カンガルー(kangaroo)はオセアニアに生息する哺乳綱双前歯目カンガルー型亜目カンガルー科カンガルー属の有袋類動物のうちの大型種の総称。
小型種はワラビー、中型種は両者を合わせてワラルーと呼称されるが、これらの境界は曖昧である。クジラとイルカの関係に近いだろうか。いずれにしてもこれらすべてをあわせてカンガルー属、さらに小型樹上性のキノボリカンガルーなどを加えてカンガルー科を構成する。
名前の由来はオーストラリア北東部のアボリジニの言葉で「跳ぶもの」を意味する。「西洋人の言葉が理解できないので『I don't understand』のつもりで言ったら、それがそのまま命名された」という逸話がしばしば流れるが、デマである。
最大種のアカカンガルーでは体長160cmに達し、原生の有袋類としても最大級である。
これだけの大型哺乳類としては珍しく、ジャンプをメインにした走行法を行う。その強靭な後ろ足で時速70kmものスピードを出し、一日に100kmもの距離を移動することができる。
そしてそれは強力な武器でもあり、尻尾で直立して強烈な両足前蹴りを繰り出すことができる。その破壊力は人間の骨格をたやすく粉砕し即死させるほどである。
上半身も「ゴリマッチョ」と形容されるほどに筋肉が発達し、繁殖期のオスは自然と鍛えられたその肉体をもってボクシングを行う。
オーストラリアといえば…で世界中の人がまず思い浮かぶであろう同国の象徴であり、国章にもエミューと向かい合って描かれている。
ちなみに彼女のイラストレーターである暴力にゃ長氏もこの国の方である。
しかしオーストラリアだけの動物ではなく、パプアニューギニアがあるニューギニア島にも多くの固有種が生息している。
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