セキチク(石竹、Diaunthus chinensis)はナデシコ科ナデシコ属の多年草?
別名:石竹、唐撫子
英名:Chinese pink、Rainbow pink
学名:Diaunthus chinensis
日本の園芸では二年草として扱われる。
開花時期は4~5月。
日本のカワラナデシコと異なり花弁の先端の切れ込みが浅い。
石竹色(#F9C1CF)という名前で独自の色も持っている。
岩場に咲き、葉が竹のように見えることから「石竹」と呼ばれる。
「セキチク」という読みは漢名の「石竹」を日本語で読んだもの。
学名の「Diaunthus」はギリシャ語でナデシコ科を指す。
「chinensis」は「中国の」という意味。
別名を「唐撫子」といい、枕草子や源氏物語にも「唐なでしこ」の名前で登場する。
英語では「Chinese pink」「Rainbow pink」と呼ばれる。虹なのかピンクなのか…
英語以外のヨーロッパ圏では、ナデシコではなくバラを意味する言葉が当てられることが多いそうな。
尚、「オランダセキチク」と呼ばれる花もあるがこちらはカーネーションの別名であり、セキチクとは別物。
3ヶ国語の名前で呼ばれる通り中国原産。
奈良時代に日本に渡来した。
万葉集には「石竹」と書いて「ナデシコ」と読ませる歌も存在する。
ちなみに作者は大友家持で詩は以下の通り
石竹(なでしこ)の その花にもが 朝(あさ)な朝(さ)な
手に取り持ちて 恋ひぬ日無(な)けむ
中国の唐撫子と区別するために、日本在来種のナデシコを「大和撫子」と呼ぶようになったとか。
石竹はとある言い伝えに由来して「あなたが嫌いです」という花言葉を持つ。
昔々、悪魔が宿るという岩があり、人々に嫌がらせした。
これを弓矢で退治した際、岩に刺さった矢が石竹になったという。
ただ他にも花言葉は女性の美、いつも愛して、純朴/純愛、才能、無邪気などの意味もある。
魔王ミリムの悪魔的要素に無邪気・純朴さに多大なる魔の才覚がセキチクのイメージにあったものと思われる。
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