スイレン のバックアップ(No.104)

回避の仕様を始め、実装初期は異常に能力が低く、アップデートによって何度もテコ入れがされたキャラである。

• 強化内容
  2015/04/27　HPが7140→8940に、スキル倍率は1.8倍→2.2倍、回避アビリティでボスのスキルを回避できない仕様が廃止される。
  2015/08/03　スキル倍率が2,2倍→2.4倍に強化。
  2016/02/22　戦闘中の防御効果が実装されたため、それにともない防御アビリティが強化。
  2016/04/11　進化後HPが8940→12380、攻撃力が5340→5740になり、スキルにHP吸収効果が追加。
  2017/06/12　回避アビリティが再び上方修正、スイレンを始めガチャ産の★5キャラは2ターンまで65%、以降は40%の確率で発動になった。*3
  2017/07/03　開花後に回避アビリティが2ターンまで65%から75%に修正。*4
  　　　　　　　『パーティメンバーの攻撃力と防御力が10%上昇』から『攻撃力12%、防御力15%上昇』へ修正。防御時のダメージ軽減率が2.2%から3.0%になった。
  2017/10/10　防御力上昇アビリティに自身は確率で3回まで戦闘不能にならずHP1で耐えるが追加された。
  2018/06/11　昇華後のスキル倍率が3.8倍→4.1倍に上方調整された。
  2018/08/20　昇華後の攻撃力上昇が15%→28%、防御力・防御時ダメージ軽減率が22%/4%→30%/5.3%に上方調整された。

• 追加要素など
  2016/03/28　キャラクタークエストが追加。
  2016/07/04　サクラ、ツキミソウ、ガザニアと共に開花対応された。
  2017/03/30　この日発売のワールド＆キャラクターガイドでは、カタバミと共に表紙を飾っている。
  2017/06/12　★6「ジューンブライドVer」が実装された。
  2018/03/12　トリカブト・アネモネ(世界花の巫女)と共にレアリティ昇華に対応した。
  2018/06/18　才華祭ノーブル・グレイス人気投票にて★5内1位(総合14位)入賞特典の専用装備が実装された。

• 自身の過去については謎の多い人物で、新国家「ロータスレイク」の実装予定が明らかになった際には「ロータスレイク出身なのでは」と噂されてきたが、
  2017年2月20日にロータスレイクと共に実装された女王ハスのキャラクタークエストによって、ロータスレイク出身であったことが示唆された。
  「頭がカチンコチンのばかやろう」とはハスの父親だったらしい。
  • 実はロータスレイクで、ハスの父親に仕えていた過去を持つ。屋敷で働くメイドの一人としてハスの身の回りの世話をしていた。
    この頃から自由を愛していたようで、幼いハスはスイレンの話を好んで聞いていたようだった。
    しかし、ハスへの厳しすぎる教育方針を巡って父親と対立。スイレンは自分がクビになることを見越した上で父親に意見し、「頭かちんこちんの馬鹿野郎」と言い放つ。
    そして予想どおりクビになったが、父親に反省を促すことには成功、ハスには自由が認められた。
    ハスと別れる際、スイレンは「一生お仕えできる人を探している」と言っていたらしい。
    時は流れ、花騎士になったハスはスイレンの名を忘れていたが、自分に自由を与えてくれたメイドの存在は憶えていた。
    その後、隣国のバナナオーシャンに流れ着き、王に自らを売り込んだところ一発で召し抱えられることになった。
    このため王宮と騎士団で仕事を掛け持ちしているが、王がフランクな性格をしているので、あまり王宮にいなくても大丈夫らしい。
    自由を愛する彼女にとって、ハスの父親はたいそう嫌な人物だったらしく、未だにおちょくっている。

• 続く2017年3月6日には緊急任務　可愛いハナには旅をさせよで、スイレン本人の口からもロータスレイクとハスのことと思われる言及が為され、ロータスレイク出身がほぼ確定となった。
• 任務46ではハスにバブルロータスの使用許可のために手紙をセントポーリアに持たせた。
  アキレア達にハスとの関係を訊かれるが、本人曰く『昔、少しだけ面倒をみた妹のような存在に、今さらお姉さんぶって、ちょっと無茶なお願いしてみた』とのこと。
  なお、手紙の内容は『乙女の秘密』とのことで話を逸らされる。
  ハスとは『お互いにやるべき事があるから』という理由で会わなかった。

夕刻を告げる儚き花

スイレン目スイレン科スイレン属の水性多年草。
英名は"Water Lily"、直訳すれば「水のユリ」という意味である。
よく間違われるハスの英名は"Lotus"(ロータス)なのだが、普通にスイレンのことをロータスと呼ぶこともあるのでややこしい。
元々"Lotus"がエジプトに自生するスイレンが語源であり、そもそも昔はハスもスイレンも厳密に分けていなかったためだろう。
ちなみに、ブルーロータスさんは和名ではロータスといわれているが、英名では"Egyptian Blue Water Lily"と呼ばれるとおりスイレン属である。
今のところアカバナスイレン、ブルーロータス、スイレンとスイレン属しかおらず、ハスはいない。2017/2/20に新国家ロータスレイクと共に実装された。
そして、2015/8/10にとうとう実装されてしまったオオオニバスさんもスイレンの仲間である。

