
つまり、彼女はオンシジウムの子であってもオンシジュームの子ではない…？詳報が待たれる。
ちなみにこうした属名のちゃんぽん、かっこよく言えばハイブリッドは、属間交配が盛んな洋ランの世界では割とポピュラーである。
レリア属とカトレア属でレリオカトレアとか、ドリティス属(Dolitis)とコチョウラン属(Phalaenopsis)でドリテノプシス(Doritaenopsis)とか。

母親のオンシちゃんについての解説は当該ページに任せるとして、父親のイオノプシスについて簡単に解説すると、
熱帯アメリカを原産とするラン科の着生植物で、お馴染みのオンシジュームとは近縁。洋ランとしての略称は"Inps."を用いる。
ブラジルのコーヒー畑などで、コーヒーノキに着生している姿を見ることができるそう。
一般に洋ランというとカトレアやコチョウランのような、高級感溢れる絢爛豪華な大輪がイメージされるが、
イオノプシスは草丈10cm程度のかなり小振りなランで、いかにもその辺に植わっていそうな、洋ランらしからぬ野草オーラを醸し出している。
イオノプシスという属名からして、ギリシャ語で"ion"(スミレ)+"opsis"(似ている)を由来としている。
先端に切れ込みが入った逆ハート型の唇弁は、確かにスミレのようだが、オンシジュームともよく似ている。
洋ランとしての栽培はされていることはされているが、非常にマイナーである。
中でも比較的よく育てられるのは「イオノプシス・ウトリキュラリオイデス(Inps. utricularioides)」という種である。
それなりに丈夫で、小さいため場所もとらず育てやすい。魔王みたいないかつい名前に似合わず、薄紫色の小さな花が可愛らしい。
しかしネームバリュー的な問題もあってか、オンシジュームの一種としてひっくるめられて流通していることも多いそうな。

このイオノプシスとオンシジュームとの属間交配種がイオノシジウムである。略称は"Incdm."
極小種のイオノプシスよりは大きく育つが、やはり洋ランの中では控えめな草姿が特徴。
特に有名な品種は「イオノシジウム・ポップコーン(Incdm. Popcorn)」で、
「オンシジウム・フレクスオスム(Onc. flexuosum)」と先述の魔王（仮称）を掛けあわせたもの。
広島県の兼綱蘭園が作出したこの種は「ハルリ」の個体名で品種登録されており、クローニングされた株が流通している。
両親の特徴を継いだハート型の花弁は、咲き始めは淡黄色だが、薄桃色から橙色へと変化していくという面白い特徴を持つ。
しかしマイナーさも母親譲りということか、実装して１日も経ってないというのに、
「イオノシジウム」でGoogle検索すると、このページが２番目にHitするという始末である。
つまりこれから汚染し放題ということですね、分かります。

スキルの「エールドアンジュ」はフランス語で「天使の翼(ailes d'ange)」という意味。イオノシジウムちゃんマジ天使。