属名の学名Nymphaeaはギリシャ神話の妖精Nymphが由来で、英雄ヘラクレスに捨てられた妖精がナイル川に身を投げてスイレンに変わったという言い伝えからとられている。

ハスとスイレンはよく似ており、しばしば混同されるが、分類学上は全く別の植物であるということが判っている。
とはいえ、それが判ったのもDNA解析技術の普及したごく最近の話で、ほんの少し前まではスイレン属とハス属は近縁と思われ、共にスイレン目スイレン科に分類されていた。
それが今はどうなったかというと、ハス属はハス科として独立した上に、遠く離れたヤマモガシ目にまで移動されたのである。
スイレンの属するスイレン目は古草本群とも呼ばれる、被子植物の発生からかなり早い段階で分化した、原始的な植物群の一員である。
このグループには他に、人が易々と乗れるほどの巨大な葉で有名な水生植物のオニバスやオオオニバスなども属している。
ややこしいことに、こいつらもハスといいながらスイレンの仲間なのである。
これに対して、ハスの属するヤマモガシ目は比較的新しく分化したグループであり、典型的な双子葉植物の主グループの一つである。
面白いことに、ハス科以外のヤマモガシ目植物はほとんどが高木に成長し、水生植物であるハスとはまるで似ても似つかない。
スイレンとハスは、このように全く別の進化の系統を辿ってきたにもかかわらず、その結果互いに酷似した形態を獲得したというのは興味深い話である。
このような進化を「収斂進化」といい、動物でも例えばイルカと魚、フクロオオカミとオオカミといった例が存在する。

それはそうと実際問題として、ハスとスイレンを区別するには、花ではなく葉をよく観察してみるとよい。
ハスは表面が撥水性（その名もロータス効果）のある円い葉で、よくアニメなどで傘の代わりに持ってる葉はハスの葉であることが多い。
一方、スイレンの葉は撥水性がなく、切り込みが入っている。
池のステージなどで、水面に浮かぶ切り込みの入った葉の足場はスイレンであることが多い。
他にも違いがあるが、気になる方は植物園か専門家にGO。

水面が安定している池などに生息し、水の底の泥や土に根を張って茎を水面に伸ばし、水面に葉や花を開く。
まるで葉と花が浮いているように見えるが、ちゃんと茎が水の中にある。
自分で育てるときに花ごと水没させても、ちゃんと茎を伸ばして水面に葉と花を出す。かわいい。
花は日中に開き、夕刻に閉じる。これを3回繰り返して花は寿命を終える。
3日間花が開いては閉じを繰り返すので、「睡眠する蓮」で「睡蓮」。
しかし、蓮(ハス)も似たように繰り返すので、やっぱりハスとスイレンは間違えやすい。
花は3日間と儚いが、スイレン自体の成長力は大きく、蕾が後から後からボコボコ出てくるので安心してほしい。

スイレンには温帯種と熱帯種がある。これといって明確な差は無いのだが、熱帯種のほうが色鮮やかなものが多く、特に青い花色のものは熱帯種にしか存在しない。
アカバナスイレンとブルーロータスは熱帯種なのだが、このスイレンはイラストの円みのある花弁から温帯種、更に言うならヒツジグサと思われ…
…たのだが、ロータスレイクの女王がヒツジグサであることが判明。スイレンとヒツジグサは別人か、あるいはヒツジグサの世を忍ぶ仮の姿がスイレン…？
…とか言ってたら、2018/05/01、ヒツジグサが別人として実装された。
ヒツジグサは日本に自生する唯一のスイレンである。そのため単にスイレンといえばヒツジグサか、それに近い園芸品種の可能性が高い。
池などで野生のスイレンの花を見つけた場合は、ヒツジグサと見て間違いない。池に佇む白い花を是非愛でてほしい。
ヒツジグサという名前は未の刻、つまり午後2時頃に開花するため名付けられたはずなのだが、実際は朝から夕方頃まで咲いている。適当すぎる。
今となっては正確無比な鉄道ダイヤで有名な日本も、昔はイギリスの鉄道並みに時間にルーズだったということが窺える。
温帯スイレンはほぼこのとおりだが、熱帯スイレンにはこれとは真逆で夜中に咲くものもある。アカバナスイレンとオオオニバスがこれに該当する。
ちなみに、ブルーロータスさんは朝型。スイレンは恐らく温帯種なので朝型ということになる。言われてみれば、なるほどという感じもする。

フランスの印象派の画家のモネの絵画でも有名。
スイレンはその水面付近に花を開く姿が大変美しく、多くの画家によって描かれている。
各国の美術館などで鑑賞できるので、スイレンを愛している紳士的な団長方は是非訪れてほしい。

花言葉にもあるように「信仰」や「純潔」の象徴であり、仏教やエジプト神話などによく出てくる。
朝に開き、夕方に閉じるスイレンの花は太陽の象徴とされ、水面に花を咲かせる幻想的な姿は神秘の象徴とされた。

ちなみに、メイド姿でナイフばら撒いて指パッチンは、なんとも東方の紅の館のメイド長を思い出す。
メイド長の曲名も「フラワリングナイト」なので、関係性が高いかもしれない。
まぁその大元には時を止める吸血鬼がいて、そのうちスイレンちゃんも「ザ！ワールド！」とか言いながら、ロードローラーかタンクローリーを落としてくる必殺技が追加され強化される可能性も？

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